終わりのない戦争を誘うNATOの東方拡大、これが「アメリカ一極支配の世界」です |  耳たぶドットカムのミミカムdays!

 耳たぶドットカムのミミカムdays!

チモシーもるもるʕ•ᴥ•ʔ

ジェフリーサックス教授(ハーバード大学博士/コロンビア大学教授)

 私はこの36年間

東ヨーロッパ、旧ソ連、ロシアの出来事を

極めて近い距離から見続けてきました。

 

1989年にポーランド政府の顧問を務め

1990年と91年には

ゴルバチョフ大統領のアドバイザーを務め

1991年から1993年には

エリツィン大統領のアドバイザーを務め

1993年から1994年にはウクライナの

レオニード・クチマ首相(後の大統領)の顧問を務めました。

 

また、エストニアの通貨導入を支援し

旧ユーゴスラビア諸国、特に

スロベニアの改革にも関わってきた

 

36年間、これらの出来事を間近で見てきました

 

マイダンの後、私は新政権から

キエフに来るよう要請されました

 

そして、マイダンを案内してもらい

色々なことを直接学びました

 

ロシアの指導者たちとは30年以上交流があります

アメリカの政治指導者たちとも親しくしています

 

以前の財務長官は

51年前の私のマクロ経済学の先生でした

 

これを一例としてお伝えしたい

 

ですので、私達は半世紀にわたって

非常に親しい友人でした

私はこれらの人々全員をよく知っています

これを申し上げたいのは

 

私の見解として説明しようとしていることが

あくまで私自身の見解に基づいており

二次的な情報でもなければイデオロギーでもないからです

 

私が自分の目で見て

この期間に経験したことであり

 

ヨーロッパで起こった様々な出来事を

理解するためのものです

 

ウクライナ危機だけでなく、1999年のセルビア

イラクやシリアを含む中東での戦争

アフリカの戦争、スーダン、ソマリア、リビアを含む戦争も含まれます

 

これらが、非常に広範囲にわたることで

あなたを驚かせるかもしれませんし

 

私が今から言おうとしていることは

非難されることになるかもしれません

 

これらはアメリカが主導し引き起こした戦争です

これは40年以上にわたって続いている事実です

 

何が起こったかというと

 

正確に言えば30年以上前

アメリカは、特に1990年から1991年にかけて

ソビエト連邦の崩壊とともに次第に

「アメリカが世界を支配する立場にある」という認識を強めました

 

そして、アメリカは誰の意見も、レッドラインも

懸念も、安全保障上の観点も、国際的な義務も

国連の枠組みの気にする必要はないと考えるようになったのです

 

率直に申し上げて申し訳ありませんが

どうしても理解していただきたいのです

 

私は1991年に、現代の最も偉大な政治家だと思う

ゴルバチョフ氏を助けようと懸命に努力しました

 

最近、私の提案に関する

国家安全保障会議の議論の記録を読みました

 

その中で、私がアメリカがソビエト連邦の

財政的安定化と改革を支援すべきだと提案した際

 

私の提案は完全に退けられ

笑い飛ばされた様子が記録されていました

 

そのメモには、特に、ハーバード大学の私の元同僚たちの中で

「我々は危機を防ぐために最低限のことを行うが、それは最小限にとどめるべきだ」

 

「助けるのは我々の仕事ではない。むしろ、助けることは

我々の利益(関心事)ではないと言った記録もあります」

 

ソビエト連邦が1991年に終わりを迎えると

その見解はさらに誇張されました

 

具体的な章と節を挙げることができますが

その見解はこうでした

 

「我々が主導権を握っている」

 

ディック・チェイニー、ポール・ウォルウイッツ

そして多くの他の名前を挙げる事ができますが

彼らは文字通りこう信じていました

 

「これはもうアメリカの世界だ」

「我々は好きなように行動する」

「旧ソ連を一掃する。残っている同盟国をすべて排除する

イラクやシリアなどの国々は消滅するだろう」

 

