斎藤守也さんのライブ、後半戦。

 

こちらからの続きです



前日には名古屋でもライブがあったそうで、90分のつもりでセットリストを作ったら2時間を超えたため、急遽、休憩を入れる構成に変更したそうです。名古屋とは違うセットリストなんだとか。

 

後半まずは、「月の歌」、「アン・パッサージュ」「プレサージュ」。

月の歌はしっとりとした美しいマイナーのバラード。そこからプレサージュは、レ・フレールのアルバムに入っている壮大な「たん・たたた・たん・たん」という壮大でヒロイックな曲なのですが、そちらのバージョンです。これを個々の会場のシゲルで弾いてみたかったというお話をされていましたが、まさに、ぶわーーーーー!!!!とピアノが鳴る、鳴る、会場じゅうを連打する和音、鍵盤を駆け巡るアルペジオがものすごいことに。

 

次に、年末のクリスマスや横須賀のライブでも披露された新曲です。「ロッキンチェア」は、ゆったりとしたブルース。この優しくブルージーな感じに、すごく和みます。「ブラックロック」はロックなリズムパターンを繰り返すノリのいい曲。手拍子していても楽しいです。そこからライブ恒例の盛り上がりナンバー「Gサイン」では即興をふんだんに入れて。左手のベースラインが本当に小気味よくかっこよくて安定している、そこに右手の即興。プロだから当然なのかもしれないけど、本当に凄くて観ていてワクワクします。そして「フラワーダンス」もサンバのノリではじけるように盛り上がり。至近距離で聴くと音圧がガンガン来て、もう、頭の中が全部ピアノで埋め尽くされてしまうような感覚です。

 

本編最後は、こちらも新曲「メモワール」。これも優しくて落ち着いた大人っぽい曲。会場のピアノには50歳記念の11月のお誕生日ライブのときに使った「50」の文字の入ったお花のリースがかけてありました。守也さんといえば滝汗の熱い熱いライブだったけど、それだけじゃない、この落ち着いた優しい音色が心に沁みる、そんな時間が少しずつ増えているかな。

 

聴いている私も、守也さんと一緒に年を取っているわけで、盛り上がるのは何歳になっても楽しい、それと同時に、ゆったりとした曲の充実した味わいが昔よりもさらによくわかるようになってもっと楽しめるようになってきた。アーティストをずっと追いかけて一緒に歳をとると、そんな気持ちの変化も共有できて・・・というのも、勝手な自分の思い込みかもしれませんが(笑) それもまた、幸せですね。

 

とか思っていたらアンコールでは、「ロッキーのテーマ」からの「モリモリメドレー」。守也さんの曲をレ・フレール曲とソロ曲の両方で15曲ぶっ続けで、ロックな伴奏でずっと続けるという・・・・汗 年末の横須賀ではもっと多い曲数で30分ぶっ続けで弾いてましたが、その短縮バージョン。短縮っていってもね、15分で15曲凄まじいですよ。

 

DDロック、マンマウェーア、カタルーニャの風、SNOW。

え!?SNOWがロックに!!!!?? ハマってる!!!確かクリスマスライブではSNOWはオリジナルバージョンから左手伴奏が6連符になっていて・・・ひとつの楽曲が様々に変身する様子が楽しいです。そしてSHINE,これもオリジナルでは美しいバラードなんだけどロックでもハマるという。CITY BLUE,大風車輪、ラ・フラーム、オーバー&オーバー(どのアルバムに入ってましたかね・・・あとで調べよう)

FLOW,宝探し、RGR,フォローミー、ファンシーフェア、そしてオニヴァ。

15分間「うわ、次はこれ!? うわ、楽しい!!」とワクワクしながら手拍子し続けて、弾いている守也さんも大変だったと思いますが、聴く側もなかなか忙しくて、あー―――楽しかった・・・・・!!!!

 

(*モリモリメドレーも含めて、曲順は守也さんのインスタグラムにあがっていたセットリストを参照しております。最前列でしたのでメモをとるのは控えたし、メモを取っていてもこの15曲全部はすぐ出てこない・・・修行が足りませんね)

 

守也さんはライブハウスでも、クラシックのホールでも、どちらでも演奏されます。ライブハウスではビート感のある曲とか即興、クラシックのホールでは響きの美しさやピアニッシモなどがいつも印象に残っていました。今回は、前半がクラシックで後半がライブハウスみたいな・・・一番おいしいところどり? 最高に贅沢で最高に満足なコンサート。

 

聴き終わったら、ものすごく元気になってました。この感覚が最高です。

 

カワイ梅田のジュエ。私は火曜日に同じ会場でセミナーをさせていただいて、このピアノ、シゲルカワイ7を弾かせていただきましたが、ほんとに音が素晴らしいです。

他の場所でもシゲルは弾いていますけど、ここで弾くとまた響きが全然いいんですよね。一つ一つの音は美しくなって、しかも全部よく聞き取れる。