【読書記録】325冊目「清水有生 奇跡のミシン 天国の声、届けます」
佐賀で暮らしていたが両親の離婚で、母親と2人東京で暮らしていた
みどり。
母親も亡くなり、一人になったみどりはアパレル会社を解雇
されてしまう。
ハローワークにも通わなくてはいけない日々の中でかかってきた
1本の電話。
佐賀県唐津市で暮らしていた父親が亡くなったとのこと・・・・
父親が暮らしていた家の整理をすることになり、数十年ぶりに
佐賀にやってきたみどり。
没交渉だった父親の暮らしぶりが見えてきた中で、
父親が故人の愛用品を小物にリメイクする仕事を引き受けて
いたことを知る。
納品日が近づいていることもあり、1回だけと言う条件で
リメイクを引き受けたみどり。
父親が使っていたミシンを使っていると、急に聞こえてくる声。
その声の正体は、リメイクするために持ち込まれた故人の
愛用品から聞こえてくるのだった。
みどりが繋ぐ、故人と家族の絆。
そして自身の亡き両親と語ることにより湧き上がる想い。
自分がいなくなっても、家族に寄り添っていたい。
身体は見えなくても、小物に魂をのせて近くにいたい。
二つの温かい気持ちに胸が熱くなりました。
優しく寄り添ってくれる作品です。

