今回は、内容が内容だけに
一部辛辣な表現になっていますのでご注意ください
そもそもこの問題を情報として入れたくない方、亡くなられた経緯に動揺している方、会見を見て気分が悪くなった方(激しい怒りや悲しみを含みます)この問題以降「毎日落ち着かない」「心がザワザワする」という方には向かない表現が含まれますのでここから先は自己責任でお読みください。
まさに死人に口なし会見
こんな年末になって、あんなお粗末な会見を見ようとは思いませんでした
あの会見で円満に終われると思っているのでしょうか…
誰が考えたシナリオか分かりませんが、随分とチープなシナリオで、しかも今からが一番大事なところで木場理事長が引責辞任って…(昭和過ぎて唖然です)
引責辞任って体のいい「逃げ」でしかないんですよ
今回の事では「下の者が上に意見出来ないのが伝統」と言われていますが、これが正にその状態
全て残った者に押し付けてトップはさっさと避難しているのにこれを黙って受け入れている…まさに、下の者が上に意見出来ないのをいい事に真っ先に逃げたわけです(毒され過ぎです)
そもそも、このチープなシナリオを親会社の阪急阪神東宝グループは知っていたのでしょうか
では、ここからは会見の何が多くの人の 癇に障ったのかを見て行きましょう。
私が気になった問題点は4つ。
① 少人数の負担での言い訳
② ヘアアイロン問題での遺族への煽り
③ 第三者委員会を置きたくない理由
④ ヒアリングを拒否した4人
【① 少人数での負担での言い訳】
私が会見を見て「あ、こりゃダメだな」と思ったのは”万全の時は8人で彼女の場合は2人だった”という説明の時に木場理事長が「過去には4,5,6中には3名で対応した事もある、もっと遡ると2名、更には1名で対応した事もある」と言った時…
今現在の話をしているのに、過去を持ち出して「あーだったから、こうだったから」と言うのは現在を認めたくない人がやりがちな話術で、ましてやこのような場で言う事ではありません
ここで透けて見えるのは「過去にはもっと少ない人数でやっていたんだから出来る『はず』だと思ってたんだけど違ってた」という言い訳。
【② ヘアアイロン問題での遺族への煽り】
次に多くの人が驚いたのはヘアアイロン問題での新理事長・村上氏の『証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい』という発言
言い方は丁寧だが、早い話し”骨になってるんだから傷跡だって見せられないだろ他に証拠があるなら出せよ”と煽ってみせたと同じ事を会見で言い放ったわけです
(こんな事をいう人が新理事長ってのがもうね…あぁ一般社会とは違うんだなって思わせるんですがね…)
会見では、『遺族の気持ちに寄り添いながら対応を行ってまいりました』と言っておきながらのこの発言に多くの人が驚愕したわけですが、登壇している関係者が誰一人わかっていない事が二重の驚きで多くの人はここに恐怖を覚えたわけです
【③ 第三者委員会を置きたくない理由】
そもそも宝塚は阪急阪神東宝グループのエンターテイメント・コミュニケーション事業の一つとして阪急電鉄創遊事業本部歌劇事業部が運営している事業の一つです。
早い話し、超巨大企業のお仕事の一つが宝塚歌劇団を運営する事なわけです。
(先ほど「このチープなシナリオを親会社の阪急阪神東宝グループは知っていたのでしょうか」と言ったのは、デッカイ会社が故に上の上、または先が読めたり俯瞰で見る事が出来る人は知らなかったのではという意味で言った事です。)
そんな超大手が第三者委員会を置かない事がもう「あぁ『下々の話しうざい、うざい』って思っているんだろうな」と思わせるんですがね
最近では日大薬物問題(後に第三者が入る)、ジャニーズ性加害問題で「第三者委員会を置かない→隠したい事がある→隠蔽体質→裏工作だってしかねない→会見したところで本当の事は言わない→信用できない→人が離れる」という流れが出来ているので学習しているかと思いきや「物事は自分たちの思うように進むもの」という傲慢な考えをする人によく見られる「自分達だけ(自分)は違う」という思い込みがやはり抜けないようで…
