なみなみ注いだしょう油に大量のワサビを溶かし、泥状になったワサビ醤油でスシを食べるアメリカ人は、スシにはワサビがのっているという事実を知っているのか?というナゾが解ける日がやってきた。
しばらく顔を見せなかった常連客カップルが、スシバーに座った。
お久しぶりですね。(;^_^A
ああ、あれこれ忙しくてね。A=´、`=)ゞ
と、話しはじめた、会わなかった間の彼等の近況を、あまり興味もないまま、ただボーっと聞き流していた。
私が退屈していたのに気づいたのか、彼等は話題を代えて、思い出したように言った。
そういえば、この間、最近あそこにできた例のスシレストランに行ってきたよ。(^^ゞ
へー、浮気ですか? 許しませんよ。(;^_^A
なんて、客がどこへ行こうがいっこうにかまわない。こう言えば客が喜ぶので、言うだけだ。
で、どうでした?(;^_^A
案の定、彼は気をよくして、話しはじめた。
どうって、もう最低だよ。(-_-メ
あそこにできた例のスシレストランとは、最近話題の、純日本風スタイルを守るスシ屋さんだ。
とうぜん、カリフォルニアロールなんてない。そして、オーナーは、かなりな頑固オヤジだとも聞く。
というか、そうとうな頑固おやぢでなければ、LAで純日本風スシは貫けない。
かなりアメリカナイズされていると思われる、わが職場でも、ああしろこうしろ、と、ありえないアメリカ流を持ち込もうとする客が絶えないのだ。
たぶんその頑固オーナーは、ふだん私達がやりたくてもできないことをして、言いたくても言えないことを、客に向かって言っているのだろうと思うと、こっちまで気分がよくなってくる。
それでも、かなり繁盛しているらしいから、立派なもんだ。
やってしまえ。
何にも知らないくせに、やたらといばりちらすスノッブな自称スシフリークなんて、こてんぱんにやっつけてくれ。
で、やっつけられて多分尻尾を巻いて帰ってきた、我が常連。(゚ー゚;
オマカセで。(・∀・)
なんて気取っておいて、出されたスシをすべて泥ワサビにつけて食べている。
最低?でした? あそこはおいしいって評判ですよ。(;^_^A
私はもっと、最低話が聞きたかった。彼等がどんなとんちんかんなことを言い出すか、興味があったからだ。
彼女の方が話しはじめた。
まずね、あの店、おスシの値段が一貫の値段なのよ。純日本式とかいっといて、フツー、1オーダーは二貫でしょ。?┐( ̄ヘ ̄)┌
んー。基本的にはそうかもしれませんが、そうでないところもありますよ。(;^_^A
LAのスシレストランでも、1オーダーが一貫のところと二貫のところがあるはずだ。そして、そのことは必ずメニューのどこかに書いてある。
1オーダー1ピースだと思ったから、こんなに頼んじゃったじゃないか! 食べられなかった分はチャージするなよ!ヽ(`Д´)ノ
とか、
え、あれは2ピースの値段じゃなかったのか? そんなに高いなんて知らなかったぞ!!(-""-;)
などと言われないために。
彼等はたぶん後者で、一貫の値段を二貫の値段と勘違いし、いい気になってバカスカ食ったんじゃなかろうか。о(ж>▽<)y ☆
ふ…、おもしろい。とどめさしたる。(`∀´)
だから、1オーダーが1ピースか2ピースかってことが、純日本スタイルかどうかってことの決め手にはなりません。(;^_^A
へええ、そ、そうなの…。(^▽^;)
この彼女は、多分彼の方も、この時まで、自分たちが食べているのは日本人が食べるのと同じスシで、そして、日本で食べるのと同じ食べ方をしていると、信じていたらしい。
そして、恐ろしいことに、その頑固おやじの店の方こそ、なにか間違っているんじゃないか、と思っていたらしい。
彼女の自信たっぷりな言い方には、
純日本式とか言っちゃって、私達が何も知らないとでも思ってるの?
( ̄^ ̄)
という、大きな勘違いが込められていたからだ。
復讐の時が来た。
続く