『ウエイトスミス版』女司祭
毎日同じことの繰り返しで、新鮮味のない日々。いっそのこともうやめてしまおうか、との思いが頭をよぎる。最初の頃には意味があったはずなのに、その意味をもう思い出すこともできない。
無関心、無感動になってしまっている自分が辛い。
今のわたしに必要な姿勢は、あえて深読みすること。
腕が上がれば流れ作業的にこなせるようになり、効率も上がるが、表層だけしか見えなくなるという弊害ももたらす。
初心に返らずとも目の前にある一つひとつにもう少し関心をもち、気になる何か一つだけでも掘り下げてみよう。そこにはわたしの知らなかったものがあるはず。
わたしはきれいに整備された道を歩いているにすぎない。
奥深い山を分け入ってこそ得られる喜びをまだ知らない。