そして、私達は今や、実質的に33年間

このような外交政策を経験してきました

 

ヨーロッパはこのために

大きな代償を払ってきました

 

なぜなら、この期間、ヨーロッパには

私が理解できるような外交政策がなく

 

発言力も、団結も、明確性も、ヨーロッパの利益もなく

ただ、アメリカへの忠誠心だけがあったからです

 

意見の相違が生じた瞬間もありました

素晴らしい意見の相違があったと思います

 

特に重要だったのは2003年のイラク戦争で

フランスとドイツが「アメリカが国連安全保障理事会を

無視してこの戦争を行う事を支持しない」と言った時でした

 

ちなみにあの戦争はネタニヤフとその仲間たちが

米国防総省で直接仕組んだものです

 

私は、それが関連性や相互性があったと

言っているのではありません

直接的な戦争だったと言ったいるのです

 

あれはイスラエルのために行われた戦争でした

 

ポール・ウォルウイッツとダグラス・ファイスが

ネタニヤフ首相と連携して行った戦争です

 

そして、それが

ヨーロッパが声を上げた最後の時でした

 

私はその時、ヨーロッパの指導者たちと話をしましたが

彼らは非常に明確で、とても素晴らしいものでした

 

その後、ヨーロッパは完全に声を失いましたが

特に2008年にそれが顕著になりました

 

1991年以降、2008年に至るまでに起きた事は

アメリカはアメリカの一極支配を

意味するものとして、NATOの拡大を決定したのです

ブリュッセルからウラジオストクまで

一歩一歩、段階を踏んで

NATOの東方拡大には終わりはありませんでした

 

これがアメリカ一極支配の世界です

 

私のように子供の頃に「リスク」というゲームで遊んだ人なら

ボードのあらゆる場所に駒を置くというのがアメリカの考えです

 

アメリカの軍事基地が無い場所は敵です

基本的に、中立は

アメリカの政治用語において汚い言葉です

おそらくもっとも汚い言葉でしょう

 

少なくとも、もしあなたが敵であれば、私達は

あなたが敵であることを理解しています

 

しかし、もしあなたが中立であれば

あなたは反逆者(裏切り者)です

私達に反対しているからです

 

私達に対して何も言わない

中立であるふりをしているからです

 

これが当時の考え方であり、その決定は

1994年に正式に下されました

 

ビル・クリントン大統領が

NATOの東方拡大に署名した時です

 

1991年2月7日、ハンス・ディートリッヒ・ゲンシャーと

ジェイムズ・ベイカー3世が

ゴルバチョフと会談したことを思い出してください

 

ゲンシャーはその後記者会見を開き次のように説明しました

「NATOは当方に拡大しません」

「私達はワルシャワ条約機構の解体を利用しません」

 

理解してください。これは軽い話ではなく

法的な文脈での話だったのです

 

これは第二次世界大戦の終結と

ドイツ再統一に関する交渉でした

 

そして、NATOは1インチたりとも

東進しないという合意がなされたのです

 

そして、ジョージワシントン大学の

ナショナル・セキュリティ・アーカイブを調べれば

その文書を数多く見ることができます

「What Gorbachev Heard About NATO」という

ウェブサイトがありますのでぜひ見てください

 

アメリカから聞かされていることが

全て噓であるという事がわかります

 

アーカイブには全てが

はっきりと記録されています

 

1994年にNATOをウクライナにまで

拡大することが決定されたわけです

 

これはプロジェクトです

 

これは1つの政権の問題ではなく、アメリカ政府全体の

プロジェクトであり、30年以上前に始まったものです

 

1997年、ズビグネフ・ブレジンスキーは

『グランド・チェスボード』を著しました

 

それは単なるブレジンスキー氏の独り言ではなく

 

これはアメリカ政府の決定を

一般大衆に公に説明したものです

 

これがこの手の本の仕組みです

 

この本では、ヨーロッパとNATOの東方拡大が

同時に進行する事象として描かれています

 

