「グルーミング」と聞くとペットを飼っている方は「毛繕いの事じゃないはてなマーク」と思われるかも知れませんね。

しかし、ここで言う「グルーミング」とは人間の子供をターゲットにした懐柔の手口の事です。

 

このブログでも過去2回ほど子供がターゲットになる性被害のお話をしていますが、この2つでお話ししている内容が「グルーミング」にあたります。

 

 

 

とは言え、どんなに私が「こういうのが子供を懐柔する手口ですよ」と言ってもピンと来ない人もいれば、「実例を見たことも聞いたことも無いので信じられない」という方もいるでしょう。

 

そこで今回は、実際の音声を紹介しながら「グルーミング」という手法をお話ししていこうと思います。

 

 

ヘッドフォン 実際に聞けるグルーミング手法の音声 ヘッドフォン

それは、2022/6/20のコレコレ氏の YouTube Live に一人の母親から連絡があった事から始まります。 

※ このやり取りは切り抜きにされていますので「コレコレ切り抜き 気持ち悪さSSS級」と検索すると出てきます。

 

【話しの概要は】

事の発端は、精神的に問題を抱え精神科にも通っている娘(15歳)がネットで知り合ったYouTuber(30代男性二人組)に「虐待をされている」と嘘を話したことで、真に受けたYouTuberが警察へ連絡。

児相も動く事になるものの娘の虚偽とわかる。

児相の聞き取りにより前週に他県に住んでいるYouTuberが娘に会いに来て、実際に会っていた事がわかる。

会いに来た理由を「一緒に児相に行くつもりだった」と言うものの実際には行かず食事に行ったり図書館に行ったりしている。また、この時、勝手に写真を撮られている。

この後、母親からの希望で警察からYouTuberへ連絡を取らないように注意されるが、この先も娘とYouTuberはコソコソと連絡を取るようになります。

この続きは、ぜひコレコレしの切り抜きで聞いていただきたいのですが、「気持ち悪さSSS級」とある通り、気持ち悪い事この上ないのと、終始言い訳を並べ立てる1人目のYouTuberに不快指数マックスになるのでご注意ください。

 

 

番組は母親からの説明を一通り聞いたコレコレ氏が直接YouTuberに連絡をして番組に呼び、先ずは話を聴きますが…この1人目、とにかく自分の言動、行動は悪くないというスタンスで言い方からとてもプライドが高く、自分を賢く見せたいのだろうなという事が分かります。

 

しかし、娘の話しだけを鵜呑みにして行動し、虐待を警察に言いあげる割には証拠がなかったりする事に詰めの甘さや都合よさを指摘されると娘のせいにしたりと到底30代の大人がする言動とは思えない発言が続きます。

 

会話中に「(娘の)自己肯定感が低かったので自分たちが助けてあげようと思った」などと言いながら、その原因が虐待だと暗に母親が虐待をしていると言っているにも関わらず、裏付けも証拠も確認せず娘の話を100%信じて、それを堂々と警察に言って後々警察から注意を受ける事になるもそれを無視してお金を渡して自分たちに連絡をとるよう誘導する…

 

これ、娘さんとYouTuberがお互いを都合よく使っているんですよ。

 

娘さんは親の管理下から抜け出し家を出たいと思っているので、手助けしてくれて、自分の行動は間違っていないと言って肯定して、嘘だろうが本当だろうが100%信じて自分の代わりに母親を攻撃してくれる人はとても都合のいい相手です。

 

反対にYouTuber側は、「虐待されている少女を救っている」という大義名分を振りかざし自己満足に浸れ、娘さんからはありがたがられ「カッケー俺達」と、自惚れる…そしてその先に「いやー娘さんが俺達を頼って離れないんだよね~」というわけです。

「娘さんのいう事を信じているから」と聞こえのいい事をいいますが、結局のところ話の端々に出てくる疑問を都合よく解釈し、いつでも言い逃れ出来る状態を作っているだけなのです。

 

自分達(この場合YouTuberの事)がいなくなる事は恐怖や不幸であると思い込ませ自分達に依存させる、これがグルーミングと呼ばれる手法です。

 

今回の放送では勝手に写真を撮った2人目のYouTuberが比較的素直に謝罪しているのに対して1人目は「反対に何で自己肯定感をあげてはいけないんですかはてなマーク」やお金を渡して連絡手段を支持していた事を突っ込まれて「絵をかいてもらった報酬です。なんでダメなんですかはてなマーク」などと挑戦的な言い方で自分たちを正当化しようとします。

