今日は秦野のタウンニュースホールまでレ・フレールのコンサートへ。
とにかく小さい会場なのです。しかし、ピアノはスタインウェイのフルコン。非常に音が迫力ありました。
いきなり最初がピアノハート。ミュートの音がとっても迫力あって、きれいに決まってて、ピアノだけでこういう音が出るのかって何かびっくり。シンセのディレイやフランジャーでもかかってる?と思うような不思議な音。
そんな感じで、終始ピアノの響きが普段にないような何か不思議な、ハッとする瞬間がありました。
ムッシュグレコの連打。ピアノが突然鳴り始めてびっくりした。スイッチが入ったみたいな音だった。多分弾いている守也さんも感じたのか、どんどんテンポが上がっていきました。
至近距離で聞いたスペイン舞曲とクアトロマーノス、格好良かった! フォルテの箇所が多いのですが、2人でフルパワーで合わせる、1人は思いっきり弾いて、もう1人はカタカタ言わせるミュートのパーカッション奏法、1人は、両手1人は片手の3本の手で弾く3手、さらに、振りもセコンドを入れ替わったり、ソロで弾くときに入れ替わったりすると、同じフォルテでも音色も雰囲気も違うので、響きもどんどん変化して、動きもあるし、ほんとに目が離せない。
連弾って弾かないときに休みが結構あるんです。普通はそんな時には座ったままなんだけれど、お二人は、相方は、ソロで、自分が休みの時間がちょっと長い時は、ピアノの屋根の影に引っ込むんです。それで行ったり来たりして結構大変なんだけど。でも動きが出るし、その方が見た目とかもすごく華やかだし、何よりメリハリが出る。
これまでずっと当たり前のようにだけど、ものすごい考えられたステージなんだな。
ずっと同じだと飽きてしまう。
飽きないようにどのように変化を出していくか、
ただの変化じゃなくて、ストーリーになるように
どんなストーリーにするのか
それをものすごく考えて作られてるんだ、、、何年もライブに通っていますが、今日突然、なんかすごく急に腑に落ちました。
世界の民謡をメインテーマにしたセットリスト。
レ・フレールのお二人の曲は、それぞれの個性がありますが、民謡に通じるようなシンプルで奥深い魅力が特徴で、だからオケとか三味線とか、いろいろな共演のお話も来るのだと思います。民謡については徹底的に研究し尽くして、そのエッセンスを見事に取り入れていて、だから何年たっても古くならず新鮮なエバーグリンなオリジナル曲が多いんでしょうね。
2019年のここのホールのコンサートも来ています。そのときは雪が降っていて凄く寒くて守也さんがSNOWを弾いてくれました。あのときは演奏良かったけれどピアノの音がなんか湿気にやられたような印象がありました。でも今回は天気もよくて乾燥していたからか、あるいは手入れがうまくいっていたのでしょうか。響きが素晴らしくよかったです。調律師さんが休憩中も調律を直していました。
次回は2月の豊洲文化センター。あそこのファツィオリは私も弾いたことがあります。ガンガンに鳴らすとすごく応えてくれる楽器という印象です。どう料理してくれるのか楽しみ。
【セットリスト】( )内はMCで言及されていたどこの国の民謡をとりいれていたかという話です
ピアノハート
サムライファンキー(日本)
シャムロック(アイルランド)
スカッシュハンマー ?
マンマ・ウェーア(レゲエ)
灰色の空の下(フランス)
スペイン舞曲(スペイン)
コブレット(中東)
コブラ(中東)
ザ・ギャンブラー(1920年代アメリカ)
休憩
クアトロマーノス(アルゼンチンタンゴ)
宝探し (ロシア)
ムッシュグレコ(ギリシャ)
フォーキッズ
フラワーダンス(サンバ。ブラジル?)
民謡メドレー
おおブレネリ
山の音楽家
グリーンスリーブス
フレールジャック
コンドルはとんでゆく
サラスポンダ
アビニョンの橋の上で
ロンドン橋
ルクセンブルクの民謡?
ふるさと
賛歌
アンコール
桜
On y va!
この日も午前中、がっつり練習して、午後からコンサート。そして翌日、発表会、、、ピアノ三昧の毎日で幸せです。