また、本書には「ヨーロッパとNATOが東方に拡大する中で

ロシアはどう行動するか?」という良い章もあります

 

私は個人的にブレジンスキーと知り合いでした

彼は私に非常に親切でした

私がポーランドにアドバイスしていた際にも

彼は大きな助けとなりました

彼は素晴らしく、賢い人でした

そして、彼は全てを間違っていました

 

1997年に、彼はロシアがNATOとヨーロッパの東方拡大を

受け入れる以外に選択肢がない理由を詳しく書いている

 

実際、彼はヨーロッパの東方拡大、そしてヨーロッパだけでなく

NATOの拡大も、計画であり、プロジェクトだと言っている

 

そして、ロシアが中国と手を結ぶことは

決してないと説明している

 

想像もできない

 

ロシアがイランと連携することも決してない

ロシアにはヨーロッパ以外の道はない

(ロシアの運命はヨーロッパにある)

 

だからヨーロッパが東に進めは

ロシアにできることは何もない

 

そう語るのは、また別のアメリカの戦略家です

 

私達が常に戦争状態にある理由に

疑問の余地があるでしょうか?

 

アメリカの特徴のひとつは

常に相手の行動を予測し確信をもって語るが

その予測がことごとく間違えていることです

 

私達がいつも間違え理由のひとつは

アメリカの戦略家が演じるゲーム理論では

実際には相手と話をしないからです

 

相手の戦略を知るだけです

 

素晴らしいことです

 

時間の節約になります

 

外交も必要ありません

 

このプロジェクトが始まり、私達は

30年間政府の方針を維持してきました

 

もしかしたら昨日までかもしれません

 

おそらく

 

30年間のプロジェクト

 

ウクライナとグルジアは

そのプロジェクトの鍵でした

 

なぜか?

 

アメリカは、知っている全てのことを

イギリスから学んだからです

 

私達はイギリス帝国になりたがっている

1853年にイギリス帝国が理解していたことは

ロイド・パーマストン卿が言ったのは

ロシアを黒海で囲み、ロシアの東地中海への

アクセスを遮断する事です

 

今私達が見ているのは、21世紀にそれを

実現しようとするアメリカのプロジェクトです

 

その狙いは、黒海沿岸にウクライナ、ルーマニア

ブルガリア、トルコ、グルジアを配備し

黒海を封鎖することで

ロシアから国際的な地位を奪い

ロシアを地域的な勢力にとどめ

(無力化し国際的な影響力を持たせない)

それ以上の大国にさせないことでした

 

ブレジンスキーはこの点について

非常に明確にしています

 

ブレジンスキーの前には

(イギリスの地政学者)マッキンダーがいました

 

「世界島(ユーラシア)を支配するものが世界を支配する」

ですから、

このプロジェクトはかなり昔にさかのぼります

 

基本的にはパーマストンまでさかのぼると思います

 

私はこれまでのあらゆる政権を見てきました

歴代の大統領を知り

その側近たちとも関わってきた

 

クリントンから、オバマ、ブッシュ、トランプ(1期目)

そしてバイデンとあまり変わりません

 

むしろ、一歩ずつ悪くなっていったのかもしれません

私の見解では、バイデンが最悪でした

最後の数年間は精神的に

不安定だったからかもしれません

これは皮肉ではなく本気で言っています

 

アメリカの政治システムは

イメージに基いたシステムであり

毎日のメディア操作に依存している

言ってみればPRシステムです

 

そのため、基本的に機能しない大統領を2年間政権に就かせ

その大統領が再選を目指して立候補することができるのです

 

ひどいことに、彼が90分間一人で

ステージに立たなければならず

 

それで全てが終わったという事です

 

もしあの間違いがなければ、彼は

候補者としての立場を維持していたはずです

 

午後4時以降寝ていようと、寝ていなかろうと

これが現実なのです。誰もがそれに従っています

 

今の世界ではほとんど何についても真実を語らないため

私が言っているようなことを口にするのは失礼にあたる

 

この計画(プロジェクト)は1990年代から続いていた

 

1999年に78日間連続でベオグラードを

爆撃したことも、この計画の一部でした

 

国を分裂させるためのものです

 

国境は神聖不可侵だろう?

