
ハバルハバル(バイクタクシー)の方が、安全性はともかくも気が楽だ。
だいたい「ジープ」「ジプニー」「ジープニー」と、自分の中での呼び方すら定まっていない。
こんにちは、みみこです

「お前のことはいいから、ジプニーて何だよ。」と乱暴な声が聞こえてきそうなので、では「Jeepney(ジプニー)」のお話、始めます。
「↑ああ、これね。」と、フィリピンに来たならば、必ずや目にすることでしょう。
「Jeepney(ジプニー)」は、フィリピンで最もポピュラーな交通手段と言えます。
よく「乗り合いバス」的に紹介されることもありますが、みみこ的には「これバスじゃないよぅ。ジープだよぅ。」となぜか非常にモヤモヤした気分になるのです…。
ジプニーは、第二次世界大戦後にアメリカ軍が残していった(または払い下げられた)「Jeep(ジープ)」が元となっています。現在では、日本の中古トラックを改造したタイプも主に利用されているそうです。
ジプニーは庶民の通勤の足ともなっており、中にはジープを2本3本と乗り継いで、通勤時間が1時間以上という人も多いんです。通勤時間が長い傾向にあるのは、日本だけじゃないんですね。
路線(ルート)もかなり多く、きっちりとした時刻表・路線図があるわけでもないので、なかなか乗りこなすのが難しいかと思います。(最近は路線図を確認できるようなアプリもありますね。)
ジプニーの車体に、走る「区間」や「番号」が書かれています。
と言っても、土地勘がないとよく分からないし、私は必要な時は、「ここから○○に行くのは、どのジープ?」とローカルに聞いてました。

基本、どこでも乗り降りできます。いわゆる始発の場所や、人が多く乗り降りするスポットからだと、初心者でも乗りやすいですよね。
走ってくるジプニーの種類を瞬時に確認し、さっと人差し指を上げ、軽やかにジプニーに乗り込んだならば、空いている席にサッと腰を下ろす。
それだけの事と言うなかれ。正直言いますと、私はジプニーに乗るのがすごく憂鬱だった頃があります



ちなみに乗り降りは後ろから。頭ぶつけないように気を付けて。

(※↑写真は、Ayala Center Cebuのジプニー乗り場)
空いていたら助手席にも座れます。
乗ったら、運賃を支払います。
基本セブでは、区間内は一律7ペソです。(2018年3月現在)
(※マニラは8ペソかな…。)
例えば、タクシーで100ペソかかる場所でも、7ペソで行ける。
非常に経済的と言えます
さて、一番後ろに座ったら、運転手にどうやってお金を支払うのか…?
→お客さんの手から手へとパスされ、ドライバーへと渡されます。
(運転手以外に、後ろに助手?が乗っていることもあります。)
お釣りも同様に戻ってきます。
降りるときは、手すりをコインでカンカンと叩いて合図をするか、「パラ ポ(降ります)」でも止まってくれます。
慣れない頃は、私の「降ります…」の声が騒音に掻き消されたりだなんだ…、降りられてから毎回、心の中でガッツポーズしてました
ある日、後から乗ってきたお客さんが、「コレ2人分」と現地語で、迷わず運賃を私にパスしてきた時に、(ああ、やっとフィリピンに馴染んできたのか…。)と、ワタクシ込み上げるものがありまして…。(情緒不安定だったわけではありません。)
ジプニーは、ローカルなフィリピンを感じられる場所とも言えるでしょう。
あらゆる意味で…。
ジプニー内、スリや恐喝が発生することもあります。
残念ながら、私の周りでも、通勤中に携帯を盗られてたとか、ナイフを突きつけられたという人も実際にいます。フィリピン人の知り合いです。
乗るときは、カバンを前に抱えて持つとか、iPhone(スマホ)を出すのを控えるとか、身の回りにお気を付けください
いや、乗らないなぁ…という方、ジプニーは眺めるだけでも楽しいかもしれません。
写真でもお気づきでしょうか。車体のデコレーションがバラエティに富んでいるんです。特にセブエリアのジプニーは特徴的。
車のオーナーの趣味ですよね。
たまに、本家に怒られないのか…っていうクオリティのディズニーキャラクターやキティちゃんが走っていたりもします
さて。そんな国民の足ジプニーですが、渋滞や大気汚染の原因となっているのも事実…。
古いジプニーを段階的に廃止する計画が進められています。新型車両が導入されたり、インフラ整備が進んだり、今現在のフィリピンの景色は、近い将来まったく別の景色に変わっていくかもしれませんね。
今日も、読んでくださった方、ありがとうございます
最後に、「Jeepney(ジプニー)」の言葉の由来。
「Jeep(ジープ)」+「Jitney(小型バス)」が一般的みたいだけど、
「Jeep(ジープ)」+「Knee(ニー/膝)」説も聞いたことあるよ。膝を突き合わせて乗るからだって
↓お疲れ様でした