この思い込みが④の「ヒアリングを拒否した4人」につながるのですが…
(もうね、なぁ~んにも見えてないんだろうな~って感じっすよ)
【④ ヒアリングを拒否した4人】
劇団側は「ヒアリングした」と言っていますが62人の劇団員のうち4人がヒアリングを“辞退”したと木場理事長は会見で発表し、その理由を聞かれるも「明らかにできない」「差し控えさせていただく」として明らかにせず、さらに「特に宙組に問題があったとは考えていない」とこれまたぶっ飛び発言をして見せたわけです
ことさら「外部調査チームに依頼した外部調査チームの発表だ」と言って「外部の調査チーム」を「第三者委員会」と思わせたい思惑がチラチラどころかドドーンと見えて、あまりの認識の違いに驚いた方も多かったのではないでしょうか
まず、これが第三者委員会であれば「ヒアリングを辞退」なんてまるでオファーを断るような軽い対応は許されないんですよ(人が亡くなっているんですから)
外部の調査チームを第三者委員会であるかのように言いながら4人がヒアリングを受けなかった事を「明らかにできない」「差し控えさせていただく」とした時点で調査チームの中身は大きく揺らいで来ますし「劇団側が4人を庇った」と多くの人は感じたでしょう。
隠すより現る
隠そうとするほどかえって目立ってしまい
人に知られてしまうという諺。
「明らかにできない」「差し控えさせていただく」とした事でかえって4人のヒアリング辞退者が脚光を浴びる事になってしまったわけですが、SNSではあれこれと名前が出ているようですが劇団側は「誰が」とは言っていませんね。
結局、庇うつもりも目立たせるつもりも無かったのでしょうが、世間一般の心理を読み切れなかったばっかりに逆に目立たせる事になって憶測も混じってかなりカオスな状態になっているんですが、劇団側は会見での発言で上手くいったと思っているんでしょうね…
で、問題は超巨大企業の一部の部署が起こした人命に関わる問題をここまで拗れさせた事について企業本部はどう見ているのかって事なんです
では、ここからは劇団 対 一般ではなくもう少し俯瞰的視点からこの問題を見て見ましょう。
庇った代償
第三者委員会を置かず、4人もヒアリング出来ていない状態で正当性を謳い幕引きを図ろうとしている事でかえって疑念を抱かせることになり大きく信用を失っているところなんですが…
一部では賠償金を払いたくないからとも、早く再開して無かった事にしたいからとも言われていますが、これだけ後手後手になって多くの人の記憶にガッツリ残ってしまって現在進行形の問題でも何事もなく再開できると思っているのでしょうか
いいですか、俯瞰でよーーーーく考えてください。
現在、芸能界でも活躍されている元宝塚の方は沢山いらっしゃいます。
その方々は、ドラマや映画、CMなどの宣伝活動のためゲストとして番組に呼ばれる事も多く、トークでは宝塚時代の話しなどをされる事も多いですね。
つまり、今回の問題で今芸能界で活躍されている「先輩」にめちゃめちゃ迷惑がかかってるって事なんですが…ここ分かっているんですかね
「上級生が大事」と言うのは劇団内だけの事で「卒業生」は犠牲にしてもいいんですかね
で、そのうち卒業して芸能界に入って行くんでしょうか
(いやいやいやそれかなり厳しいでしょ今の組にいるってだけでかなりのリスクなのに)
これ、リスクを考えて企業として判断するなら先ずは遺族との和解を最優先にして鎮静化をさせる事が第一でしょう。
経済的な観点から見れば、年商数百億とも数千億とも言われる超巨大企業なのですから仮に遺族に一億払ったとしても痛くも痒くもないでしょう。それよりも日々テレビやSNSで特集や記事が流される方がイメージも秒単位で悪くなるわけですから経済効果を考えればすぐに答えは出そうなものですが…
それとも、劇団は企業本部も口出し出来ないアンタッチャブルな組織になってるって事なんですかね
この問題は仮に遺族と和解しても色々と問題が残るでしょう。
なるべく早く、そして後に残さないようにするなら遺族との和解後に「事の問題の大きさを考えて」などのいかにもな理由を付けて宙組を解散して他の組に分散して入れてあげるのが今、宙組にいる子たちの今後のリスク(経歴の傷)にならずに済むでしょう。
