韓国映画『バニシング 未解決事件』
ユ・ヨンソク、オルガ・キュレンコ主演作品。
身元不明の遺体がソウルで発見される。
データーベースにも見当たらないため、事件は難航して
いたが学会発表のために来日していた国際法医学者のアリス
(オルガ・キュレンコ)に捜査協力を得た刑事ジノ
(ユ・ヨンソク)が、事件の真相に迫っていく。
指紋まで念入りに消されていたが、アリスの技術で指紋を
回復することができ、事件は大きな展開を迎える。
遺体は臓器も切り取られており、臓器移植に絡んだ大きな闇が
広がっていた・・・・
自分の愛する夫が、違法な臓器移植に関わっていると知っていながら
生活を共にしていたアリスの通訳ミスク(イェ・ジウォン)の苦悩
移植を待っている家族が助かるのなら、お金に糸目は付けないし
殺されてしまった人の臓器を提供されようとする・・・
助けたい、その気持ちは痛いほどわかりますが、自分の家族以外の
命はどうでもいいのかという憤りが最後までおさまりませんでした
そして、違法行為で多額のお金を稼いでいる業者にも怒りが湧く。
命が軽い・・・軽すぎる・・・・
臓器移植問題が作品の根幹にあるので重い作品にですが、
アリスとジノの気持ちが少しずつ近づいていく恋愛模様も
描かれており、清涼感を与えてくれました。
助けられる命は助けたい。
でもそれは違法であってはならない。
しかし自分の家族だったら・・・と、深く考えさせられる
作品の1つとなりました。