前回は今、地上波局がよく燃えている理由と、それに対しての言い訳や行動がかなり常識を外れていてヤバイ事などを話して、これは企業の話ではあるものの「これが自分の彼氏だったらどう思いますか
」という問いかけもしましたね。
で、今回は、企業よりもっと身近な立場で「ごめんなさい」が言えない人たちを心理解説していきたいと思います。
先ずは、死者が出てしまった兵庫県の斎藤知事のパワハラ問題での発言を見て行こうと思います。
この問題を知らない方のためにサラッと事の次第を説明しますと、「斎藤知事がパワハラをしている」という告発をマスコミなどにした県民局長を知事自身が「事実無根」「うそ八百」「公務員として失格」などと会見で非難して否定。
その後、内部調査の結果、「文書の核心的な部分が事実ではない」として、告発した県民局長は停職3か月の懲戒処分を受けました。
しかし、その後の県職員へのアンケートで知事のパワハラ事例が出てきたことでマスコミの前で「事実無根」「うそ八百」と言ったことに疑問の声があがり百条委員会を設置する事になり動き出した矢先に県民局長が自死したというものです。
設置された百条委員会に提出される資料についても、パワハラ案件に関係のない県民局長のプライベートな事を執拗に公にして多くの人の目を個人攻撃へと向けさせるような動きがあった事が分かってきているところです。
県民局長の自死のニュースが流れた後に開かれた会見で斎藤知事は、「私の発言の表現に行き過ぎた点があった」としたうえで辞職はせず今後は「時間をかけて職員との信頼関係を再構築していくことが私の責任だ」「よりよい県政を進めていくために職員のみなさんとの信頼関係を再構築していくことをやるべき」「私の日々の業務の態度、やはり十分じゃなかったという面があるかと思います。それが私がこれからしっかり反省をして、改めていかなければならない面だと思いますから、そこから始めていくということですね」「生まれ変わって責任果たす」などと話されたようですが…
（自分に対しての指摘を「事実無根」「うそ八百」「名誉棄損」「信用失墜」などと激しい言葉でメディアの前で言っておきながら、自分の嘘が捲れ始め県民局長の自死の知らせが入ってもまだ「より良い権勢を…」とか言っている神経が分かりません自分にはそうとう甘い様子が分かりますね）
何とも薄っぺらい言葉です
しかも、まだ自死との因果関係ははっきりしていませんが「事実無根」「うそ八百」「公務員として失格」などと会見で発言し懲戒処分までした後にパワハラ事例が出て来るなんて県民局長にしたら理不尽極まりなかった事でしょうし、既にパワハラ事例が出て来ている事を考えれば上記のような薄っぺら～い言葉では済まされない事です。
また、死者が出ている中で自分は「生まれ変わって責任果たす」なんて言葉は使わないものですが…それをチョイスする無神経さよ
県民局長の自死が報じられた後の会見では「事実無根」「うそ八百」「公務員として失格」などと会見で言っていた時の表情とは打って変わって明らかに「焦りと『ヤバイ
』という落ち着きのなさ」が見て取れるのですが、発する言葉は自分擁護で薄っぺらく、聞きようによっては「兵庫県の人はこんなダメな自分でも頼らなければならないほど人材がいないんです。」というふうにも取れて「ん県民をバカにしてる」とも聞こえるんですよ
（落ち着かなさや焦りの表情なのに自分擁護や軽い言葉が多い事がこの方のプライドの高さを物語っています。）
で、一番驚いたのが、
「記者に.『生まれ変わる』とおっしゃっていたが、具体的にはどういった姿を見せていこうと？」と聞かれ、「『ありがとう』であったりとか。『ご苦労さま』『いい内容だった』ということを言葉としてより丁寧に具体的に伝えていくと、心掛けていくということが大事なことだと考えています」と答えた事…
（これ聞いて私「えっ小学生」と思ってしまいましたこれって社会人ならば身についているものですし、数百万のトップに立つ人物ならば当然出来ていなければいけない事ですよそれが、このタイミングで、この内容って…）
少し前には静岡の県知事が差別的発言で辞職しましたね。
また、秋田では四国の料理を「貧乏くさい」といって馬鹿にした知事が今度は同県小坂町を「貧乏な町」と発言…
また、行政とは違いますが国の安全を守るはずの警察でも不祥事が続いていますね。
これらはいずれも「権力が集まる所、または権力を持つ者」のところで起きており国民の安全や生活に直結する所でもあるという事に「割れ窓理論」の危機感を感じています。
（個人的には割れ窓どころか自分の事しか考えない権力者たちが空けた風穴がボコボコ空いているのではないかと思っています）
割れ窓理論についてはこちらをどうぞ
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
※ 次回は今話題のあの人物の
「コミュニケーション能力」について
お話しする予定です。
お時間がございましたらまた
お越しください。
お待ちしております