食品にも陰陽があるのをご存知ですか?

陰陽の法則や食べ物を知っておくと、自分でバランスを考えられるし、

病気の予防や治療に役立てることができます。

 

東洋医学では基本の考え方で、体の状態から、必要な食事の指導ができます。

 

若い頃、原因不明の病気になった私は、どんどん痩せていきましたが、

どこの病院でも原因がわからず治せませんでした。

西洋医学は原因不明の病気は治せないんです。

対症療法で薬を出す医療になってしまったからです。

 

でも、鍼灸治療の先生と出会い、鍼灸と食事指導で3ヶ月後には体が快復しました。

 

先生曰く、「鍼灸治療は回復の手伝い。あなたの体は今、極陰性。

食生活を改善すれば、すぐ治ります。」

 

陰性は身体が冷えてる状態、極陰性とは身体内臓が冷えきって体温が低く、

血の巡りが悪くなっている状態です。いつどんな病気になってもおかしくない。

消化吸収能力もなくなり、痩せていったのでしょう。

病名はつかなくても、立って家事ができないほどでした。

 

そこで、どうすれば良いか?というと

陰性なら、身体を陽性に近づければよいわけです。

 

身体を陽性にするには・・まず少食。(食べ過ぎは陰性になります)

身体を温める陽性食品だけ摂取、陰性のものは一切禁止。

美味しいと言われるものはほとんどが陰性食品です。

油、砂糖、果物、お菓子、パン食、乳製品、コーヒー等々

飴玉一個(砂糖だから陰性)でも、命の保証はしない!と言われましたから、

ケーキ頂いても誘惑されませんでした。

 

どんなものが陽性で、どんなものが陰性か?

ネットに表があったので拝借します。

 

陰と陽の性質は下記のとおり。対照的なので面白いですよ。

 

結局、その時の私に許可された食べ物は、

 

玄米、蕎麦、ゴマ塩、梅干し、味噌汁、番茶、根菜類、

きんぴらごぼう、ヒジキの煮物(砂糖なしで)

表の中では、全て陽性食品です。

 

原因は何かと検査しなくても、治す薬がなくても・・

しばらく、基本の陽性食にして様子を見ているうちに良くなりました。

食べ物の性質を知っておくこと、大事ですね。

 

 

例えば・・

近視は陰性の病気。(これは後から陽性食摂っても治らないようです)

近視の方はたいてい果物や甘いものが好きです。

子供さんを近視にしないようにするには陰性にならないように

食べ物に気をつけてあげましょう。

うちの子たち、母親と同じく甘党で2人とも近視になってしまいました。

 

食べ物と病気で思い出すのは正岡子規のこと。

子規は結核から脊椎カリエスを患って痛みで苦しみながら闘病したことが知られています。

脊椎カリエスは陰性の病気なのに彼は大食漢。食べ過ぎは陰性です。

わざわざ陰性になることをしてるので良くなりません。

子規の日記も読んだことあります。

何を食べたかも書かれているのですが、すごい食べっぷり。

「柿食えば鐘が鳴るなリ法隆寺」と言う句を詠んだ時のことも書かれていました。

柿をいくつ食べたでしょうか?

1個ではなく、5、6個ぐらい?ペロッと食べています、記憶定かでありませんが…

 

柿はカリウム多いので陰性の果物、身体を冷やします。健康な人でも、食べ過ぎてはいけないのに、それを大量に食したら身体はますます冷えていきます。こういう食生活だったので、どんどん悪化して、痛みに苦しみながら亡くなっています。

彼は食べることが元気になることだと思っていたのでしょうね。

陽性の食品で少食にしていたら…もう少し長生きできたと思うのです。

(こんな話とは別に、子規はとても魅力ある人ですが。)

 

 

珈琲は陰性ですから、陰性体質の方は、あまり飲まない方が良い飲み物と言えます。

牛乳の代わりに豆乳を使う方増えています。

牛乳は飲まない方が良いですが、豆乳自体も非常に陰性ですから、牛乳がわりにがぶがぶ飲む飲料ではありません。

豆類でも大豆と違って小豆は陽性になります。

 

