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春夏秋冬~にほんの暮らし~

好きな落語や歌舞伎を鑑賞したり着物を楽しんだりするうちに、
昔の日本人の自然の理に即した知恵や感性に改めて驚くようになりました。
二十四節気と七十二候を学びながら四季のめぐりを楽しむ記事を綴ります。

小暑の次候「蓮始開」

「はすはじめてはなさく」とも。

(今年の暦で7月12日から16日)

中国の宣明歴では「蟋蟀居壁(しつしゅつかべにおる;蟋蟀が壁で鳴く)」

 

 

私の母方の曽祖父は赤ひげ先生のような過疎地の医者だったそうで、若くして亡くなった時に辞世の句を残しているのですが、
「友垣も 待っていようぞ 蓮台(はすうてな)」
という句だったと記憶しています。

 

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

仏教では、泥の中でも美しい花を咲かせる蓮は、俗世に在りながら悟りを開く仏性の象徴とされています。

如来や菩薩像の足元に蓮華座があるのはそのため。

 

ちなみに蓮と睡蓮は種が違う別の植物ですが、仏教では区別せずどちらも「蓮華」としているそうです。

 

蓮の花は、朝の2時間位開いて、夕方にはまた蕾のように閉じてしまうそうです。

そして最初の開花から4日目には散ってしまうという、何とも儚い命です。

「はす」という名前の由来は、花びらが散った後の"花托"の部分が蜂の巣に似ていて「蜂巣(はちす)」から転じたといわれています。

 

地下茎の部分、蓮根も「見通しが良い」としておせち料理にも入っており縁起が良いですね。