連日、百条委員会での質問が行われている兵庫県知事の斎藤さん。
百条委員会を開く切っ掛けとなったのは、今年3月中旬に内部告発文章がメディアなど複数個所に届いた事から始まりました。
内部告発の多くは、組織の腐敗などを外部に知らせる事から、外部に知られては困る内部の人間が告発者を潰しにかかる危険性がある事ため本来は法で守られるはずなのですが、今回はそれを聞きつけた知事が、3月27日に記者会見を開き「噓八百」「公務員失格」などと言い、まだなにも分かっていないのに「処分をする」と決めつけ早々に処分した事に疑問が出ていたところに知事の「おねだり」や「パワハラ」「モラハラ」が次々と告発された事もあいまって百条委員会を開く事になったわけです。
3月27日の会見が発端になっているという事は、そこからずーーーーっとメディアは知事の会見動画を持っているという事で、矛盾した発言があれば直ぐに分かるのに、百条委員会ではそれを誤魔化したいのでしょう、やたらとこねくり回した言い方や、持って回った言い方で、お茶を濁そうとしているところが見えて傍聴している人をイライラさせています。
自分にはことごとく甘く、他人のメンタルはふるボッコ
斎藤知事がいかに自分に甘いかは、百条委員会での証言にも数多く表れています。
例えば、ある会議で自分が知らない事があったため「激高した知事は5センチ角で厚さ1センチほどの付箋を側近に投げつけた」と告発があった事に対して「自分は1枚の付箋を少し折ってポンッと投げた」といい、その他の証言者たちが「激高」や「強い言葉で叱責」と証言している事を認める場合は「少し強く指導」や「少し強くポンと叩いただけ」と、「ふんわり感」に変更。
認めない場合は「記憶にない」を連発し、もはや”そんなに忘れっぽいんじゃ健忘症を疑うレベルで知事職は無理でしょ”と突っ込みが入るほど
何よりも驚くのは、今回の告発をして亡くなった県職員に対しては「就業時間中に告発資料を作っていたのでアウトだ」と言って断罪し処分しているのに、自分は深夜・休日などの業務時間外にチャットを部下に送り仕事(相手)をさせていた事に対しては「今思えば配慮した方がよかったかもね・・・」みたいな軽~い感覚
(百条委員会では「今思えば○○すればよかった」という言い回しもよく使い、「申し訳ないと思っている」などもよく使うのですが、この方、一切「頭を下げる」という動作はしないんです「口では何とでも言える」という事が分かる行動なので要注目場面です。)
この、チャットのやり取りは去年4月から今年3月の1年間のやり取りで、全部で4885件で、このうち2165件の投稿が、深夜・休日などの業務時間外に送られていて、中にはさして急ぐ内容でもないものも多く含まれており、「思いつきで行動し、待てない性格」な人物である事が分かる内容です。
(根がかまってちゃんなのでしょう思い付きで休みや業務時間外外で、しかも深夜に連絡し「どうしても今じゃないといけないわけではない用事」を無理くり仕事の体にして突き合わせると言うのは、ただただ寂しくて相手をして欲しい現れだと思います。ん~知事のご家族は相手をしてくれないのでしょうか)
また、チャットの中にはイベントで配る「うちわ」に自分の顔写真が無いと側近にグチグチ文句を言って変更させた内容があり、別の報告では、イベントで自分がいるにも関わらず子供たちが着ぐるみの方に殺到した事で不機嫌になったという報告や、出先のイベントで個室がないからと多目的トイレを占領し1時間も出て来ないなどの報告もされ随分と自分を勘違いしている様子がわかる内容になっているのですが、本人は全く分かっていないようです
(知事も子供がいるなら子供がおっさんの自分より着ぐるみに寄っていく事くらい分かりそうなもんですけど…それすら許せないって子育て中の親としても、県のトップとしてもどうかと思いますがね)
また、報告では、これまでよく使っていたのだろうなと思わせるフレーズが今回の委員会でも出て来ました。
それが「俺は知事だぞ」ですね。
本日(5日)に浮上してきた「予約の必要なホテルのビュッフェを食べたい」と言い出し側近にゴリ押しして来いと命令、側近が「断られました」と報告すると「俺は知事だぞ」と言い、結局ねじ込んで食事をしたという話し。
この「俺は知事だぞ」は、以前にも閉店時間になったのでと告げられたカフェでも「俺は知事だぞ」といって閉店時間を延長させた事が話題になっていました。