組は何年かしてまた編成する事も出来るわけですし、無理に維持して芸能界や一般から反感買うよりは潔い決断の方が好感は持たれますから。
会見を見る限り多くの人は「劇団は変わる気が無い=人命軽視」と判断したわけです。
失望した多くの人の意識を変えるには「変わったと思わせる大きなニュースになる事」がないと届きません。
とはいえ、あの会見を見る限りあまり期待できない気がするのですが…
企業本部としてはどう扱うのでしょうね。
全てはメンタルに返ってくる
今回の問題の大元を見ると過労問題だけと主張する劇団側と過労+いじめ問題が原因とする遺族側の意見の違いですが…
もし…もしもですよ、イジメがあったのに無かった事(つまり隠蔽)にして舞台を再開した場合かなり問題が起こって来る事が考えられるんですが…特にメンタルに…これ、大丈夫でしょうかね
えーっとですね、まず「イジメ」をする人って実はメンタルが激弱な事が殆どなんですよ
それは自分の中でストレスを解決出来ない(向き合えない)ので外に向けて発散する事で何とか心のバランスを取るからなんです。
もっともそうな事を言いながら自分が攻撃できる人物を探し出し、ロックオンすると集中砲火してスッキリする…で、また時間が経つとストレスが溜まってやる…ただ、こういう風に外に向かわないと心のバランスが保てない人はメンタル激弱なんで常にストレスがかかった状態なんです。なので、常に不機嫌で、常に不満で、常に怒っているんです
ヒアリング拒否した人物がどういう立場の人なのかは知りませんが、ヒアリング拒否した中にこういう人物がいた場合、まだ駆け出しの下っ端なら上に対してご機嫌をとる「メンタル激弱だけど狡猾さは持つ」人物で、下級生の上に立つ人物なら「メンタル激弱だからこそ人に当たり散らさないと自分を保てない精神不安定型の人物という事が考えられます。
(ま、どちらにしろメンタルは激弱って事です。)
で、会見があんな状態で世間からのバッシングをもろ被りしても劇団運営側は「再開する」って言ってるわけですよ
いや、いいんですよ、ただねやるのは宙組の人たちで、もしかしたらその中にメンタル激弱さんがいるかもしれないわけですよ
これだけ世間に対して挑戦的な再開なら違う意味で見に行く人も出て来るし、違う意味で一挙手一投足を観察されるわけですよ「チームだ組だ仲間だって言いながらどの面さげて再会するのか見てみたい」って思って来る人も多くなるんですよ
それにメンタル激弱さんが耐えられるかなって思うわけです
メイクをしている時、鏡を見る時、衣装を着る時、靴を履く時、舞台に出た時…色々な場面で思い出すでしょう彼女の事を…
で、そんな時に舞台上でミスするとアレコレ言われるわけですよ
中には祟りだの呪いだのって言い出す人が必ず出て来るんです。
で、メンタル激弱さんはそれにストレス感じて…いつもなら誰かに八つ当たりして発散するところですが、それが出来ない…するとメンタルの崩壊とともにパフォーマンスもボロボロになって行く事が十分考えられるんです
これ、本当に大丈夫でしょうか
ついでに言うなら、メンタルに来るダメージは直ぐには現れないんですよ。
少しずつ、少しずつ、心を蝕んで行くから周りも気付きにくい…
カウンセラーとしてアドバイスするなら「早々に原因から離れる事」です。
特に「抑圧される集団心理」の中にいるなら尚更、脱出したもん勝ちです。
「清く、正しく、美しく」の裏がゴリゴリの根性論で成り立っている事が確定しただけでも引いている人がいるところに「人命軽視」や「死人に口なし、証拠出せ」が加わったら引くどころの騒ぎじゃなく、もっと大事なものを失っているんですが…
何でしょうこの人間として欠落してはいけないものが欠落していると感じ…そしてドヤ顔で会見する…恐ろしさを通り越して人間でないものの冷たさのようなものを感じます
今回の事では、一人のまだまだ輝ける未来があった女性が命を落としたのですから、はしたなく取り繕うのではなく全てゼロに戻してからのスタートが一番よいと思いますが…
さて、企業本部はどうするのでしょうか…
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです