夢物語 | ちょっとつぶやき

ちょっとつぶやき

徒然に書き綴っております

夜の音を遮り
部屋は 
酒を啜る音と
三妖の声だけ


炎の灯りをぼんやり見つめて
死を招く神の話を
聞いていた

そなたは 生きて死ぬ事はできず
記憶は消えても 輪廻を生きねばならん
輪廻の最後は わからぬ

わしはそなたの死を見た 
そして
あのものはそなたの生を見た

われらが手を招く事なく
そなたは 死に産まれた

われらは見届けよう
そなたの最後を

輪廻の最後を

これが最後じゃな
お主が棲む舘は

次はもうなかろう


二人は杯の酒を空にすると
杯のふちを とんとんと二度叩いた
杯に酒は溢れる事なく
更々と砂になり
風に運ばれて消えた


美味しい酒を頂いた
姫よ  
また 逢おうぞ

二人の声が重なり
舘から消えた

山の霧は晴れ
紅い花は湖に路をつくり

何もなかったように
時は流れている