さて、話は前々回のラスト、退院支援病棟4年目が始まってしばらく経った時、『予想していなかったことが知らされました』の続きです。
それは、診療報酬ほか諸々の理由から、病院の病床数をそれまでの数から調整する。その策として打ち出されたのが、4階と3階の病棟を合体させ、2階構造の単一病棟にするというものでした。
4階にあったのは、その時僕がいた退院支援病棟で、合体して病床数を調整し、退院支援と開放病棟の機能はそのまま持ち込む…となったのです。
科長からそれを聞かされた時は「またすげぇことを考えるな」と唖然。まぁ、うちの病院が何かを突然言い出すことには慣れてますけどね笑
ともかく!
その実現のためにもう動き出さないといけない。
設定された病床数に合わせて、病室をどのように使い、患者さまの人数をどう割り振るか。3階と4階の機能やマンパワー配置をどうするか。出入り口の開放時間をどうするかや、それまで3階の閉鎖病棟にいた患者さまたちに開放のことをどう理解してもらうか。そして夜勤の体制をどうすると良いか等々、考えることがいっぱい。
一つ一つ形にするために頑張りましたが、やはりこの時も、尊敬する科長のバイタリティはすごかった!
行動力、発案力、推進力、牽引力、包括力…見事でした🙇
そうして翌年の春、一見今までと同じようで、内容は様変わりした病棟がスタートしたのです。
ゼロから、一からではないけれど、難しいことに取り組み形にした。自分の役割を果たせたかな、という部分で、満足感がありました。
その力は科長が引き出してくれたと思うし、科長の役に立つなら今だという思いもありましたし。
とにかく、良かったです。
そうして、この病棟で充実感を感じながら働き、迎えた翌年2月。
それはまた、あまりにあまりに突然に、あまりにショッキングな形で僕を襲いました。まさに襲われたですよ汗
まさに、頭が真っ白とはあのことでした。
23に続きます。