その通り、コソボを除いては

それで問題ない

国境は神聖不可侵だから

 

ただし、アメリカがそれを

変更する時は別ですが

 

スーダンも関連する計画でした

 

南スーダンの反乱は、単に南スーダンが

反乱を起こしたから起きたのですか?

 

それともCIAの作戦書をお見せしましょうか?

 

どうか大人として

これがどういうことか理解してください

 

軍事行動にはコストがかかります

装備、訓練、ベースキャンプ(基地)

諜報活動、そして資金が必要です

 

それは大国から提供されるもので

地元の反乱によるものではありません

 

南スーダンは部族間の戦いで北スーダンや

スーダンを破ったのではありません

 

アメリカの計画だったのです

 

私は頻繁にナイロビを訪れ、米国の軍人や上院議員、あるいは

スーダンの政治に深い関心を持つ人々と会っていました

 

これは一極支配のゲームのひとつでした

 

ご存じのように、NATOの拡大は1999年に、

ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国で始まり

ロシアはこれに非常に不満を抱いていました

 

しかし、これらの国々は国境からまだ遠く離れており

ロシアは抗議しましたが、もちろん無駄でした

 

その後、ジョージ・ブッシュJr.が登場

9.11が起きた時、プーチン大統領は

アメリカを全力で支援すると誓いました

 

そして、2001年9月20日、アメリカは5年間で

7つの戦争を始めることを決定しました

 

ウェスリー・クラーク将軍の話を

オンラインで聞くことができます

 

彼は1999年にNATO最高司令官でした

 

2001年にペンタゴン(米国防総省)に行き

7つの戦争を説明する書類を手渡された

 

ちなみに、これらはネタニヤフの戦争でした

 

この計画は旧ソ連の同盟国を掃討することと、

ハマスや、ヒズボラの支持者を

排除することが目的の一部でした

 

ネタニヤフの考えは、「ひとつの国家が存在すること

それが唯一の国家であるべきだ」

「イスラエルが全領土を支配し

異を唱える者は誰でも打倒する」

「正確に言うと我々(イスラエル)ではなく

アメリカという友人がそれを行う」

 

これは今朝までのアメリカの方針でした

 

今後それが変わるかどうかは分かりません

 

ただ、イスラエルがガザを所有する代わりに

アメリカがガザを所有することになるかもしれません

 

しかし、この考えは

少なくとも25年前からありました

 

実際には、1996年にネタニヤフと彼のアメリカの

政治チームがまとめた「クリーンブレイク」

という文書にさかのぼります

 

この文書は2国家解決案を

終わらせるためのものでした

 

この文書もオンラインで確認できます

 

つまり、これらはプロジェクトなのです

 

これらは長期的な計画です

クリントンか、ブッシュか、オバマか・・

そういう話ではありません

 

それはアメリカの政治を日々の

ゲームとして見るつまらない見方です

 

アメリカの政治とは

そういうものではありません

 

次のNATOの拡大は2004年に行われ

7つの国が加盟しました

 

バルト三国、ルーマニア、ブルガリア

スロベニア、スロバキアです

 

この時点でロシアは激怒していました

 

これはドイツ統一時に合意された

戦後秩序の完全な違反でした

 

実質的には、アメリカが協力的な取り決めから裏切った

または手のひらを返したことに相当します

 

彼ら(アメリカ)は

一極支配を信奉していますから

 

ちょうど先週ミュンヘン安全保障会議が

開かれたばかりですが

2007年にプーチン大統領はこう言いました

「止めろ、もう十分だ、今すぐ止めろ」と

それが意味するのは、2008年にアメリカが

 

NATOの拡大をウクライナとグルジアにまで強引に推し進め

それをヨーロッパに無理やり押し付けたということです

 

これは長期的なプロジェクトです

 

