ピティナのグランミューズA2に出始めて3回目です。

最初の年には1回予選通過、去年は点数は出ていたけど書類不備で失格。さあ今年は・・・1回目は通過ならず。

 




これまではヨーロッパ国際、べーテン、全日本ピアノコンクールなども併願していて、そちらはどれも全国大会まで行って入賞もしていますが、金銀銅みたいな賞はとれていません。だいたい、この3つのコンクールとピティナのグランミューズの予選が同じぐらいのレベルなんじゃないかというのが私の仮説です。予選とか本選とか1回弾くごとに参加費2万ぐらいかかりますので、まあ、だいたいわかったし、もうピティナだけでいいか。ということで今年はピティナだけを受けています。

 

グランミューズで通りやすい曲というのは去年「40歳から目指すピアノコンクール」執筆のためにピティナから資料をいただいて目を通したので、完全にわかっています。でも弾きたい曲じゃないと練習する気が起きない。そもそもコンクールに通るために弾いてるわけじゃなくて、好きな曲でコンクールにも出ていいのならば出るというスタンスなので。とにかく有利なのは現代曲が良いようですが、ところが海外のコンクールでは現代曲ってあまり弾かれていないそうですよ。そもそも現代曲が好きならばよいですが、別に好きじゃないのに練習するのも本末転倒だし。

 

ということで自分の好きな曲で出たものの先日は通りませんでした。講評用紙を見ていると、やっぱりテクニック面で物足りなさがあるんだなと痛感。

 

講評用紙には、できていること、できていないことの2種類が書いてあります。それらを一覧表にしてレッスンノートに整理してみます。

 

予選が通らないと、なんだか自分の演奏はぜんぶダメなような、もうピアノなんかやめちゃったほうがいいのだろうかという不安になる気持ちもわからないではありません。でもそんなわけはない。そして、ダメなところだらけなような気もするかもしれないけど、そんなわけはない。いいところをなくさないようにするのがまず大事なんです。そのうえでダメなところを改善していくんです。


だからいいところはなくさないように、しっかりと意識して大切にキープしなきゃいけない。

 

私は、表現力に関しては良いみたいです。問題はテクニック。

 

練習時間が足りてないな、とは改めて思いました。

結局、セミナー、執筆やらレッスンやらで思うように練習できないことが多すぎる。時間がとれないから仕方ないであきらめてはいけないのだと今回改めて思いました。

 

まず、練習のときに疲れてしまい時間があっても2時間以上ぶっ通しで弾く元気が今の私にはないんです。歳だから?無理かもしれないけど、とにかくもっと睡眠をとって元気でいなきゃだめだ。

 

それから、外のホールやスタジオで練習する時間をもう少し作ること。家にいるといろいろ邪魔が入って集中できないのは事実です。息子が帰ってきて「おかえり」も言わないのはひどい。宅急便にも出ないわけはいかない。・・・といったものが積み重なると、コンクール前に必死にやっているのに勘弁してほしいと思ってしまう。まあ、時々外に行くしかないですよね。お金はかかりますけど。

 



そして筋トレやストレッチをやる。具体的なメニューは根津栄子先生に習ったものが多いので勝手にここで書いてしまうことはできませんが、門下生にはシェアしています。もう少し筋トレとストレッチの時間を増やしてみることにしました。

 

それから、夜、練習できないときに、自分の演奏チェックをもっと厳しくやっておかないと。

 

スケール、チェルニー、バッハをコンクール中もしっかりと練習するのはテクニックをつけたければ基本。それはやっていたので、これからも継続していきます。

 

 

すぐに成果が出るものではないです。すぐに成果を出そうとしてあせると、嫌気がさしたり、手が痛くなって故障したり、ろくなことがない・・・・これは年の功で痛感していること。



月末にもう1回ある予選までに気になることがどれだけ直るか、直せるか。直りきらないこともあるけれど、でも、無理しすぎない程度に、気になることは改善を試みます。

 

通るかどうかわからないものに挑戦するのが

本当のチャレンジです。

 

ふてくされないこと。

いいところは無くさないように。

地道にやるべきことを淡々とやること。


予選が通らなかったときにはそれが大事だと思っています。

 

そして、たぶん、コンクール前より、上手くなってますよ。それが一番大事なこと!