小心者 | アメリカでしのぐウエイトレスのブログ

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バカヤロー!って叫びたいときだってあるんです…。

男女二人組と男性一人、日本人三名の客がスシバーの真ん中の席へ。


男女のカップルは恋人同士ではなく、会社の同僚といった感じ。もうひとりの男性客が接待したビジネスディナーのようだった。


スシバーに横並びに座った三人は、斜めに向き合う形でトーク開始。料理も次々運ばれた。


接待する側の男性客はかかってくる電話に、ひんぱんに席をはずし外に出た。そのたびに食事も会話も中断し、もてあましぎみの男女を、私達は気遣って飲み物をすすめたりした。



食事がひととおり済む頃には、電話のせいで途切れがちだったビジネストークもほとんど終わったらしく、店も閉店時間が近づいていた。



残っていた客は彼ら3人だけで、あとは会計を出すだけになっていたので、私達も閉店の準備をはじめた。

空いている席のテーブルセットを片付けていると、男女二人組と向き合っている男性客の反対側、つまり彼の背中側の席に、男性客の車のキーや財布がおいてあった。それらをどかしてまで、片付けるのも気が引けてそのままにしておいた。



そんなことをしている間に、閉店時間となった。


テーブルセットを片付け終わり、裏に回って掃除を始めた。その間も、ときどきスシバーの様子をうかがって、お茶の差し替えや勘定書きを頼まれたときのためにそなえていたのだが…。



何度目かにスシバーをのぞくと、客の頭の数が増えていた。

(°д°;)


たしか三人のはずだったが、男性客のとなり、彼の私物が置いてあった席に人影がみえる。

そして、その人物はスシバーの片付けをしていたボスとなにやら話しをしているように見えた。


あわててダイニングに出ていくと、そこには、女性客がひとり。


男性客の奥さんだった。

東洋人だったが、日本語は分からないようだった。


こちらでは、夫婦同伴のパーティーもめずらしくはないが、どうも様子が違う。

男女二人組も、突然現れた男性客の奥さんにとまどってるのが、ありありと分かる。


が、この奥さん、そんなことを意にも介さず、そして閉店時間を過ぎているというのもまったく気にせず、食べたいものを、あれこれとボスにオーダーしている。


この奥さんのあまりに強引な態度に、さすがのボスも何も言えず片付けを中断して、スシを握りはじめた。

が、ボスの目は明らかに、


おい、どうにかしろ。(-_-メ


と、私に訴えていた。



突然の予期せぬ闖入者に、一瞬、私の頭は混乱したが、時間が経つにつれ、不可解だった男性客の行動のつじつまがあってきた。



ふーん。( ̄ー ̄;



頻繁にかかってきた電話。

そのすべてがそうではないのだろうが、何度かは多分奥さんからだったのだ。


自分も一緒にスシが食べたい! 

仕事の話が終わってからね…。 

まだなの? ねえ、もう行ってもいい?


こんな感じじゃなかろうか。



そして、彼のとなりの席にさりげなく置かれていた彼の財布やキー。

私達が片付けをはじめたのを見て、彼は、奥さんの席をさりげなくとっておくためにそうしたのだ。



そういえば、食事がひととおり終わって、他にご注文は?と尋ねたとき、彼は、


今は、いいです。(^^ゞ


と答えた。



今は、って、もう閉店ですが、と断ったのに妙な言い方をするもんだ、と思いはしたが、日本の人のなかには、遠まわしにおもしろい言葉の使い方をする人もいるので、特には気にしていなかったのだが、

それがとんだ間違いのもとだったらしい。orz



男女二人組は、ふつうの感情をもった人達らしく、閉店時間をとっくに過ぎたレストランにいることを居心地悪く感じている様子だったし、仕事の話も終わったので早く帰りたいというのも見てとれた。それでも、ただただ、もくもくと食べ続ける男性客の奥さん。男性客は時間をもてあました男女二人組に、とりつくろうように話しかけるが、それも長くは続かない。


それでも、まだ食べ続け、新たなスシのオーダーをした奥さん。

ボスの視線を痛いほど感じた私は、奥さんのところに行った。


申し訳ありません。ラストオーダーの時間も過ぎていることですので、もし他に何かご注文があれば、今うかがいたいのですが。(;^_^A


最後の方は、男性客の方を向いて、助けを求めるような感じになった。


まだ何か食べたいのなら、今のうちに全部注文しなさい。


男性客が奥さんに、そう言ってくれるのを望んでいた。



するとこの男性客、何をとち狂ったのか、男女二人組客の方に、



閉店時間だそうですが、もう大丈夫ですか? まだ何か食べたいものありますか?(;^_^A


と、尋ねた。



あるわけねーだろー。((o(-゛-;)



一通りのコース料理をふるまわれ、デザートも食べて、お茶飲みながら、あんたのかーちゃんの食事が済むのを待ってるんだよ、彼らは。



私が聞きたいのは、彼らがじゃなく、あんたの奥さんが、だよ。


っていうか、


そのくらい、あんたもきっと、


百も承知


なんだろうね。でも、奥さんには怖くて聞けないから、


それを、商談相手にふるなんて、どうかしてる。┐( ̄ヘ ̄)┌




まったく関係ない仕事がらみのディナーに、奥さんに乱入されちゃうくらいだから、家での夫婦の力関係も想像できようってもんだけど、


席にさりげなく私物を置いて席をとっておくなんて姑息な手段使わないで、


妻が遅れてやってきますけど、いいでしょうか?(;^_^A


ぐらい言えなかったのか。



奥さんに対する気遣いの半分でもいいから、ビジネス相手や店の人間に見せてみろってんだ。


この小心者。