2008年5月、ニューヨークでサアカシュヴィリ氏の話を聞いた後

私はその場を離れ、妻のソニアに電話して言いました

「この男は狂っている」と

その1か月後、戦争が勃発しました

 

なぜなら、アメリカがこの男に

「グルジアを守る」と言ったからです

 

彼は外交問題評議会に立って

「グルジアはヨーロッパの中心にある」

と言いました

 

皆さん

 

グルジアはヨーロッパの中心ではありません

 

最近の出来事はグルジアの安全にとって

有益ではありません

 

あななたち議員、欧州議会議員や欧州の政治家が

グルジアに行けば、グルジアは壊滅します

 

それはグルジアを救うのではなく

グルジアを破壊することになります

 

完全に破壊してしまうのです

 

2008年、皆が知っているように、

元CIA長官ウィリアム・バーンズは

 

コンドリーザ・ライスに

長文のメッセージを送った

 

NATO拡大についてです。

 

このことはジュリアン・アサンジから聞いたことです

 

信じてください、アメリカ国民には何も、あなた方にも

最近ではどの新聞も真実を一言も伝えていません

 

ジュリアン・アサンジに感謝しなければなりません

 

メモ(記録)の詳細を読むことができます

 

ご存じのように、ヴィクトル・ヤヌコーヴィッチは

2010年に中立を掲げて当選しました

 

ロシアはウクライナに対して、領土的な関心や

意図も全く持っていませんでした

 

私は当時、ウクライナにいましたから

よく知っています

 

ロシアが交渉していたのは、セヴァストポリ海軍基地の

2042年までの25年間のリース契約だけでした

それだけです

 

クリミアのためでもなく、ドンバスのためでもなく

そのようなことは一切ありません

 

「プーチンがロシア帝国を再建しようとしている」

という考えは、幼稚なプロパガンダです

 

言わせてもらえれば、

もし誰かが日々の歴史やそして一年一年の

歴史を知っていれば、これは幼稚な話です

 

子供じみたものは、大人のものよりも

効果があるようです

 

だから全くそのような意図はありません

(ロシアがウクライナに対し領土的な野心はない)

 

アメリカは、この男を

倒さなければならないと決めたのです

「政権交代作戦」と呼ばれるものです

 

アメリカによる政権交代作戦は、あなた方の国や

世界中で100回ほど行われました

それがCIAの仕事です

 

知っておいてください

 

非常に変わった外交政策です

アメリカでは、相手が気に入らなければ、交渉するのではなく

出来れば秘密裏に、相手を転覆させようとします

 

秘密裏にうまくいかなければ、あからさまにやります

 

そして、常に「私達は悪くない。彼らは攻撃者であり

敵であり、ヒトラーだ」と言います

 

これはサダム・フセインであれ、アサドであれ

プーチンであれ、2、3年ごとに出てくる話です

 

これは非常に都合がいい

 

それがアメリカの人々に与えられる

唯一の外交政策の説明です

 

「1938年のミュンヘンに直面している」と

「相手は邪悪で譲歩しない敵だから話はできない」

 

これが私達がマスメディアから聞く

唯一の外交政策モデルです

 

マスメディアがそれを繰り返すのは

アメリカ政府によって完全に掌握されているからです

 

さて、2014年、アメリカは、ヤヌコヴィッチを

打倒するために積極的に動きました

 

誰もが知っているのは、コロンビア大学の同僚

ヴィクトリア・ヌーランドとアメリカ大使の

ジェフリー・パイアットとの電話が盗聴されたことです

 

これ以上となる証拠はありません

 

ロシアは彼女の電話を傍受し

インターネット上に公開しました

 

それを聞いてみてください、非常に興味深いです

 

私はこれら全ての人々を知っています

 

ちなみにそれをやったことで、彼らは皆

バイデン政権で昇進しました

 

それが彼らの仕事です

 

マイダンが発生した時

私はすぐに呼ばれました

 

「サックス教授、新しいウクライナの首相が経済危機について

話すためにあなたに会いたがっています」

 

私がその分野に詳しいので、キエフに飛んで

マイダン周辺を案内され、アメリカがマイダン周辺の

人々にどれだけ金を支払ったか聞きました

 

「自発的な尊厳の革命」だなんて

皆さん

これらのメディアはどこから来たのでしょう?

