コロナが下火になった事から外へと行動も意識も向き始めたようです。
こうなると自粛中に自己主張出来なかった承認欲求お化け達が自粛中の時間を取り戻すようにより目立った言動をしだしたりするので要注意です
承認欲求というのは誰もが持つ欲求の一つで、けして悪いものではありません・・・健全なものであればですが・・・
承認欲求というのは 「人に認められたい」 という気持ちの事ですが、ここで大切なのは 「自分の何について認められたいのか」 がハッキリしているのか、していないのかで行動や発言は大きく変わり、周りに与える影響にも大きな違いが出て来ます。
「自分の何について認められたいのか」 と言うのは 「なりたい者」 や 「やりたい事」 など認められたい者(人物像)や事(行動)が明確だという事です。
それに対して自分の何について認められたいのかが 「あるようなつもりで実は漠然としていてハッキリしていない人」 というのは時に他人がビックリするほどの発言や行動をして自分の存在をアピールするので思わぬところで巻き込まれる可能性があります。
ある時こんな事がありました。
とあるコミュニティの集まりで打ち上げが開かれた時の事です。
総勢10人ほどで全員が既婚者で女性は2、3人。
その中で一番若いであろう女性がまだ飲んでもいないのに 「私、明日誕生日なんですよぉ~」 と周りにいる男性達に大声でアピール・・・場が一瞬凍り付きましたが、そこは大人の集まり 「あ・・・そうなんだ・・・」 と受け流しますが・・・
彼女としては 「あれなんか食いつき悪い」 と思ったようで 「○十代最後なんですぅ~」 と追加アピール
もうここまで来ると 「やべー奴がいるぞ・・・」 という空気が流れますが勿論、本人は全く分かっていません・・・
今、集まっているメンバーは小さなコミュニティでコミュニティの性質上、名前と住所を全員が知っているのです。
明日が誕生日という事は、これで日にちが確定されます。
〇十代最後という事は生れ年が分かるわけです。
つまり、名前、住所、生年月日を大発表しているという事です
これに本人以外の人は一瞬で気が付いたのです
しかし、彼女のアピールはこれで終わりではありませんでした
自分の家族構成、出身地や実家の場所・・・などなど・・・
自分に興味を持ってもらうために自分以外の情報をペラペラと喋ります。
これは 「私、いくつだと思う」 の空気ととても良く似ています
その人自身の個人情報ならご自分でいくらでもどうぞですが、少人数で注目されやすい環境(周りが気を使ってくれる環境)だと調子に乗ってしまいやすい人には、こちらが巻き込まれないように注意が必要です。
また、こんな人もいました。
来客があり玄関先で挨拶をしていると隣接する駐車場から 「○号室の○○さんってもう出産したの~」 という大きな声が聞こえました。
近所の誰かに聞いているようです。
どうやらママ友のようです。
隣接しているとはいえ普通の会話の声では届かないからだとは思うのですが・・・ここは住宅密集地
すると 「うん○月○日に生まれて女の子で名前は確か○○」 と答える大きな声がそこら中に響き・・・
来客者がビックリした様子で 「他人の個人情報だだ洩れ・・・」 と一言。
「ハハハ・・・だね・・・」 と私
今回は、新生児の住所、部屋番号、性別、名前、生年月日がこの会話だけで分かってしまいます。
二つの例からも分かるように 「漠然とした承認欲求を持つ人は自分の情報だろうが他人の情報だろうがだだ洩れさせてしまう可能性が高い」 という事です。
浅はかな承認欲求を持つ人と言うのは自分の話しだろうが他人の情報だろうが、誰かが迷惑しようが、不快になろうが考え、配慮し口に出しているわけではありません
彼らの関心は
「自分が注目されるかどうか」 です
人に情報を提供しているという 「立前」 と 「人が知りたがるからしかたない」 という言い訳を都合よく使い自分が目立つための材料にするのです
その為 「社交的」 を装い 「なになに」 と首を突っ込み情報収集しチャンスがあれば 「あそれ知ってる知ってる」 と情報を漏洩・・・
特に注意した方がいい場所では、幼稚園やカルチャースクール、スポーツクラブなど女性が集まりやすい場所。
女性はその特性上、情報共有をしたがります。
そして特に社会から孤立しがちな幼い子を持つ子育て世代ママは注意が必要でしょう。
つい、子育ての疲れや寂しさ、仲間意識から 「お互い様」 と思いながら喋った相手は 「お互い様」 とは思ってなくて、あなたの知らない別の所であなたの個人情報を自分の注目の為に披露しているかもしれません
「情報漏洩」 というと巨大企業や国家ぐるみの陰謀・・・と、思う人も少なくないと思いますが、企業などから漏れる顧客情報などよりも身近な環境から漏れる個人情報の方が圧倒的に多いものです。
そして、それは案外自分から提供してしまう事がある事も覚えておきましょう。
一番大切なのは、必要以上の情報を提供しない事です。
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
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