柱の陰から遺体のある部屋をずっと見ていた私に救急隊のおにーさんが一人やってきて
「がんばれよ・・・」と一言だけ私に言って肩に手をおいてくれた。
葬儀が終わったあと、兄、私とも火葬場には連れていかれなかった。
子供が見るにはショックが大きすぎるという配慮だった。
火葬場から帰ってきた祖父母が「おかーさん、頭痛いっていうてたか?」と聞かれ
「聞いたことない」と答えた。
骨を拾う時、「この仏さんは頭関係で亡くなったんですか?」と聞かれたらしい。
頭蓋骨い血液が染み出した跡があるとの事だった。
母が頭が痛いという事は聞いた事はなかった。
死因は「心不全」となっていた。
今思えば、母もくも膜下出血をじつは起こしていたのかな、、、と
ふと思う事がある。
今更、もう分からないけど・・・