穏やかな2月1日の朝とは一転、寒気が関東地方に入ってきましたね。今朝はとても寒かったです。
受験生の皆さまは体調管理にお気をつけてください。
さて、今日は今更ながら『葬送のフリーレン』。
我が家には珍しく、コミックスは読んでおらず。
テレビ放映にも出遅れ、11月くらいから娘とAmazonプライムでちびちびと観ていました。
1月の組分けテストが終わり、ようやくテレビ放映回まで追いついたので、感想をまとめてみようと思います。
モデルとなった時代や舞台が気になってしまう私。
作中では「勇者ヒンメルの死から30年後」みたいな表現しかないのです。
フェルンとかシュタルクとか、名前はドイツ風ですね。現在のドイツを中心に、東側やら北側に旅をしているようです。
領地を治める伯爵がいて、地域ごとにローマ教会風の僧侶がいる。戦いに銃はまだない。書物も印刷ではない。
フランク王国の時代?このカール・マルテルが被っている兜、アイゼンのに似てない?
カール大帝の時代には西ヨーロッパ全土に領土を広げたフランク王国。
この時代より、もう少し後なのかしら。ヨーロッパ時代考証に詳しい方、教えてください。
あとは魔族や妖精の存在もポイントですね。
『鬼滅の刃』で、鬼舞辻無惨は平安から大正時代まで生きていましたが、まさに我が国で「鬼」=「理解不能の闇のもの」が活躍した時代です。文明開化とともに、都市部から徐々に鬼は消えて行ったのだと思います。
ヨーロッパの魔物やエルフ、ドアーフ族などはいつまで、人間のすぐ隣にいたのかな?産業革命ぐらいまで、でしょうか。
私はアニメを観る前は、「葬送の」というのは、死者を弔う旅を続ける妖精の話だと思っていました。
漫画の表紙のフリーレンは可愛いしボーっとしているし。でも実は魔族を大量に「葬り去る」強力な魔法使いなんですね。
昔の不良の「病院送りにしてやるぜ」みたいな使い方の「葬送」だったとは
さて、キャラクターたちですが、娘のお気に入りはヒンメルとフランメ(フリーレンの師匠)です。陽キャの王道ですね。
私は少しひねくれているので、ハイターが好きかな。一級魔法使い試験編のラヴィーネちゃんもよき。
小5の娘がこの作品を気に入っているのは、フリーレンを始めとするキャラクターたちが「淡々としている」ところらしいです。
確かに喜怒哀楽はあまり激しくなく、「俺は!長男だから!」みたいな炭治郎に比べると、今どきの子っぽいかもしれません。
戦災孤児だったり、親を魔族に殺されたり、結構ハードな生い立ちのキャラたちも、作中では飄々としています。
「フリーレンはヒンメルを好きだけど、鈍いから自分の気持ちに気が付いていないんだよね」などとキャラの気持ちの解説をしながら、アニメを楽しんでいます。
前半では蒼月草を見つける回が秀逸でしたが、娘は一級魔法使い試験編に入ってからのほうが楽しくなったそうです。
また、小学生にはやや難しい「死生観」について、考えさせられる作品でもあります。
娘がこれまで読んだいろいろな小説や漫画では、「不老不死」を追い求めて争いや殺戮が行われることが多かったので、基礎知識はありました。「不老不死」や「長寿」は人類の永遠のテーマです。『世界の歴史』を再読しても、地位を築いた為政者ほど「より長く生きたい」と願うようです。
1000年生きるエルフは果たして幸せなのか?老いて死ぬヒンメルやハイターは不幸なのか?
そんなことを母娘でじっくり話す機会になりました。
主題歌、終わりの歌も素晴らしく、最近の娘の勉強中の鼻歌No.1は「勇者」です。
原作の漫画もまだまだ続くようなので、我が家のフリーレン・ブームも続きそうです。