盛岡セミナーのため、一路新幹線はやぶさに乗って盛岡を目指します。











北上川を渡り、裁判所に入っている石割桜を見に行きました。





岩のあいだから育ち、岩を割ってしまった天然記念物が運良く咲いている姿で見られました。なんという力!桜が岩を割るんですね。


岩手銀行赤レンガ館、東京駅にそっくり。






啄木、賢治 青春館








盛岡で育まれたふたりの生涯と作品に触れました。

撮影禁止でしたが、宮沢賢治の書いた肉筆の手紙が。


丸っこいしっかりとした文字。

原稿用紙のマスははみ出して自由に書いている。

お手紙の返信も理路整然。

理系っぽい感性が文字から滲み出てる気がする。

併設のカフェで、ハンドドリップコーヒー

「賢治ブレンド」をいただきました。

優しく深い香り。




2階に賢治の絵本が、たくさん展示してありました。

子供の頃に読んだセロ弾きのゴーシュ絵本がありました。もう手放してしまったけれど、久しぶりに手に取り、なんだか気になってスマホで検索してみると、今著作権が切れているので、全部読めるのですね。


活動写真の時にセロを弾く係。

夜中に必死にセロを弾きまくるゴーシュ。

合わせ練習でうまく弾けなくて怒られるけど、いろんな動物が訪ねてきて、一生懸命弾いてると上手になっていく。チェロの練習をするけど、庭仕事もやって。なんかクリエイティブ。聞いてくれる人がいて、なんだかんだ言いながら弾き続けたらどんどんもまくなる感じがとても良い。すごくいいなぁ。


宮沢賢治さんも文学だけでなく、理科にも造詣が深くてボキャブラリーが独特だし描写の仕方も理な感じですごく面白い。それでいて文章のリズムはとても音楽的、チェロも弾いて音楽も聴いて、農作業もやって非常にマルチな人だった。私になりに共感するところはあります。ピアノだけ弾いていれば、文章だけ書いていればと言うのではなくて、自分が置かれている環境で、手に届くものは、興味があれば何でもやってみる。クリエイティブに生活全体を全力で生きる。そこからほとばしる何かを文章にするような… 。


こちらから読めます。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/470_15407.html