人前で弾くなんてものすごい覚悟が必要、という空気はまだピアノの先生たちにはあるのだけれど、私のまわりにいる先生たちはそうじゃない方がどんどん増えています。喋るのと同じように弾く、それだけのことです。


上手く弾けなくても誰も責めないし。いいたいことが弾いた方が早いときにピアノがあれば弾けばいい。それだけ。一生懸命練習したものがあったら「これこれ」って弾いたほうが早い。ここがわからないんだけど、っていうときも弾いた方が早い。

ミュージシャンでも取材のときにピアノがあると弾いて説明したほうが早いからって弾いてくれることはあります。弾いてみると頭の中にある音楽が音になるから、コミュニケーションが容易になります。

いま課題なのかなと思うのは、生徒じゃない人に対して演奏のコメントするのに皆慣れていないから、感想を伝えたいけど、上から目線になってないか心配でなんていっていいかわからない。多分お洋服とか髪型と同じでいいんじゃないのかなと。
「このバッグ色が可愛い~」
「美容院行った!?」
「このシャツ似合ってる」みたいな感じで、

「きれい!」「どの楽譜にのってるの!?」「かっこいい~」「楽しいね」「すっごい難しいのにすごい!」
とかもうストレートなフレーズで
コメントすればいいと思うんですよね。 


そこにピアノがあって弾いていいのなら、気負いなくとりあえずどんどん弾き始めると楽しい。そしてどんどん動画をアップしていけば楽しいなって思います。



そんな思いを込めて、ONTOMO にコラムを執筆。

是非ご覧ください。



https://ontomo-mag.com/article/column/piano-restart-20191011/