シチュエーションが違うのに同じフレーズを報告されるって事は、いつも使っていたという事でしょうし、これからも報告が上がって来るのではないかとも思います。
他に私が個人的に気になる知事の口癖がありまして…
それは「指導した」という言葉。
「~がいいのではと注意した。」や「次回から○○してくださいとお願いした。」ではなく「指導した」という事が多く「ん北の将軍様か」と思わせる場面が多く見られ、いかに自分の立場が上かを知らしめたいのだなと分かる言葉だなと思って見ていました。
また、チャットの中にはイベントで配る「うちわ」に自分の顔写真が無いと側近にグチグチ文句を言って変更させた内容があり、別の報告では、イベントで自分がいるにも関わらず子供たちが着ぐるみの方に殺到した事で不機嫌になったという報告や、出先のイベントで個室がないからと多目的トイレを占領し1時間も出て来ないなどの報告もされ随分と自分を勘違いしている様子がわかる内容になっているのですが、本人は全く分かっていないようです
(知事も子供がいるなら子供がおっさんの自分より着ぐるみに寄っていく事くらい分かりそうなもんですけど…それすら許せないって子育て中の親としても、県のトップとしてもどうかと思いますがね)
8月23日から始まった百条委員会の目玉は、ほぼほぼ今日(5日)の公益通報に詳しい上智大学文学部新聞学科の奥山俊宏教授の今回の公益通報をどう見るかのレクチャーに全てが詰まっていたように思います。
奥山教授は、「告発文書には、法的に保護されるべき公益通報が含まれている可能性がある。一部をとるのでなく、丁寧な判断が必要だった。斎藤知事らのふるまいは公益通報者保護法に違反すると考えます。」と証言し「独裁者が反対者を粛清するかのような構図」と話し、「知事らの振る舞いは公益通報者保護法に違反する」とも指摘しました。
この問題については以前から斎藤知事の総務省の大先輩にあたる丸山島根県知事が「この話は刑法違反をしていて刑事事件だ、検察が出て来るべきではないか」と激おこされてました。
また、亡くなった職員のお子さんのために遺児育英資金の募金をしようとしたところ、亡くなった職員の上司が認めなかった事にも言及し激おこされてました。
(何か出て来そうなので、出来ればこちらも詰めてもらいたいところです。)
丸山島根県知事がド正論でガチギレしている動画はこちら
百条委員会に呼び出され、大先輩である島根の丸山県知事からもド正論を言われてもどこ吹く風なのはなぜかと言うと…
斎藤知事 「弁護士が大丈夫って言った」
弁護士 「誰に聞かれたかは覚えてません。
出された資料だけで判断した。
処分したのは県側の判断で
自分は関係ない。」
件担当職員 「記憶にない、覚えてない」を連呼
最終的に判断したのは知事」と
発言。
「弁護士が大丈夫って言った」に戻る
つまり、A、B、Cが責任を横にずらしていて判断したのが誰かを分かりにくくし、それぞれが責任を取らない構図を作っているのです。
しかし「最終的な判断は知事がした」と、職員が証言した事で残ったのは県のアドバイザー的な弁護士と知事の二人。
さて、ここから先、この二人がどうするのか、そして事件になるのか、裁判するのか、当分目が離せない状況ですね。
百条委員会での知事の発言を聞いていると怖いを通り越して危険とすら感じてしまいます。
中でも島根の丸山知事は大先輩にあたるにも関わらず無視しているように見えますし、その他の知事や市長に対しては見下しているようにさえ感じます。
それは「自分は優秀」という思いから、年を重ねて知事になるよりも若くて知事になる方が優秀=自分の事、という考えが深層心理にあるからではないかと考えます。
なので、自分を推薦した維新や自民が助言や注意をしたところで「自己愛の無双状態」の斎藤知事には何も届かないでしょう
今の斎藤知事は「自己愛の完成形」でもあり、知事職を失えば日本一顔が売れている高学歴、高職歴の高齢ニートになる可能性が高い事からある意味「無敵の人予備軍」ともいえるのです。
きちんと諭してくださる島根の丸山知事のような存在は、とてもありがたいはずなのですが「自己愛の無双状態」では気づけないでしょう
行くところまで行って、いっそ全てを失ってみるのも、もしかしたらいいのかも知れません。
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
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