この組織はどこから来たのでしょう?

これらのバスはどこから来たのでしょう?

これらの人々はどこから呼ばれたのでしょう?

冗談ですか?

これは組織的な取り組みです

これは秘密ではありません

ヨーロッパやアメリカの市民以外は

誰もがそれを明確に理解しています

 

その後、ミンスク合意

特にミンスク2がありましたが

 

ちなみにこれは南チロルの自治をモデルにしており

ベルギーはミンスク2に非常によく関係してました

 

それは、ウクライナ東部のロシア語圏に

自治権を与えるというものです

 

国連安全保障理事会は

これを全会一致で支持しました

 

しかし、アメリカとウクライナは

これを実行しないことを決定しました

 

ドイツとフランスは、ノルマンディープロセスの

保証国でしたが、それを放置しました

 

そして、これは完全に

アメリカによる一方的な行動であり

ヨーロッパはいつものように完全に

役立たずの従属的な役割を果たしました

 

たとえその国々が

合意の保証国であったとしてもです

 

トランプ政権の一期目に軍備を増強しました

 

ドンバスでのウクライナによる砲撃で何千人もの死者が

出ましたが、ミンスク2協定は実行されませんでした

 

そしてバイデンが大統領に就任しました

そしてまた、私はこれらの人々を全て知っています

 

私はかつて民主党の党員でした

今はどの党にも属さないことを固く誓っています

 

どちらも同じだからです

と言うのも...民主党は時が経つにつれて完全な

戦争屋になり、平和を訴える声は一つもありませんでした

 

あなた方の国会議員のほとんどが

そうだったように。同じようなものです

 

プーチン大統領は最後の努力として

ヨーロッパ向けとアメリカ向けの

2つの安全保障協定の草案を提示しました

 

アメリカは2021年12月15日に

それに対する提案を出した

 

私はホワイトハウスのジェイク・サリバンと

1時間にわたって電話で話し

『ジェイク戦争を避けろ。戦争は避けられる』と

必死に訴えました

『NATOがウクライナに拡大しないと言えばいいだけだ』

 

すると彼は『NATOはウクライナまで

拡大するつもりはない心配するな』と言った

 

私は『ジェイク、それを公開してくれ』と言いました

 

彼は『いや、公には言えない』と答えた

 

私は『ジェイク、起こってもない事で戦争になるぞ』と言いました

 

彼は『心配するな、ジェフ、戦争は起こらない』と言いました

 

彼らは本当に頭が悪い

 

私の率直な意見を言わせてもらえれば

彼らは賢い人たちではありません

 

私は40年以上彼らと関わってきたが

彼らは自分たちの間でしか話をしない

 

他の誰とも対話をせず

非協力的なゲーム理論の枠組みで動く

 

相手と話さず、自分の戦略だけを立てるのです

これがゲーム理論の本質です

これは交渉理論でも平和構築の理論でもない

 

一方的で、非協力的な戦略に基づいています

正式なゲーム理論を知っているなら

彼らのやり方が理解できるはずです

 

この発想はランド研究所で始まり、今も続いています

 

2019年、ランド研究所は

『ロシアの拡張』という論文を発表しました

 

バイデンが追随した論文があるのをご存じですか?

「どうすればロシアを苛立たせるか?」

それが文字通りの戦略です

(外交的にロシアを挑発する方法)

 

「ロシアをどうやって苛立たせる(困らせる)か?」

 

ロシアを挑発し崩壊させるんです

もしかしたら政権交代を引き起こし

内乱や経済危機をもたらすかもしれない

 

これがあなたがいう同盟国ですか?

冗談ですか?