野菜も生野菜は体を冷やしますから、生野菜だけでなく、身体を温める根菜類も食べることをお勧めします。ゴボウなどの根菜類は陽性のエネルギーを身体に蓄えてくれます。

でも、生野菜には酵素が含まれていますから、生野菜も少しは必要。

発酵させるなど一手間かけると、腸が喜ぶ野菜になります。

要は陰陽のバランス良く食べること。ベジタリアンは陰性に傾きがちなので、果物や甘いものの過食は厳禁です。

今の時代、気をつけていても、放射能汚染、農薬、添加物に薬に汚染されています。これらはみんな極陰性なものなので、身体は中庸よりも陽性を心がけたいです。

陽性になるには?

少食と陽性食品取ること以外に、運動することでも陽性になれます。

身体が締まってきますから、体調が良ければ運動取り入れるのも良いと思います。

 

 

アルカリ性は血をきれいにする力があり、酸性は逆に血をドロドロにします。

だから、中和させるために…

魚料理には大根おろしやレモン

肉にも付け合わせで野菜やポテサラなどがつくのは理にかなっていますね。

 

 


 

 

このような図を探してたら、ネットで良い記事を見つけました。

健康への一助としてぜひお役立てください。

 

 

[1]「腹八分目(harahachibunme)」

身体で使われるエネルギーや栄養素は限られています。

オーガニック食品や栄養素が高くバランスの取れた食事でも、摂り過ぎればただの“食べかす=毒”。その“食べかす”が体内に蓄積されて“悪玉コレステロール”や“脂肪”になって体内を汚します。その結果、身体が「冷え」やすくなって代謝や抵抗力が低下。

病気やストレスに弱い体質を作ってしまうんです。

 

食欲との上手な接し方は・・

  • 最初から少なめの配膳にする
  • 間食しそうな食べ物を買わない
  • ゆっくり噛む(一口に30~50回)
  • バランスの取れた食生活をする
    (スナックや1品食べは栄養が偏ってしまいます。すると身体が本能的に他の栄養分(食べ物)を欲するんです)
  • 身体を冷やさない
    (過食をすると身体が冷えるので、一時的に身体を温めようと糖質(食べ物)を補給しようと食欲を促します。)
  • 味噌汁やお茶を食事の時に必ず摂る
    (特に味噌汁は栄養面でも“陰陽”でも完全食品なので、<本能の食欲>がおさまって過食を防ぎます)
  • 食材は無農薬や食品添加物の入っていないものを選ぶ                        (農薬や保存料、着色料は薬品です。自然でないものは分解されずに体内に蓄積されて感覚(食欲を含む)をニブらせます)

[2]食品を「陰陽」で計算して食事の内容を「中庸(中性)」に近づける。

食べ物には身体を温める作用のある「陽」の食べ物と、身体を冷やす「陰」の食べ物に二分できます。食物陰陽リストはコチラ

さらにその「陰陽」の食品はそれぞれ「酸性」と「アルカリ性」に区別できるので、食べ物は大きく4つに分ける事ができます。

陰性の酸性食品

血液を汚し、体温を下げて身体機能を低下させる

ミルク、ビール

砂糖・食品添加物・タバコ・アルコール・油・白米・果物・お菓子・牛乳
うどん・そば・白パン・インスタント食品・ジュース

 

▲このような食事を好む人は不眠症、いびき、寝言、歯ぎしりなどの睡眠障害。免疫不全、不妊症、アトピー、痛みを伴う疲労感、肩こり、腰痛のトラブルが多い。

陰性のアルカリ食品

血液をきれいにするが摂り過ぎると血液濃度を薄くする

野菜

海草・旬の葉野菜・野草・ピーマン・トマト・ジャガイモ・酢・キノコ・生野菜・夏野菜・緑茶(ただし火を通せば中庸(中性)になるモノも多い)

 

