彼の弱味 | ♡シチリア男と私♡

♡シチリア男と私♡

雨の国アイルランドでシチリアの彼との遠距離恋愛が始まりました どんな展開になるのかな?

Skypeで話していた

彼が 「僕の誰にも言った事のない 秘密を君だけに話すよ。 本当に親にも友達にも誰にも話した事がないんだ」
私「なに?」

「今までの人生親にも家族にも友達にも恵まれて来た 何もかもが手に入って来た 僕は苦労を知らないんだ
勉強もスポーツも全てしてきた 成功して来た 欲しい物は全部手に入って来た 僕は本当に恵まれて育って来たんだ でも人生はこんな風にずっと続く訳じゃないことを僕はわかっているんだ   いつか僕の人生に 大きな波が訪れるだろう 僕はそれが怖くてたまらないんだ… 本当に本当に恐くてたまらないんだ… 誰にもこんなことは言った事ないんだ  でも本当に怖いだ… 自分がそれに耐えられるかどうか…   この世にたくさんの悲しみがあることを知っている でも僕は経験してないんだ  僕はその悲しみに苦しんでいる人達を出来るだけ助けたいと思うんだ 僕は幸せだから  それだけ君に言いたかったんだ」


おどろいた… 何に驚いたかって 弱味を人に見せないタイプの人だから それに一番驚いたのは
それだけ幸せで恵まれてて苦しいことを経験した事がなくて それが人生だと思っていないこと
それで甘えた考えにならずに自分の幸せを他人に分けようとしている所
それは普通なら思いつかないことだろう… 
彼は 天性でそれを持っているんだろう 優しさを…

「うん。わかった。 あたしはね 本当にたくさんの辛い事を経験してきた 驚く程辛い事 この先もっと辛い事もあるかもしれないけど でも、これ以上はないんじゃないかと思うぐらい辛い事もあった。 ただあたしが言える事は  あなたはきっと大丈夫。 この先どんだけ辛い事があっても あなたは周りの人に恵まれてる
自分が立ち続けることが出来ない程自分ではどうしようもない事も出て来ると思う  自分がそれを信じれなくて駄目になってしまうこともあると思う  でも、あなたの友達や周りの人達がきっとあなたを支えてくれる  そうして人は前に進んでいくの   自分が駄目になりそうになったとき  あなたの周りに大切な人が必ず居る
そして あたしはその中の1人で この先私達が離れる事になったとしても  私はきっとあなたを支えることが出来る  私がついてる  だからあなたはきっと大丈夫 大丈夫よ 周りを信じて」


彼「うん…だから僕は君にこの話をしたんだ 君がそういう存在だって僕は感じたから…」

私「うん…」


彼から強い絆の様なものを渡された気がした

すごく嬉しかった