最終日に行ったんですが 割とすいていました。

  

キスリングは 今から100年前のパリで エコール・ド・パリ(パリで活躍した外国人芸術家たちのこと)を代表する

 

ユダヤ系ポーランド人の画家です。

 

写真見たら 気のいいおっさんという感じで 実際に芸術家にしては明るく社交的で人気者だったらしい。

 

 

 

誰かに似ていると思ったら 『BOSTON LEGAL』で デニー・クレインを演じているウィリアム・シャトナーに似ている。

 

 

 

スタートレックの カーク船長を演じて有名になった。 ウィリアム・シャトナーもユダヤ系なので 似ているのかなあ・

 

キスリングの初期の作品は キュービズム(ピカソのような作品)に多少影響されていて被写体を写実的でなく 

 

抽象的に描いていたものもあった。 けれど、キスリングは色の力を信じていて 色で勝負したかったんでないかと思う。

 

それと モデルの目がどれも愁いが含んでいるのも特徴かな。悪く言えば 何考えているのかわからない目。

 

見る側にモデルが何を想っているのか委ねているんですね。

 

モディアリーニの親友だから その影響も受けたのかなあって勝手に思っています。

 

モディアリーニが描く肖像画はどれもみな哀しい目をしていますから。

 

下の絵は「ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)」 モデルは当時有名な小説家のお嬢さんだそうです。

 

このタータンチェックは可愛いよね!

 

でも 服のデザインは古臭い。直したい 現代風にアレンジしたい衝動に駆られました。

 

モデルの顔は小顔 Vラインですから まるで女性Kーpop アイドルではありませんか!

 

twiceのサナさんに ちょっとだけ似ています。 

 

そうだ! ツインテールにして 制服風のミニスカートにしてみよう❣

 

 

 

 

 

口角をあげる、ミニスカート、ブレザーにし、髪型もツインテールに赤いリボン

 

加工してみると 背景もマッチしてないことに気づきました。

 

なんで 南国風の植物なんだろう?

 

加工したい!バックもポップにしたいなあ。

 

 

 

勝手なことしてしまいました。ショボーン

 

キスリングのすごいところは 芸術家にありがちな破天荒さはなく 生涯一人の妻と添い遂げたこと

 

普段はユダヤの慣習から離れていたが、ナチスが台頭してくると レジスタンスに参加して同胞を守ったんだよね。

 

芸術で自分の思想を表現する人 実際に自分の掲げる信念を守るため 抵抗組織に入って活動する人

 

いずれにしても どこか芯があったんですね。

 

キスリングは肖像画で有名だけど、私はアメリカ時代に描いた 『ミモザ』が好きです。

 

 

こういうポチポチした小さい花びらの集合体のような花を描くのは難しいと思うんですよ。

 

技術がないと色の濃淡つけたとしても 小さい円の集まりだから 黄色の塊にしか見えない。

 

そこが画家としての腕が試されるところなんでしょうね。写真だとわかりずらいかもしれませんが、

 

実際見ると 一個一個の黄色の花びらは絵具を盛り上げていて立体的になっているんです。

 

こういう絵を 家に飾ると華やかでいいですね。セレブな家にあってそうです。

 

美術展は楽しいです。 その空間はまるで当時にタイムスリップしたようで空気が違います。

 

私の美術展の楽しみ方は、絵見ることも好きなんですが、妄想してさらに楽しむんです。

 

当時の芸術家たちはサロンに集まって どんなおつまみで どんな酒を飲んで どんな話を楽しんでんたんだろう?

 

こんな感じです。

 

また 誰かの美術展に行って妄想してきます。