赤松先生の公開レッスンでの出来事です。



根津栄子先生の生徒さんがショパンのİOp.25-6「3度のエチュード」をしっかりと弾いていました。小学生です。


昭和世代の私は、3度のエチュードは難しいから弾くなんて100万年速いと思ってチェルニー30番をいまもやり直しているのに・・・すごい・・・すごすぎる。

才能のあるお子様ですが、きちんとした基礎の積み重ねがあってこそです。しかし私、3度のエチュードなんて一生無理と思って練習もしてなかったけど、うーむ練習すれば自分なりに弾ける日もいつか来るかもしれない・・・となんとなく昨日思いました。

いまカプースチンのエチュードの4番「思い出」を練習しています。これ大好きなんですけど、譜読みがものすごい大変。大変すぎて無理と思っていたら、カプースチン祭りのときに、やはり小学生の天野薫さんが演奏されていました。楽屋でおしゃべりしたときに「4番は大変だったー」とお話されていましたが、何かそのとき私は思った・・・大変だけど私もチャレンジしたっていいんじゃないか? そうなんです、小学生の凄い子たちを勝手に目標にして、及ばなくても、頑張ろうとなんだか思ってしまう。

そもそもコンクールに出ようと思ったときも、ピアノをはじめて3カ月か4か月の幼稚園児の生徒さんがコンクールに挑戦したという話を聞いて「私、負けた・・・負けたくない」とか意味不明の対抗心が、見知らぬ幼稚園児さんに芽生えて最後の迷いがなくなった・・・

小学生だと、どれだけすごくても、どういうルートでそこまで到達したのか、ある程度見える・・・ような気がするんです。なので、それで、そこをゆっくりとでも追いかければゴールが見える・・・ような気がする。気のせいかもしれないけど。

子どもの生徒さんたちの破竹の勢いでの成長を間近に感じながら老体に鞭打つのもなかなか楽しいです。