メールの返信すら途絶えたこの頃。
心がざわめき出すのに、気づかないふりをするので精一杯だ。
10月までには東京に戻ることはわかっていても、
あとたったの1か月がまるで永遠とも思える。
それに、会えるかどうかの保証もない。
こんな夜は、ひどく孤独に追い立てられる。
がやついた部屋で、作業をしていてもなお、
世界に独りだけ取り残されてしまったかのように感じる、眠れぬ夜。
彼は今、何をしているだろうか。
また、自分を責めているだろうか。
押しつぶされそうに窮屈な生き方をしながら、
仮面を被り続け、涙も流せず、その優しい心が錆びついてしまっていないだろうか。
自分が彼の自己嫌悪の一因として大きく加担していることが
私の中で抱えきれない大きな十字架で
毎夜、その罪悪感に苛まれる。
身を裂く思いで別れなければならなかったのは、
他の誰でなく、私そのものだったから。
今ならもっと、改善策や別案があって、諦めとは無縁に突き進む
無謀さも、奔放さも、風のような自由さも、生まれうる距離感。
だけど、きっと、お互いにわかっている。
近づけば近づくほど、狂おしいほど互いを求めて、
そのすべてを奪い尽くして、壊して、粉々にして、懐にしまいたくなるその衝動を。
いつでもその狂気は胸の奥底に眠っていて、
お互いの存在がその引き金だということ。
だけど、苦しい。今、きっと何よりもつらい。
共に生きる苦しさより、離れている悲しみは、より私を破壊していく。
彼が足枷なんじゃない。私が、核になる強さを持ち合わせていなくちゃ。
今なら、ねぇ。
そのことに気付けるのに。
手を放してしまっては、もう、遅い。
会いたい。
会って、確かめたい。
私の知る彼が、私の知る思いを抱えているかどうか
この目で確かめたい。
抱きしめて、悲しみの塊をそっと紐解いて、空に放ってあげたい。
そのあと散り散りになっても、構わないから。
思い上がり以外の何物でもないけれど、
ただ、
ただ、
あなたを救いたい。