本格的に指導者レッスンを開始してから3年ぐらいになります。
スケールの際にどうやって指や腕を動かすのか習ったことがない、というケースがあります。
かくいう私も、大雑把に手を丸く、つぶれないように、脱力して、とは習ったのですが、
1本1本の指の上げ下ろしについては、根津栄子先生に初めてご指導いただきました。
右手でドレミファソラシドと弾くときに、
1の指はどう降ろすのか。
そのとき、他の指はどういう状態でなければ
いけないのか。
レ、と2の指を弾くときは。
その際の鍵盤にあたる角度は?
指先のどのあたりで鍵盤に触れる?
鍵盤のどのあたりの位置を押す?
鍵盤を押す深さは?
鍵盤を押すスピードは?
指の付け根の関節、真ん中の関節、指先の関節、それぞれの状態は?
ひじの位置は? 二の腕の状態は?
おしりと椅子の接続位置は?
頭の位置は?
2年以上、栄子先生に月2回スケールアルペジオを徹底的に見てもらって、まだ完璧ではないですが
ある程度できるようになり、どう弾けばいいのか少しわかってきました。
もちろんひとりひとり体格は違うので、それに合わせて指導する必要があります。
受け売りのセリフ丸暗記の指導だと、こうしたカスタマイズができません。
これまでのピアノ教育では、スケールを「どのように弾くか」という話があまりされてこなかった
と思います。ただ弾くのではなく、テンポアップしても粒立ち良く美しく弾ける方法でフォームを
作るのが私のおすすめです。
まだまだ研究の途上ではありますが、この方法でスケールをやり直す効果は絶大で、何を弾いてもやりやすくなったと言うふうにお声をいただいています。
コンクールでカプースチンを弾くなんていう私の大それたチャレンジも、このようなスケールでの
基礎があってこそなんとか可能になったと実感しています。
指導者レッスン受け付けております。
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