『ウエイトスミス版』R司祭
色々なことに無関心になってしまったのは、心の拠り所となる何かを見失ってしまったからなのかもしれない。
あるいは人に疲れてしまったのかもしれない。
今は、隠者のように自分の世界に閉じこもろう。
そして五感を満たすところから始めよう。
この時間は、わたしが新たな価値観を見つけるのに必要な時間。
これまでの世界が色あせて見えるようになったなら、新しい絵の具で彩色を施し、今のわたしにふさわしい色に世界を塗り替えていくしかない。
これまでと同じにこだわらず、新たなわたしを生み出すつもりで。
人の言葉には慎重になり、わたしの感性を第一に。
自分を中心に据えることで、「信じよう」と思えるものが見つかる。
「信じたい」が大きく育てば、それはやがてわたしの信念となる。