▲このような食事を好む人は貧血や冷え症、スタミナ不足などが多い。

陽性の酸性食品

濃いがドロドロの汚れた血液を作る

肉全般・魚介類・卵 うどん・そば・白パン・インスタント食品・ジュース

肉全般・魚介類・卵
うどん・そば・白パン・インスタント食品・ジュース

 

▲このような食事を好む人は心臓、肝臓、腎臓、脾臓に関係する疾患、成人病、泌尿器、婦人病、難病など根治が困難な病気の人が多い。

陽性のアルカリ食品

元気な血液を作る

味噌・梅干・自然塩・根菜・しょうゆ・玄米・火を通した海草や葉野菜

味噌・梅干・自然塩・根菜・しょうゆ・玄米・火を通した海草や葉野菜

 

▲このような食事を好む人は病気になる可能性がきわめて低いでしょう。


「冷える」から「陽」ばかりの食事になってもアカンよぉ。「陽」が多すぎると血がドロドロになってしまいます。食事全体で「中庸」になるような献立を立てませう・・・ 。

陰性の酸性食品×陽性のアルカリ食品=中庸(中性)
陰性のアルカリ食品×陽性の酸性食品=中庸(中性)

と組み合わせると「中庸」になります。

また調理方法や塩や味噌など、「陽性」の調味料をプラスすれば「陰」の食事も「中庸」寄りに変化します。例えば「野菜(陰)」に火を通す、「白米(陰)」に「ごま塩(陽)」をふりかけるなどです。

日本の食材は全体的に見ると「陰」のほうが多いのです。けど、その分調理や食べ合わせに工夫できるので、料理をするのが楽しくなってくるんです。自然界のルールってほんますごい上手に出来てると思いませんかぁ?

※加熱調理しても「陰」の性質が消えない食品
ワイン、コーヒー、緑茶、酢、南国の果物など「極陰性」に属するモノ

[3]まるごと食べる「一物全体(ichibutsuzentai)」

一物全体「食べ物は部分的ではなく全体的に食べましょう」と言う意味。

例えば野菜なら<根から葉まで全部食べよう>と言うことになります。

野菜で言うと葉は「陰」に。また地面に埋まってる根っこの部分は「陽」の要素が強いので、野菜をまるごと食べれば「陰陽」のバランスがきちんと「中庸」になって摂れると言うことです。

玄米の場合は“ぬか”の部分に主成分の“炭水化物(デンプン)”が消化吸収されるために必要な“ビタミンB”と、きちんと働くための“タンパク質”が含まれています。なので陰陽のバランスも栄養面でも精製した白米より優れた穀物と言う事になります。

「一物全体」を意識するとゴミの量が減り始めます。

[4]土地のモノを食べる「身土不二(sindofuji)」

「身土不二」を直訳すると「身体と環境(土)は切り離せない」と言う意味になります。環境の中で生きる人間も自然環境の一部として考えるので、<人間は生まれ育った土地のモノを食べるのが一番適している>と言う思想です。

例えば亜熱帯の沖縄にはサトウキビやパパイヤなど、身体を冷やす「陰性」の食べ物が蘇生していて、それらは沖縄で健康に暮らすには欠かせない食材になっています。このように土地それぞれに環境に適した食べ物があるのです。また日本には四季があります。その季節ごとの旬の食材を食べることもまた、環境の変化に身体の内側から適応していく理にかなった健康維持になっています

それに四季を感じられる食事を続けると、食べることが楽しくなって「食事を簡単にすませよう」としなくなりますよん♪ 四季の食材リストはコチラ

最近は1年中食べられる旬の食材が増えましたが、「身土不二」ではハウス栽培や養殖で作られた食べ物はあまりオススメできない事になります。だけど「身土不二」の“土”とは、<住んでいる場所から歩いて行ける「三里四里(約12~16キロ)」の距離>・・・。昔ながらの「粗食生活」、現代社会では実行がムツカシイ時もありますよねぇ。そう言う場合は出来る範囲でいいと思います。楽しくなくちゃ「粗食」でも「体に良い」でも意味ないし、“楽しい気持ち”が何よりの栄養ですよ