私のたからもの | 晴れ、時々・・・

私のたからもの

私が映画への興味に目覚めたのは

中学2年生の時 母に連れられ

神戸三宮の阪急文化で観た

「エデンの東」と

「フレンズ〜ポールとミシェル〜」


そもそも母は「風と共に去りぬ」を

私に観せたかったのだが

それは行く前日の金曜迄で

土曜から上記の2作品に

変わっていた


「エデンの東」は名作だから

まぁ良いかと母は判断したのだが

もう1作の「フレンズ」が

どんな映画なのか

全く予備知識の無かった母は

娘と娘の同級生の横で

ちょっと焦ったようだ



と言うのも内容が

アルルを舞台に14歳の仏人少女と

15歳の英国人少年が知り合って

恋に落ち 少女が妊娠、出産

親子3人で暮らし始める


しかし生活力の無い幼い2人

やがて金持ちの少年の親が

この事を知り 少年を無理矢理本国へ

2人は引き裂かれるというもの



2人が裸で抱き合うシーンはあるわ

出産シーンはあるわ


「エデンの東」より

「フレンズ」の方が

私には遥かに刺激的で面白くて

すっかり映画と言うか洋画に

ハマってしまった



「スクリーン」「ロードショー」

映画雑誌を買っては

この先どんな映画が公開されるのかと

同じ映画好きの同級生と

胸をワクワクさせながら

休み時間語り合った



ダーバンと言う紳士服ブランドに

出ていたアラン・ドロンに

一目惚れしたのもその頃


この世の中に

こんな綺麗な顔をして

こんな憂いを秘めた目をして

筋肉隆々とした

外国人男性がいるのか


うちの学校の

陽気なアメリカ人の先生とは

エライ違いだわ('◉⌓◉’)




そして雑誌の最後のファンのページでは

◯◯さんに届いた映画スターからの

直筆サイン入りブロマイドが掲載され

それらを見るにつけ 私の中でも

何が何でも 私も欲しい!貰う!

と言う気持ちがどんどん膨れ上がり

せっせと海の向こうの憧れのスターに

ファンレターを書いたのが

高校1、2年の頃




I am one of your many fans.

から始まって

あなたの◯◯を観ました

とても良かったですみたいな事を

適当に書き綴り

最後は決まって

If you don't mind, would you please send me your autgraphed photograph?

(もしよろしけば サイン入りの写真を送ってくれませんか?)


他の事を忘れても

決して忘れてはいけない一文



そして待つこと半年

忘れた頃に船便で届いたのが これら



「ベン・ハー」「十戒」などでお馴染み

チャールトン・ヘストン


こちらは「大地震」の時の写真


左は昔テレビで放映された

「警部マクロード」のデニス・ウェーバー


デニスには質問文まで添えていたら

ご丁寧に答えてくれた


左から

デボラ・カー

「王様と私」でユール・ブリンナーと共演

家庭教師役を演じていた英国女優


ジュリー・クリスティ

ウォーレン・ビューティの恋人として

有名な英国女優

代表作は「ドクトル・ジバゴ」


ジャン・ルイ・トランティニアン

「男と女」の男性役の仏人俳優


テレンス・スタンプ

愛する女性を蝶の標本の様に

自宅に拉致して可愛がると言う

ある意味ホラーな「コレクター」

主人公の英国俳優


この写真は「スーパーマン」の悪役

ゾッド将軍を演じた時のもの


下がテレンス・スタンプのサイン

表を汚さずご丁寧に裏に


1番驚いたのが名作「ある愛の詩」の

ライアン・オニール

大きなサイズで4枚も届いた


上の左は「ある愛の詩」の

オープニングとラストシーン

雪のセントラルパークから

映画は始まる


"Love means never having to say you're sorry.“

「愛とは決して後悔しないこと」

この台詞は切ない音楽と共に

当時一世を風靡した


上の右と下の左は「バリー・リンドン」

の時のもの


一言ファンレターに

「お嬢様のティータムも可愛いですね」

と書いたら 彼女からの写真も同封


親子共演は「ペーパームーン」

その後彼女はテニス界の異端児

ジョン・マッケンロー夫人となった


映画雑誌でライアンは

「ある愛の詩」が実は余り好きでは無かった

と書かれていたので

それを知り残念に思うと手紙に書いたら

そんな事は決して無い

そんなの信じないでくれと

ご丁寧に写真の裏にバーッと

レスポンスが書かれていた


どれだけ懐の広い気さくな方なんだと

びっくりしたわ!


上記の写真を英国人の友達数名に見せ

帰宅し、写真を袋から取り出してみたら

こんな写真が





一体 誰やねん(¬_¬)





いたずら好きなリチャードが

僕のブロマイドも欲しかろうと

裏にサインして入れておいた、と

若かりし頃の写真を



当時彼は大阪の女子校の先生


今はイギリスに帰ったが

確か 帰ったはずだが^^;


元気に暮らしているだろうか




かれこれ20年以上前の話





こうして見ると

名だたるスターの写真と

一緒に入っていても

違和感を感じないのが

不・思・議・・・