知っているようで知らない

分かっているようでわかっていない虐待 

 

虐待は暴力だけではありません。

虐待は大まかに4つに分けられますが、それそれが完全に分かれているわけではなく、嫌味(精神的虐待)に拍車がかかって暴力(身体的虐待)をしてその後、無視(ネグレクト)をしたりと変化して虐待を続ける事はよくあります。

 

つまり、虐待の手を変え品を変え自己肯定感や自尊心、自信ややる気などを削って行き扱いやすいように洗脳していくわけです。

 

バツレッド 4つの虐待分類 バツレッド

【身体的虐待】

殴る蹴るなどの暴力で従わせる暴力型虐待。

(頭やお尻を叩く、体や頬をつねる、小突く、髪の毛を引っ張るなどもこれにあたります。)

【性的虐待】

性的暴行や行為を強いる性的暴行型虐待。

(性行為、またはそれに準ずる行為や性的な事を連想させる格好やポーズ、発言などをさせたりする事もこれにあたります。)

【心理的虐待】

極端な否定や肯定、言葉で心の自由を奪い拘束する虐待。

(進路だけでなく友人を勝手に決める、着るものや持ち物の自由を与えないなど拒むと泣き叫んだり手が付けられないほど怒ったりがこれにあたります。

【ネグレクト】

衛生、食事、教育などの世話を放棄する無関心型虐待。

(食事を与えず、洗濯もせず、お風呂にも入れず、病院や予防接種も受けさせないなどがこれにあたります。)

 

 

以外に思われるかも知れませんが、一番多いのは「心理的虐待」なんです。

心理的虐待と言うのは、ステルス型と言うか・・・ウイルス型と言うか・・・静かに虐待が進行していて本人が全く気づけず大人になって周りからの拒否反応(アレルギー反応)ではじめて「自分に何らかの問題があるのか・・・はてなマーク」と思う人もいれば、完全に洗脳されていて戻れない人もいます。

生きづらさを感じるのはどちらも同じなのですが、「自分側(主に親の事で、育てられた環境の事)に原因があるかも知れない」と思うか「全て周り(親兄弟以外)に原因があり自分は何も悪くない」と思うかで未来は大きく変わってきます。

 

 

虐待の原因は3代前から

 

自分で今「虐待が止められない」汗や「いつの間にか周りから人がいなくなった(家族を含め)・・・」などであれば、既に自分では気づけない虐待を周りにしているのかも知れません。

 

親に虐待をされていたいわゆる虐待サバイバーで生きづらさを感じている人は自分を虐待し洗脳した親の育ってきた環境などを客観的に見る事で今の自分がより鮮明に見える事があります。

 

虐待は突然はじまったように見えて突然ではない事がよくあります。原因やその兆候は前々からあり色々な理由で見落としていた・・・なんて事もよくあります。

 

少なくとも虐待をする人にはそうなるように育てた親がいるわけで、その親にも育ての親がいるんです。

 

少なくとも自分から見て3代前・・・つまり、おじいさんやおばあさんに原因があったという事で、そこでも虐待トラブルがあったとすればそのまた3代前に問題があったという事になりますが、育ってきた環境が分かるのはせいぜい3代前くらでしょうから先ずは自分を育てた人物を客観的に見てさかのぼる必要があります。

 

例えば、よくあるのが・・・妻や子供、同僚、部下などにDVやモラハラ、パワハラをする人の親は子供の時、そのまた親(おじいちゃんおばあちゃん)にあまり構ってもらえなかったり常に兄弟と比較され馬鹿にされていたりした事でDV、モラハラ、パワハラは当たり前と思い込み大人になり経済力や権力がつくとそれを誇示したくなり子供のころは見向きもしなかった親にいいところを見せようと妻や子供に無理難題を押し付け上手くいかないと妻や子供を責め立て家庭内の権力者になり家族を支配するようになります。

そんな親の元で育つと、DVやモラハラ、パワハラのハードルが低いのに母親への愛情はありながらも歪んでしまい、自分が家庭を持った時に「ママンに褒めてもらいたいビックリマーク」が優先され、親は親で「何でもいう事を聞くボクちゃんラブラブ」という歪な親子関係が生まれ、また新しい虐待家族が形成されていきます。

 

 

 

歪な家族にはスケープゴートが必要

 

歪な家族が上手くいっている時は、だいたい家族外に敵がいるというか・・・作り出している時で、その作り出した「敵」に向かって攻撃する事で歪な家族の団結心を保とうとします。

 

しかし、そんな事も長く続くはずもなく「何かおかしい・・・」と感じ始めた人たちは距離を置こうとします。

 

するとそんな距離を置こうとする人達に対して「あの人たちが・・・この人たちが・・・」と攻撃対象にするのですが、段々と周りに人がいなくなるため身近な人に攻撃対象が変わる事でより孤立していってる事には気づきません。

 

結局は家族内で一番弱い者を生贄にする事で家族内のバランスを保とうとします。

 

? 「私…何でこんな人と…」はDV離婚の定番 ?

 

虐待を受けていたいわゆる虐待サバイバーで、その過酷さを知っている人でも結婚を機に性格ががらりと変わり虐待する側になる事は珍しい事ではありません。

 

虐待された人というのはプレッシャーに弱い事がよくあります。

これは本人が悪いのではなく、そう躾けられたためできちんと訓練すればよくなっていくものです。

 

プレッシャーに弱い人が人とお付き合いをして結婚するという事は周りが思うより「高いハードルを越えたビックリマーク」「やったじゃんビックリマークすげーじゃんビックリマーク」と思うので自己肯定感が上がるというよりは自己肯定感を通り越して「優越感」になり舞い上がって傲慢な態度になったりする事もあります。

この時に「皆が自分を認めてくれているビックリマークだから何してもいいビックリマーク」や「今なら親は自分を認めてくれていい子いい子してくれるビックリマークだから家族(嫁(夫)や子供に多少迷惑や負担がかかってもいいよねビックリマーク」と勝手に思ってはっちゃけてしまい取り返しのつかない状態になる人もいます。

 

しかし、優越感に浸れたのも一瞬で直ぐに「この立場がなくなったら・・・」という恐怖から疑心暗鬼になったり、好きだと言っていた人を傷つけたり、周りを威嚇してみたり・・・といつの間にかなりたくなかった虐待する親そっくりな行動をするようになってしまう人が多いのも確かです。

 

ま、結婚うんぬんで・・・というのは一例で、難関受験や就職、昇進など舞い上がるタイミングで勘違いを起こす事が多いという事です。

 

一瞬であっても、こういった感じで自分に自信が出来た人が何だかキラキラして見えて付き合う相手や結婚相手に選んでしまって後で後悔するのがDVなどではよくあるパターン汗

 

「相手選びを間違えたな・・・」と思っても「自慢した手前・・・今更相手に問題があるなんて言えない・・・逃げられない・・・」と自分のプライドが傷つく事を無意識に避けるように「逃げられない理由」を作って自分で行動を起こさないようにするのがエネミーです。

 

ここまでくると、自分に具体的な攻撃がされない限りDV加害者へ加担していく可能性がありそれはエスカレートする可能性が高くなります。

 

暴力的DVも心理的DVもエネミー(全て自分が至らないせいで起こる事と自分を責める)も洗脳するためのツールです。

 

自分が自分にも周りにも冷静で正しい判断が出来、エネミー化する前に物理的距離を置くことが何よりも大切です。

 

戦う事はその後でも出来ます。

 

先ずは影響下から離れて冷静に考えるところからはじめましょう。

 

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです音譜

 

 

 

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