【読書記録】175冊目「彩坂美月 金木犀と彼女の時間」

 

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高校3年生の菜月。

高校生活最後の文化祭の時に、よりにもよってタイムリープが起こってしまった!!

過去に2回タイムリープが起こった時、最悪な体験をしてしまった菜月は、

この事態に驚愕しますが、同じ時間を5回繰り返しただけで終わるんだからと

気楽に考えていたら違っていたーーーー!!

 

屋上で自分に告白してくれたはずの拓未が、屋上から転落死してしまうことを

目撃するんですね。

何としても拓未の転落死を止めなくては。

必死な想いで菜月は、タイムリープに挑んでいきます。

 

何度も何度も見たくもない場面を見るために、その時間を過ごさなくてはいけない

恐怖。

変えようと懸命に動いているのに、何も変わらない現実に途方に暮れる菜月。

 

事態を打破するために必死な菜月が、最後の最後には仲たがいしていた

友達に自分の秘密を打ち明けて、最後のタイムりーぷに立ち向かう

姿に胸を打たれました!

 

文化祭の喧騒、あたりに漂う金木犀の香り。

自分の若い頃を思い出し(笑)切なさを伴うと共に、青春時代のほろにがさ

湧き上がってきました。

 

 

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