2011年3月11日14時46分 | おなじ空を見てる。

おなじ空を見てる。

家族で利用
最近の書いてるの05です

桜が咲いて散り、
長雨がやがて開け、
降るような蝉しぐれが終わり、
雪が大地を真っ白に覆い。

あれから一年が巡りました。

あまりに多くの命を飲み込んで、
あまりに多くの日常を破壊した、たった数分の揺れ。

津波が引いた後の光景は、空襲の後のようだった。

高熱を出していた太郎を抱えて非難し、
水浸しになった床を余震に怯えながら掃除した。

ガソリンを入れることが難しくなり、
スーパーもコンビニも、どこにいっても棚が空っぽで、
病院は救急以外は外来を断られた。

あれから一年。

こっちはもうすっかり元通りになってる。

でも、あの日を忘れてる人はとても少ないと思う。

いつもいつも心を裂いてるワケじゃなくても、
ふとした時に何度も、とめどなく蘇る。


震災前と今で変わったことはたくさんある。

食品の買い物に気を使うようになったこと。
幼稚園や学校、公園が次々に除せんされて、
重機や白い袋に入った土をよく目にするようになったこと。
出掛けるとき、その行き先に東北を選ばなくなったこと。

初めて海に行かなかった夏。

大洗に必ず毎年行ってた。
ブイの手前の「魚の道」みたいなラインが大好きだった。
飽きずに何時間も浮いてたよ。


復興はきっと、まだとても遠い。
少しずつ少しずつ、進んでいるんだろうけど、
一年経っても変化は乏しい。


来年の今日、再来年の今日、十年後の今日に。

違うことが、言えるといい。


もう少しかなって。
言えるといいな。



亡くなられた全ての方のご冥福を謹んでお祈り致します。
行方不明の方の所在が、1日も早く明らかになることを心より祈っています。

黙祷。