夜、何時だったかは覚えてないけど
1階から父親の叫び声のような音が聞こえて「何騒いでるんだろう・・」と思っていた。
しばらくして、兄が「おかーさんが大変や!すぐに下にこい!」
下の両親の寝室に入ってすぐに目に飛び込んできたものは
両目を空けて天を仰ぐように仰向けになって、パジャマの胸元のボタンが千切れ
はだけている母の姿があった。
「おかーさんっ!!!どうしたん!!」
とっさに母の身体を触った瞬間、今まで感じた事のない生ぬるさの体温。
子供ながらに「死んでる」というのが直感でわかった。
そうこうしているうちに、救急隊の人が到着。
心肺蘇生はしたが遅かった。
遺体となって、病院から戻ってきた母。
怖くて遺体のある部屋にどうしても入れなかった。