前回のブログではマンションの供給過多、共有スペースが解約を防ぐ決め手にならないと書きましたが、
意味が無いというわけではなく、
生きたスペースとして機能させるところまで考えられてないのが問題だという事です。
無人のジムスペースで知らない入居者とコミニュケーションを取りながら、
程よい距離感でトレーニングをする、そんな能力を備えた日本人は少ないと思います。
勇気を出して足を運んだトレーニー候補が一度でも嫌な思いをすれば足は遠のくと思います。
声をかけてくれるインストラクターもいないわけですから。
現在私が住むマンションには日中通いのコンシェルジュが居ますが、業務として何かを頼む事は殆どありません。
ただ、それでも挨拶を交わすだけで心が和むという現実があります。
掃除をして下さる管理人さんも好きな方とそうでもない方がいます。
中途半端なパーティールームでパーティーを行なうなら、
自分の室内もしくは、外でお金を払った方がスムーズではないかと思います。
特に都心部ではマンションから一歩出れば、ジムも飲食店もごまんとあります。
これからは、他にはない特化したコンセプト、人が手を施す事による快適性、カルチャーを生み出すコミュニティー作りが重要だと思います。
カルチャーを生み出すコミュニティー作りに関して言えば、
もちろん初期費用は安い方がよく、その後は、口コミで入居者が別の入居者を連れてくるような形が理想です。
あのマンションには面白い人間が集まる、
あそこの事務所内にはビジネスのヒントが転がっていという感じでしょうか。
解約ではなく、そこを巣立っていくイメージが最高です。
それを不動産会社の人間がプロデュース出来るとは思いません。
入居者同士のバーベキューなんて安易な企画ではなくて、
必要なコストを払いプロデュースして貰い、
マンションの付加価値が高まれば、十分に採算が合うと思うのですが・・
それは決して一時の六本木ヒルズ内のコミュニティーやステイタスといったバブリーな感じでなくても、
それぞれの価値観に基づいて存在しうるのではないでしょうか。
株式会社ミミ・コーポレーション
遠藤康志