【みなさまへ、ご報告】
いつもありがとうございます。
mimilotusは、2018年6月30日をもって閉店いたします。
しばらくの間、ネパールへ行ってきます。
自分の原点である、ヒマラヤの麓のあの町で、チャイを淹れたい。
30年前にはじめて知ったあの町へ、自分のチャイを作りに行く。
それだけです。
そのために、今までの大切なもの、いったん手離します。
ネパールに行けばきっと全てが、一からです。今までやってきたこと、あの地では関係ない。いくら日本で紅茶を勉強して、修行して、お店をやってきたことなど、関係ない。
だからこそあの始まりの地で今、チャイを作りたい。
どれだけ自分が、作りたいものを作りたい場所でつくれるか、 試してみたい。
それは昨年4月、再訪したネパールで確信に変わりました。
他の国のどの街でもない、ヒマラヤの麓、ポカラ。
ささやかでも安定した今の生活を置いて別の場所へ向かうのは、何の保証もないし、 大きなリスクを背負うかも知れない。勿体ないのかも知れない。正直、不安がないと言えば嘘になるけれど、でも、なんていうか、自分の心と直感を信じたいのです。
12年前、mimilotusをつくったときに描いたここでの夢は、今はたくさんの感謝と安心感、そして自分なりの達成感で満たされています。
毎日誰かのために紅茶を淹れ、スコーンを焼き、年に1回大好きな旅に出掛け その空気感をお客さまにお伝えする。大切な、いつも支えてくれるスタッフがいつでも帰ってこられるお店をつくる。
それが私のここで『したいこと』、そしてここでの『夢』、でした。
悔しさや心残りのある終わり方ではなく、自分の意思で次に進めることは、とてもとても幸せなことだと思っています。
mimilotusが、いったん、の おやすみになるか、ずっと、の おやすみになるかはわかりません。
今の時点ではまた、日本に戻ってきて紅茶屋を、できればチャイ屋を営みたいと思っています。
チャイワラー(チャイ屋)・mimilotusとして。
チャイの国 ネパールで、いろんなチャイとそこに暮らす人々と関わり、そしてまた日本でみなさんに振る舞えたら、そんな空間を創れたら、と思っています。
ただ、予定は未定。何がそこにあるのか、起こるのかはわかりません。
起こるべきことは必然のものとして受け止め、その時々に選択していきたいと思うのです。
とても自由なのかも知れません。
でも自由には、覚悟と責任が伴います。だからこそ、しなやかに柔軟に、一番はワクワクしながら選択していきたいのです。
せっかく自分に与えられている時間、人生なので。
たかがチャイ、なのかも知れません。
でも私はこのチャイのおかげでいつも、自分がどこでどう生きていきたいのかを教えてもらっている気がします。
そこから出会う、たくさんのもの。人。
これからもっともっと、広がると信じています。
…と、こんなに早くに公表するのもどうかと思ったのですが、出来るだけ長く、みなさんとここでお会いできる時間を持ちたかったのも事実です。
それに、随分前から気持ちは決まっていたので。
とはいえ、まだ時間はありますので、どうぞ何度でも会いに来てやってください。お茶しに来てください、飽きるまで。(笑
そして私が最も成長させていただいた各回のセミナー、教室もお伝えできることは最後まで、まだたくさんあります。
ので、ぜひ!
まだまだmimiでお待ちしておりますよー!!
ここまで来られたのは、言うまでもなく、支えてくださったお客さま、スタッフ、家族のおかげです。全ての出会いに感謝。
12年もの間、ここ鎌倉でお店をさせてもらって、この決断ができることに感謝。
本当に、どうもありがとうございます。
長くなっちゃって、すみません。おまけにアツいし。ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
たくさんのみなさまに愛をこめて。
2018年1月11日
mimilotus 吉池 浩美