 

だから私はサリバンとの電話で

長くイライラさせられました

 

私は凍えるような寒さの中に立ってました

たまたまスキーの日を

楽しもうとそこにいたわけですが

『ジェイク、戦争はやめてくれ』

『戦争なんて起こらないよ、ジェフ』

 

翌月に何が起こったか、私達はよく知っていますが

つまり、彼らが交渉を拒否したということです

NATOの最も愚かな考えは、いわゆる

オープンドア(門戸開放)政策です

 

冗談だろう?

 

NATOが隣国に何の意見も言わせずに

どこにでも行く権利を持つというのですか?

 

メキシコ人やカナダ人には

「そんなことするな」と言いたい

 

トランプはカナダを支配したいかもしれないので

カナダは中国にこう言うかもしれません

「オンタリオに軍事基地を建ててくれませんか?」

 

私はそれをお勧めしません

 

アメリカも『オープンドアだ。彼らの問題だ』

とは言わないでしょう

 

そしてアメリカは『オープンドアだから

それは彼らの問題だ』とは言わないでしょう

 

つまり、彼らは自分たちがやりたいことをすればいい

私達の問題ではないと言えるかもしれませんが

ヨーロッパの大人たちは欧州委員会や

高官代表レベルでこのようなことを繰り返します

 

これは馬鹿げた話です

 

これは、いわゆる赤ちゃんのような

地政学ですらありません

 

これは全く考えていないということです

 

だから戦争が始まったのです

 

プーチンの意図は何だったのでしょうか?

 

私は彼の意図が何だったのかお伝えできます

 

それはゼレンスキーに中立交渉をさせることでした

 

それは侵攻開始から7日以内に実現しました

 

このことについて書かれたプロパガンダではなく

このことを理解すべきです

 

彼らは失敗した、彼がウクライナを支配する

つもりだったというような話ではありません

 

さあ、みなさん、基本的なことを理解してください

 

その目的はNATOを維持することです

 

NATOとは何か?アメリカです

 

ロシアの国境からアメリカを排除すること

それ以上でもそれ以下でもない

 

非常に重要な点を1つ付け加えなければなりません

なぜ彼らはそれほど関心を持つのでしょうか?

 

まず第一に、中国やロシアがリオグランデ川や

カナダの国境に軍事基地を設置することを決めたら

アメリカはパニックになるだけでなく

10分以内に戦争になるからです

 

しかし、アメリカは2002年に

対弾道ミサイル条約を一方的に破棄し

それによって

核軍備管理の枠組みを終わらせました

 

そして、これは非常に重要な事です

核軍備管理の枠組みは、先制攻撃を

阻止しようとすることに基いています

ABM条約はそのための重要な要素でした

 

アメリカは2002年に一方的にABM条約から脱退し

それはロシアを激怒させました

ですから、私がこれまでに説明してきたことは

核の枠組みが破壊されたという分脈の中にあるのです

 

そして、2010年からアメリカはポーランドやルーマニアに

イージス弾道ミサイル防衛システムを配備しました

 

ロシアはそれが気に入らないのです

 

それに加えて2021年12月と

2022年1月の交渉で議題になったのは

『アメリカはウクライナにミサイルシステムを

配備する権利を主張するのか?』という問題だった

 

2022年1月ブリンケンはセルゲイ・ラブロフに対し

アメリカはどこにでもミサイルシステムを

配備する権利を留保していると伝えました

 

それがあなたの名目上の同盟国です

 

そして今、ドイツに中距離ミサイルシステムを

再び配備しようとしています

 

アメリカは2019年に

INF条約から一方的に離脱しました

 

現在、核軍備管理の枠組みは存在しません

 

全くありません

 

ゼレンスキーが7日後に「交渉しよう」と言った時

その詳細について私は非常に詳しく知っています

 

私はすべての関係者と詳細に話をしたからです

 

数週間のうちに、プーチン大統領が承認し、ラブロフが

提示した文書が交換され、トルコの調停者が管理していました

 

私はアンカラに飛び

調停者の動きを詳しく聞きました

 

ウクライナは合意寸前で一方的に逃げました

 

なぜか?

