あなたの香りは その霧の美しさより


深く 淡く 匂い立ち


あなたの姿は その悠久の月よりも


私の心で 息をしている






霞の朝は あなたの香りが 消え入るように


曇りの空も 山々も 


ただただ 静けさとなり


私の せつない想いのみが


いつまでも 残っているようです






霧山の 遠い静けさ 浮雲に

君を想いし 夢の儚さ 


霞たたずむ 夜明けの朝方

香り消えゆく 君の幻


悠久の 月より遠き 君の姿は 

いつまでも 光り輝け 吾の心に