クラシックの楽譜は一生ものだと思って子どもの頃、
中高生のころ、大学生のころ、一生懸命買い揃えました。
でも実は一生ものじゃなかったんだなぁ。
昔買った全音とか春秋社はいま使っているものはわずかです。
よく買うのはヘンレ版とかウィーン原典版かな。
ショパンだったらエキエル版も。
全音や音楽之友社の楽譜も買いますが、
昔からある安いものと、最近出た最新バージョンでは
必ず後者を買います。
昔からあるもののほうが安いのだけど、
内容が古いことが多い。
具体的に言うと、たとえばスラーとか強弱のつけ方が古いとかですね。
インターネットがあって、海外の図書館に所蔵されている自筆譜や
初版の楽譜なども簡単に見られるようになった現代と、
そういうツールがなかった昭和の頃では、
楽譜を作ろうとしても、そもそも環境が違うわけなので、
それは仕方がないです。
たとえばヘンレ版も、つねにバージョンアップを重ねていて、
昔のヘンレと今のヘンレでは音が違うことがあります。
ということで、いま買うなら最新バージョン。
昔やった楽譜を引っ張り出してきて、ちょっと弾くならいいけど、
人前で弾くためにちゃんと練習するなら、
新しい楽譜を買い直します。
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