出来上がった料理を運んだとたん、まだ一口も食べないうちから、
塩とコショウをもってきてくれ
と、のたまう客ってたまにいる。
せめて味見てから言えよ。(-_-メ
と、いつも思う。
もってこい星人が要求するものは、塩コショウにとどまらない。
なんにでもレモンを絞りまくる客、スシを食べるのに多量のゴマを必要とする客、どんな料理も激辛に変身させる客、これってみな、出身国のお国柄がでていて興味深い。多民族都市LAならではの光景。
もちろん、個人的嗜好の問題である場合もある。
スシだろうが刺身だろうがテリヤキだろうが、なんでもタバスコをかけて食べる常連客。私達は影で、怪獣タバスコンと呼んでいる。о(ж>▽<)y ☆
そして、レストランには、別の種類のもってこい星人も存在する。
頭痛がするので、アスピリンをもってこい。
メニューの字が小さすぎて読めないので、老眼鏡を貸せ。
紙おむつはないか。
ミントキャンディーをくれ。
レストランはコンビニエンスストアじゃない。
ある女性客、席につくなり、
キャンドルを持ってきて。( ̄^ ̄)
ディナーの時間になると、テーブルに置かれる小さなキャンドルのことらしいが、私の職場には、そのようなものはない。キャンドル置くと、メニュー燃やされたりするし。(←事実です)
ない、と断ると、あからさまな不満顔。
そんなことで不機嫌になるなって。
いつまでゴネてると、盛り塩に誕生日用のちっさいろうそく立てて持ってくるからな。(-""-;)
またある女性客、席につくなり、
あら、お花はないの?(((゜д゜;)))
お花ですか?(;^_^A
そうよ、ふつうテーブルに飾ってあるもんでしょ。(`Δ´)
そりゃ、そんなレストランだってある。でも、それがすべてじゃないでしょうが。
ふつうっていうあんたが、ふつうじゃない。
全人類が自分と同じ考え方をしてる、同じ価値観を持っているという思い込み。さすが世界の警察、アメリカ人。orz
別の日。女性グループ客の一人が、小さな花瓶に入った花を持ってきてテーブルの上に置いた。
どなたかのお誕生日パーティーですか?(;^_^A
と、尋ねてみた。
するとその女性客。
いいえ、誰の誕生日でもないわ。こないだ来たとき、お花なかったでしょ。だから、自分で持ってきたのよ。
( ̄^ ̄)
あ、あの時の、花出せ星人か。(-"-;A
当人かなりご満悦だが、紙袋からおもむろに出された花瓶をテーブルの真ん中にドンと置かれて、仲間の客はリアクションに困っていた。