米中対立と関税戦略─そして日本は「円」でアジアの未来を描けるか?「ドル以外の選択肢」通貨再編 |  耳たぶドットカムのミミカムdays!

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チモシーもるもるʕ•ᴥ•ʔ

日本はアメリカの従属から離脱できるのか?──脱ドル化と多極化する世界秩序の中で問われる“独立国家”の条件

いま世界は、大国の力関係が揺らぐ「21世紀の国際秩序の再編成」という地殻変動の時代に突入しています。 

冷戦後のアメリカ主導の単極的体制(ワンワールド)は終焉を迎えつつあり、 ロシア・中国・インド・ブラジルなどを中心とした多極的な力の分散が進行中です。 

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この流れの中で、長らくアメリカの同盟国として歩んできた日本は、果たして「真の独立国」として脱米依存を果たすことができるのでしょうか?


第1章:日本の“対米従属”はいつ始まったのか?

戦後日本は、アメリカによる占領と憲法改正(GHQ)により、 経済・外交・安全保障においてアメリカの強い影響を受ける構造が構築されました。 

特に1951年の日米安保条約とその後の自衛隊設立、さらにはプラザ合意以降の金融政策において、 日本は自主性よりも“対米協調”を優先してきました。

  • 日本は米国債の最大保有国としてアメリカの財政を支え続ける
  • 外交は常に「アメリカの意向」に左右される構造
  • 経済成長期を終えても、自国通貨(円)の国際戦略は未整備のまま

このような「見えない支配構造」は、日本にとって“安定”をもたらす一方、 主権国家としての「独立性」や「選択の自由」を制限する要因にもなってきたのです。


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第2章:ドル支配の終焉と脱ドル化の波

● 米国の覇権通貨“ドル”は、なぜ強かったのか?

  • 基軸通貨=世界の貿易・エネルギー取引の大半が“ドル建て”
  • 米国債=世界中の政府が保有する“準備資産”の中心
  • 軍事・金融・テクノロジーの三位一体による信認

● だが、ドルは“武器”に変わった

近年のアメリカは、制裁措置としてドルの国際決済網(SWIFT)からの排除を行い、 「ドルを使わせない」という経済兵器としての側面を強めています。 これは中国、ロシア、イランなど“非西側陣営”の強い反発を招き、「脱ドル化」の動きが加速しました。

戦争は不道徳です。

そして、第二次世界大戦以降、アメリカは世界のどの国やグループよりも多くの戦争に直接関与してきました。

 

もうたくさんだ。

● BRICSの挑戦と新秩序の胎動

  • BRICSが独自通貨による取引網(BRICS PayやBRICS CBDC)を構築
  • 人民元・ルーブル・リアルの“地域基軸化”が進行
  • 中東・アフリカ・東南アジアを巻き込む“多極的通貨ブロック”の形成

 


 

第3章:日本はなぜ未だに米国債を買い続けるのか?

米国債とは何か? なぜ日本が大量保有しているのか?

 

米国債(U.S. Treasury Bonds)は、アメリカ政府が発行する債券で「世界で最も安全」とされてきました。日本は外貨準備として保有し、通貨防衛や為替介入にも活用してきました。

  • 2024年時点で日本の米国債保有額:約1.1兆ドル
  • その背景には:日米同盟・貿易黒字・円高抑制などがある

● 米国債保有=“隠れた同盟費”

日本が保有する米国債は、約1兆ドル(140兆円規模)。これは単なる投資ではなく、 「アメリカの財政とドルの信認を支える」役割を担っているともいえます。 実質的には“政治的コスト”とも言える構造です。

● リスク:アメリカの財政赤字とドルの信用低下

  • 米国債は今後“安全資産”ではなくなる可能性も
  • インフレと利上げでドル資産の実質価値は目減り中

● 他国はどうしている?

  • 中国:米国債を徐々に削減し、金や資源型投資にシフト
  • ロシア:米ドル保有ゼロ+金・人民元への完全転換

第4章:日本に“脱ドル化”の選択肢はあるのか?

● 日本円の可能性

  • 通貨の信認:デフレ的体質ゆえの安定性
  • 円スワップ協定:ASEAN・インド・オーストラリアとの拡張余地
  • 中央銀行デジタル通貨(CBDC):日銀がテスト段階に入る

● アジア基軸通貨としての「円の復権」

もし日本が円をアジアの共通決済通貨に育てることができれば、 中国の人民元とも異なる“第三の軸”を提供する存在になれるかもしれません。


第5章:日本が選ぶべき未来──“従属”ではなく、“対等な外交”へ

● 日本が自立するための3つの柱

  1. 通貨:ドル依存から脱却し、円によるアジア戦略を構築
  2. 外交:米中の狭間で“選べる立場”を取り戻す多極的同盟戦略
  3. エネルギー・食糧:経済安全保障の国産化・多元化

● BRICSと日本──敵か味方かではなく、“選択肢の一つ”

BRICSのような枠組みに全面的に参加する必要はないにせよ、 「協調と競争」を使い分けられる外交戦略が、日本の真の独立には不可欠です。

「2025年のBRICS拡張は、より多くの国が米ドルの依存度を下げたいと思うにつれて、ドルの下落を加速する可能性があります。

 2025年に44カ国がBRICSに加盟することに関心を示している。 

1945年以降に確立された不公平な世界秩序は終わりました。

今、未来の世界は、各国がより平等な権利を持つように再構築されつつあります。

“静かに”米国債を減らす日本──ドル一極体制からの脱却は可能か?

日本は長年にわたって米国債の最大保有国のひとつとして、アメリカ経済と運命を共にしてきました。しかし、世界が多極化に向かう今、「ドル依存」からの離脱と新たな通貨秩序への準備が求められています。本記事では、その“静かなシナリオ”を探ります。

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なぜ“静かに”削減する必要があるのか?

一気に売却すると市場が混乱し、円高やアメリカからの政治的圧力が高まるため、段階的かつ戦略的な削減が必要です。

● 市場への影響を最小限に抑える方法

  • 満期保有 → 償還された資金を別資産へ再投資
  • 年間数%ずつの削減
  • タイミングを分散して「見えない形」で減らす

ドル一極体制からの脱却の兆し

近年、BRICS諸国や中東諸国がドル離れを進めており、日本にとってもその流れは他人事ではありません。

● 現在進行中の世界の動き

  • 人民元建て決済の拡大(中国と中東、ロシア)
  • BRICSによる共同通貨構想(金担保型)
  • 各国中銀による金準備の積み増し

トランプ大統領は、世界的な「関税攻撃」によって生じた問題の解決に向けた米中協議が進行中だと述べているが-- 、中国側はそうではないと主張している。実際、何が起こっているのか?

記者:「(中国は)貿易交渉が行われているというのはフェイクニュースだと言っています。」

トランプ大統領:「ええ、彼らは今朝会議を開いたんです。」

記者:「彼らは誰ですか?」

トランプ大統領:「それは言えません。相手が誰であろうと関係ありません。」

トランプ大統領:
「合意すれば関税を撤廃します。」

中国:
「関税を撤廃すれば取引はできる。」

行き詰まり! 😆

 

中国は「米国が全ての関税を撤廃しない限り交渉はしない」と言っている。

アメリカの鷲はトランプ大統領の貿易戦争と外交政策によって打撃を受けた。 

 

今週のエコノミストの表紙。 😆

日本が取るべき次のステップ

米国債の削減だけでなく、「自前の通貨圏」への布石を打つことが重要です。

● 推奨される3つのステップ

  1. 日中・日ASEAN間の円建て決済の強化
  2. 日銀によるe円(デジタル円)の開発と国際流通
  3. アジア通貨基金構想の再構築と円中心モデルの再起動

 

中国は木曜日、有人宇宙船「神舟XX号」を打ち上げ、3人の宇宙飛行士を軌道上の宇宙ステーションに送り込み、6ヶ月間のミッションを遂行した。この宇宙船は長征2号Fロケットに搭載され、中国北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。

中国 神舟20号、宇宙からのキス。

まとめ:これは“通貨戦争”ではなく、“通貨再編”だ

アメリカとの同盟は維持しつつも、「ドル以外の選択肢」を静かに整える日本の戦略は、21世紀の新しい地政経済の中で、中立的で柔軟な立場を築く第一歩となるでしょう。