皆さんは 「ヒヤリハット」 という言葉を聞いた事がありますかはてなマーク

 

免許を必要とする職業で特に車や船、電気など取り扱い次第で命に直結するような免許取得を目指す人は必ずと言っていいほど聞かされる言葉です。

 

「ヒヤリハット」 とは、重大な災害や事故にはならなかったけれど、直結してもおかしくない一歩手前の事例や ”一歩手前まで行ったと認識した事がある” という事を現した言葉です。

 

文字通り、「突発的な出来事やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりする」 というところからついたネーミングですが、その分かりやすさから近年では小学生の登校ルートに 「ヒヤリハット地図」 として登場したりもするようになりました。

ヒヤリハットはピラミット型の図形で書かれる事が多く、1件の重大なトラブル・災害を頂点として、その下には29件の軽微なミス、事故や災害、その下にはヒヤリとしたりハッとした出来事が300件あるとされています。

 

つまり、何度も何回もミスがありその度にきちんと対処していれば避ける事が出来た事を野放しにした結果の大事故の発生という事になります。

 

ヒヤリハットには 「つもり思考」 が大きく関わります。

 

「つもり思考」 とは 「やったつもり、出来ているつもり」 の事で、つもり思考の人は確認する事、確証を得る事が非常に苦手です。

 

今回の北海道知床半島沖の事故も ”つもり思考” と ヒヤリハットが大きく関わる事故のひとつです。

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

4月23日に北海道知床半島沖で乗員 乗客26人が乗った観光船が遭難した事故で、事故から5日経ってようやく運航会社の社長の記者会見が開かれましたが・・・誰もが気持ちを逆撫でされたのではないでしょうかはてなマーク

 

事故直後から社長がメディアに姿を現す事は無く、また遠方から現地に入られた遺族や未だ捜索中のご家族の前に出て来たのも1度だけ・・・それでもやっとこさ乗客の家族関係者への説明の後、記者会見かと思ったら・・・あせる

 

記者会見場に入ってきた運航会社社長の姿を見て驚くやら呆れるやら・・・しばし混乱しました汗

 

それは、記者会見場に入ってきた運航会社社長のネクタイが朱色だったからです汗

 

24日には11人目の犠牲者の3歳の女の子の死亡も確認されているというのに・・・朱色のネクタイって・・・汗

 

先ず、こういう場には最も相応しくない色の一つをなぜ選んだのか・・・はてなマークあせる

 

会見が始まるとその理由が少しずつ分かって来たように思います。

 

会見冒頭土下座し合計3回も披露した土下座ですが、本来土下座をしなければならない相手はメディアや世間ではなく、ご遺族や未だ発見されていない乗客のご家族や関係者に対してですし自分の責任だと感じるなら 「お騒がせ」 ではなく 「自分が引き起こした事故」 と表現するところでしょう。

 

ではなぜメディアに対して過剰に土下座してみせたのかと一言で言えば、遺族や関係者よりもメディアの方が順位が上だと思ったからでしょう汗

 

この社長の会見で皆さんが感じた違和感は 「全ては自分の責任」 と言いつつ 「全て誰かの責任」 にしている事とその相手の殆どが亡くなっていて正に 「死人に口なし」 を利用している事がまず一つ。

 

二つ目は、責任追及されると 「みんな」 や 「いつも」 などをつけ ”自分一人ではない” 事をアピールし ”自分のバックはデカいんだぞビックリマークあんたが相手にしているのはその中の一人の私だビックリマーク” と威嚇しながら、技術や能力などに関しては ”私だから出来るビックリマーク”というように ”自分だけの力” をアピールする姑息さが感じ取れるから。

 

三つ目は、このようなあまり物事の先や深く考えられない 「つもり思考」 の人に多い 「浅はかな言動」 で周りが不愉快になる事が理解出来てないという気持ちの悪さを感じてしまうからでしょう汗

 

残念ながらこういう人は 「命の重さ」 や 「命の尊さ」 などは理解できません汗

 

というのも 「想像する」 という事が大変苦手だからです汗

 

土下座したのは経験上 「謝る時の最上級は土下座だから土下座で謝れば凄く謝っている事になる」 と知識として知っていたからでしょうが、謝罪会見での適切な服装の知識は無かったのであのようなとんでもチョイスのネクタイを選んだのでしょう汗

 

会見がどんな場なのか、皆がどんな気持ちで集まり見ているのかが想像できなかった結果があれというわけなのでしょう汗

 

会見の内容を見るとわかる通り自分の態度や返答で相手がどう受け止めるかやその後自分がどう見られるかが想像出来てないんです汗

 

発言に 「みんな」 や 「いつも」 を使うのは、自分が追い詰められマズイ方向に行っていると感じるからで、それも経験として自分を大きく見せると相手の態度が変わった経験があるからではないでしょうかはてなマーク

 

しかし、元来プライドの高い小心者で目の前の事だけで一杯一杯になってしまうのでつじつまの合わない言動と虚勢で威嚇し、追及され追い詰められる・・・という事を繰り返します汗

 

また、思い込みが強いのも特徴としてるため、組織のトップにいるととても厄介な存在になります。

自分のやる事に自信があるわけでは無く、かと言って同業者や周りの人の助言を聞き入れる度量もなく自分が心酔した成功者やコンサルなどの言葉には疑うことなく従うという従順な信徒か今はやりの意識高い系のような夢や理想の世界だけで周りを力ずくで動かそうとするためです。

 

今回の会見では見過ごせないつじつまの合わない発言もあったのでこれからの捜査では厳しく追及される事でしょう。

 

これほどまでに大きな事故を起こしながら会見や取材を見る限り心に全く響いていない人物を私は見たことがありません。

 

どうしてこうも人の死に対して・・・しかも自分の会社が起こした事故なのに無頓着でいられるのか・・・じっくりと観察したいところではあります。

 

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記事の末尾ではございますが、お亡くなりになられた方々のご冥福と、まだ救助されていない方々の一日も早い発見をお祈りしております。