 

アメリカがそうしろといったからです

 

さらに、イギリスがその状況を

さらに悪化させる形で、ボリス・ジョンソンが

4月初めにウクライナに行き、説明をしたからです

 

もしあなたの安全保障がボリス・ジョンソンに

委ねられているのであれば

神のご加護を

 

キア・スターマーはさらに悪い

 

想像を絶することですが、事実です。

 

ボリス・ジョンソンは、ここで争われているのは

ウクライナではなく「欧米の覇権」だと説明しています

これについてはウェブサイトで確認できます

 

ウクライナではなく「欧米の覇権」

 

マイケルと私は2022年春に

バチカンで、あるグループと会い

ウクライナにとってこの戦争から良いことは

何も生まれないという内容の文書を作成しました

 

今すぐ交渉せよ。時間がかかれば、膨大な死者

核戦争へのエスカレーションのリスク

そして戦争の敗北の可能性が高まることを意味する

 

当時書いた文書から変更したいのは一語だけです

あの文書に何も間違った点はなかった

 

あの文書以来、アメリカが交渉官を

テーブルから追い出して以来

 

約100万人のウクライナ人が死亡し

重傷を負いました

 

アメリカの上院議員たちは想像を絶するほど

意地が悪く、冷徹で利己的、腐敗しているが、

『これは我々のお金を使う素晴らしい方法だ』

『アメリカ人は一人も死んでいないからだ』

『純粋な代理戦争だ』

私の近くにいる上院議員の一人、ブルメンタールは

声を大にしてこう言っています

ミット・ロムニーも声を大にして言っています

『これがアメリカが使える最良のお金の使い方だ』と

アメリカ人が死なないからです

 

信じられない

 

さて、昨日までの状況を振り返ると

 

これは失敗しました

このプロジェクトは失敗に終わりました

 

このプロジェクトの狙いは

ロシアが手を引くというものでした

 

1997年にブレジンスキーが説明したように

ロシアは抵抗できない、というのが当初からの考えでした

 

アメリカは、自分たちが優位に立ち

勝てるだろうと考えていた

 

ハッタリをかければ、ロシアは本気で戦うことも

大規模な動員をすることもないとアメリカは考えていた

 

SWIFTから排除するという核オプション

それが彼らを追い込む

 

経済制裁、それが彼らを追い込む

 

HIMARSを供与すれば、彼らを追い込む

 

ATACMSで攻撃を仕掛ければ

F-16を投入すれば・・・

 

正直なところ、こんな話を

70年間も聞き続けてきました

 

半信半疑で聞いてきたのは

56年ぐらいでしょうか・・・

 

彼らは毎日、馬鹿げたことを言っています

私の国も、私の政府も

私にとって非常に馴染み深い

完全に馴染み深い

私はウクライナに必死に懇願しました

ウクライナとの過去の関わりもあります

 

私はウクライナに助言してきた

私は反ウクライナではない

むしろ完全にウクライナの味方です

 

だからこそ言った

『命を守れ、主権を守れ、領土を守れ、中立を保て、アメリカの言う事を聞くな』と

私は彼らに、ヘンリー・キッシンジャーの有名な言葉を繰り返し伝えました

 

『アメリカの敵であることは危険だが

アメリカの友人であることは致命的だ』

 

もう一度言おう

 

ヨーロッパにとって

アメリカの敵であることは危険だが

友人であることは致命的です

 

 プーチン大統領は、武器を置いたウクライナ軍の命を保証した

彼らはまた、国際法とロシア連邦の法律に従って尊厳ある待遇が保証されていると大統領は述べた

速報:プーチン大統領は、クルスク地域のウクライナ兵の救援を求めるトランプ大統領の要請に対して次のように反応した。

 

「我々は、クルスク地域のウクライナ軍兵士の命を救うよう求めるトランプ大統領の本日の要請を読みました。

 

ウクライナの妄想的なNATO幻想は終わった。