 

これは子供だけに限られた事ではありませんが、「優しくて頼れる事」は「安心」に繋がり、特に精神的不安定になりがちな思春期の子供は従ってしまう事が多いものです。

相手への依存性が高くなると相手が攻撃的な面を見せても今度は今までのギャップで恐れが勝るようになり逃げられなくなります。

 

今回はたまたまタイプの違う2人組だったために分かりやすい構図になりましたが、大体が1人でこの構図に持ち込む事が多いものです。

 

結局、この二人組YouTuberは、放送の後半で速報が入り「引退」を宣言したとの事でした。

 

既に警察から忠告を受けている事や勝手に未成年を写真に撮ったり、報酬とは言え15歳に親の許可なくお金を渡したり、報酬の使い道を自分達の連絡用に使うよう指示したり…

特に警察としては写真と報酬については親からの訴えがあった場合、厳しく追及するでしょうし場合によっては逮捕がチラつく事案ですから、放送内で何とか母親を宥め、引退したのは正解でしょう。

 

このYouTuberも学習出来たでしょうから、 今後は滅多矢鱈に「成人するまで待ってる」「公衆電話からでも連絡を待ってる」「好きだよ」などと未成年に言わないように肝に銘じておく事です。

 

今回の放送で、ちょっと笑ってしまった事が一つありまして…

終始、矛盾点を突かれまくっても言い訳をして素直に謝らない人、特に今回のように未成年に関わる事で、ヒーローになり損ねた人が一番ダメージを食らう言葉がビシバシ飛び交っていた事でした。

その言葉とは「気持ち悪い」です。

 

ただ単に、ヒーローになり損ねた人がダメージを食らうのは「カッコ悪い」という言葉なのですが、「気持ち悪い」は心の不潔さを想像させる言葉なので聞いた人は皆、心身ともに距離を置きたくなる言葉です。

それが、コレコレさんだけでなくコレリスさん達のコメントでも飛び交っていて、皆さん感覚的に分かっているんだなと思った光景でした。

 

 

今回の事に限らず、子供に対する「グルーミング」は頼る相手を探す子供を見つけ、近づき、手懐ける事から始まります。

 

厳しく規制し管理する前に、先ずはお子さんとじっくり話しを聞くところから始めましょう。

 

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今回の放送の前半部分ではゲーム実況者でコスプレイヤーの「ぴゃすかる」にヤリ捨てされた挙句、脅され追い詰められ自らの命を絶った高校生の話から、その後続々とコレコレ氏のもとに「私も捨てられた」「私も未成年だった」と告白してくる女の子が続出し時系列の表が出来るほどとなっていました。

 

話しの内容は、去年の話が多く人数も2人3人どころではなさそうで、未成年者も複数人いるようなので、出来れば今からでも警察に言って話してほしいなと思います。

 

警察に言えば、確かに親にも連絡はいくでしょう。怒られるかも知れません、泣かれるかも知れません。しかし、あの悲劇を繰り返さない、繰り返させないためにも勇気を出して欲しいと思います。

 

目をつぶり、耳をふさぎ、口を閉じて知らんぷりしていれば時間は過ぎて行くでしょう。しかし、きちんとけじめを付けなかった記憶はこれから長い人生の至る所でゾンビのように蘇って「後悔」という形で、あなたの心を蝕んでいきます。

 

今後の人生で幸せな恋愛をしたり、結婚をして妻になったり、母になる人もいるでしょう。

その時に、誇れる自分であるために今、勇気を出して欲しいと思っています。

 

1人で行動するには確かに気が引けるでしょう。

 

ネットで声をかければ警察へ一緒に行く人も出てくるかも知れません。

 

未成年者への淫行も申告されなければ警察は動けません。

 

命を絶ってしまった彼女が何をされたかはハッキリしているのに訴えられないがために「警察に言ったけどお咎め無しで俺悪くないって言われました~」と、とても人の心を持ち合わせているとは思えない発言でもまかり通ってしまうんです。

 

被害にあった未成年の誰か1人でも警察に行って告発してくれたら即行逮捕される事間違いなしだと思うんですがね…

 

 

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです黄色い花