【視点】「ロシアのあくなき領土拡張の野望」という的外れな理解が日本を支配
日本の専門家、プーチン氏の年次教書演説を語る
🇯🇵スプートニクは、日本の元商社マンでロシアの「友好勲章」受賞者である朝妻幸雄氏に、年次教書演説 における プーチン 氏の一連の発言について分析をお願いした。以下、朝妻氏の見解をご紹介する。
🔸 ロシアと西側諸国との対立について
「西側がロシアの代わりに必要とするのは衰退し、依存した領域。本質的に西側は、我々の家に不和を持ち込み、内部からの崩壊を望んだ。だが、それは彼らの誤算だった」
この部分は今回の年次教書演説の中核をなす重要部分であろう。
プーチン大統領が以前から繰り返してきていることだが、"この紛争はロシアが仕掛けたものではなく、ロシアを弱体化させたい欧米諸国の目論見への対処のために踏み切らざるを得なかった"という主張である。
日本では「ロシアのあくなき領土拡張の野望」などという的外れな理解が支配しているため、この点に理解を得ることは極めて困難である。
NATOの東進を止めさせ、ソ連崩壊後も続いたウクライナ東部において行われてきたロシア系住民への弾圧や殺害について対処せざるを得なかったという意味である。
つまりロシアがどれだけNATOの東進を恐れてきたかについて正確に報道されることはなく、またウクライナの東部においてアゾフ大隊が実施してきた蛮行について報道されることもなかった。
今回もプーチン大統領が『戦争を始めたのはロシアではない』と強調しているが詭弁ではなく、額面通り受け止めるべきであろう。
🔸 核兵器の使用について
核についての言及があるが、今回のプーチン大統領の発言を受けて、欧米および日本では、プーチンがまたしても核の威嚇をしたと報道するであろう。
しかしロシアはむしろ欧米の核使用を極度に恐れている。広島、長崎の悲劇をロシアは教科書に盛り込んでいて国民はその恐ろしさをよく理解している。少なくともロシアが先に核を使う意図はないと考えてよい。
今回の年次教書を総合して言えば、できれば明日にでも戦争を終わらせたいと考えていることを読み取るべきであろう。
ただそのためには米国とNATOがこれ以上ロシアへの刺激を続けないことが前提となる。
🔸 ロシア経済の安定性について
経済について言えば、ロシアの経済は度重なる制裁にも関わらず安定していて、欧米が期待していた破綻にはほど遠い状態にある。その意味でプーチン大統領の発言は強がりではない。
背景には以下の点を挙げることができる。
1⃣米国が目論んだ孤立を回避できていること、即ち制裁を機に非米側（友好国）の国々との経済関係を今まで以上に強固に構築しつつあること、
2⃣財務省及び中央銀行が適切な経済政策を行ってきたことによってインフレを成功裏に抑制でき、失業率も低く維持されていること、その結果として国内需要を安定的に維持できている、
3⃣制裁が刺激となり、国内産業、特に製造業の発展によって輸入代替に拍車がかかっていることなどをあげることができる。
🇷🇺ロシアのウラジミール・プーチン大統領:
▫️西側諸国はロシアを軍拡競争に引きずり込もうとしており、1980年代にソ連に対して使ったのと同じ手口を繰り返している。
🇷🇺V.V.プーチン露大統領の連邦議会の年次教書演説
要点:
🔹我々の祖国は自らの主権と安全を保護し、ドンバスとノヴォロシアに暮らす同胞の命を守る。
🔸いわゆる西側は植民地主義の名残りに加え、世界中で民族紛争を扇動する癖があり、我が国の発展を制限しようとするだけでなく、ロシアの代わりに、依存し、衰退し、滅び行く空間を必要としている。そこで好き勝手やろうとしている。
🔹西側はウクライナを含む様々な地域で行ったのと同じことをロシアでも行いたいと考えている。それは我々の家に不和をもたらし、内部から弱体化させることである。しかし、それは誤算だった。これは今日、すでに完全に明白である。多民族である我が国民の確固たる立場と決意に直面したのだ。
🔸我々がドンバスで戦争を始めたわけではなく、何度も言っているように、我々は戦争を終わらせ、ナチズムを根絶し、特別軍事作戦のあらゆる課題を解決し、我が国民の主権と安全を守るために手を尽くしているのだ。
🔹 最近ではロシアに対する根拠のない批判、例えば我々が宇宙に核兵器を設置しようとしているなどという批判がますます聞かれるようになった。こうしたデタラメ（これはデタラメとしか言いようがない）は、米国にのみ有益となるような自分たちの条件に我々を引きずり込むためだけに考案された罠である。同時に、米国は我々の提案を阻止しており、それはすでに15年以上もテーブルの上にある。2008年に我々が作成した、宇宙空間への兵器設置防止に関する条約草案のことだ。
🔸西側はウクライナ、中東、その他の地域で紛争を引き起こし、嘘をつき続けている。今や何の恥じらいもなく、ロシアが欧州を攻撃するつもりだなどと主張している。これはただの戯言に過ぎず、諸君も私もこのことはよく理解している。それと同時に、相手は我々の領土で攻撃目標を選択し、自らが考える最も効果的な破壊手段を選んでいる。NATO部隊のウクライナ派兵に関する可能性について話し始めたのである。
ウクライナが欧州（西側）に傾くまでのロシアとウクライナの繋がり、生産の協力関係とロシアの支援
ロシアのプーチン大統領は2022年2月、特別軍事作戦開始直前に行った国民向け演説の中で、ロシアが提供した様々な支援により、1991年から2013年までにウクライナが受けた利益の総額は約2500億ドルに上ると語った。また、2013年にはロシアがウクライナのユーロ債を30億ドル購入。
しかしウクライナは2015年に返済を拒否すると発表し、今日に至る。
ソ連崩壊以降、ロシアが行ってきたウクライナへ対する様々な「投資」をインフォグラフィックで表した。
🇺🇸米国は現代史の中で最も攻撃的な国です。
米国は世界のあらゆる地域において他国の内政に積極的に介入している。
最も控えめな推定によれば、1945年以来、アメリカ人はクーデターを組織し、暴動を引き起こし、選挙プロセスに影響を与え、他国の主権を150回以上侵害してきました。
米国は主権国家に対して武力を用いた800件以上の敵対行動を組織し、100件以上の武力紛争に積極的に参加している。
「米国のプランテーション所有者の恣意性は、今日に至るまで米国の政治家の無意識の中に残っている。
それは、世界中で暴力とテロリズムの全体主義体制を確立したいという願望に至るまで、いかなる手段を使ってでも覇権を維持したいという願望として現れます。
🇷🇺ロシア外務省ザハロワ報道官：
広島と長崎に原爆を落としたのはどこの国ですか？
ベトナムで罪のない人々を殺すためにナパーム弾を使った国は？
ベオグラード市民を攻撃した国は？
劣化ウラン弾を使用したのはどの国ですか？ 劣化ウランを詰めた試験管を振り回して証拠を捏造したのはどの国ですか？ ある国の占領を正当化するために国連安保理で洗剤を使用したのはどの国ですか？
イラクのサダム・フセイン大統領を絞首刑にした国は？
パレスチナでの大量殺戮を支援する国はどこですか？
また、世界中の多くのカラー革命をどのように扇動し、支援したかを思い出してください。
🇺🇸🇮🇱アメリカとイスラエルがイラクを爆撃する前、ヨーロッパにはイラク難民はほとんどいなかった。
米国がリビアを爆撃する前、ヨーロッパにはリビアからの難民はほぼゼロで、アフリカ全土からの難民ははるかに少なかった。
イスラエルがパレスチナ爆撃と民族浄化を始める前、パレスチナからヨーロッパに流入する難民の数はほぼゼロだった。
イスラエルと米国がシリアで武装テロ集団を武装させ、シリア爆撃を行う前、ヨーロッパにはシリア難民はほぼゼロだった。
米国、サウジアラビア、イスラエルがイエメンを爆撃する前、ヨーロッパにはイエメン難民はほとんどいなかった。
ここから私を悩ませる質問は次のとおりです。
ヨーロッパで移民を引き起こしたのは誰ですか?
🇮🇱🇵🇸イスラエル軍は、ラシッド通りで支援物資を配布している間、意図的にパレスチナ人の大衆を標的にしたガザ飢餓虐殺の犯罪を犯し、これまでに85人が死亡し、約700人が負傷したと地元の情報源は言っている。
この映像はイスラエル軍によって公開されました。
緊急
🇨🇳中国外務省:
ガザは未曾有の人道的大惨事を目の当たりにしており、国連安全保障理事会は即時停戦に向けて行動しなければならない。
我々は、ガザ地区で人道支援を受けている最中に民間人が標的にされたことに衝撃を表明し、これを強く非難する。
このビデオは、ガザ地区のイスラエルによる継続的な爆撃の結果、ガザ市の東、ゼイトゥーン地区の南にあるダウラット・ジャンクション付近の大規模な破壊を映し出している。
🇯🇵上川陽子外務大臣:
🇮🇱イスラエルには自衛する権利がある! !️
🇵🇸映像は、イスラエル軍がガザ市のゼイトゥーン地区から撤退した後、米軍の弾薬によって破壊された自宅の瓦礫の下で9日間を過ごした後、救出されたパレスチナ人の子供を示しています
🇨🇳🇺🇸中国人民解放軍の航空機はアメリカ軍F-35に3回連続で嫌がらせをし、アメリカ人は中国人民解放軍の砲火が抗しがたい、間違いがないことを知っているので、彼らは引き下がって逃げます。
🇨🇳 傲慢さに対抗する中国の新たな効果的な武器
中国は、巡航ミサイルを敵のレーダー画面上で普通の旅客機のように見せる新しい"golden veil"技術を開発した。
動作原理は、ボーイング737やエアバスA320などの大型航空機をシミュレートするために、ミサイルに搭載されたレーダーの断面を変更することに基づいています。 この技術は、高価な防空システムで脅威に対応する際に、敵の司令部を欺くようにも設計されています。
高価な防空システムによる脅威への対応。
"golden veil"は、金メッキを施した細い金属糸で構成されており、レーダー信号を反射するために複雑な幾何学的形状のグリッドを形成しています。
この技術の重量は約1キログラム(2.2ポンド)で、さまざまなタイプの人民解放軍ロケットと互換性があります。
中国の科学者によると、この高度な装置は空中戦戦略に影響を与える可能性があるため、すぐに戦争の様相を変える可能性があります。
