浮世絵や錦絵とは異なり、いわゆる「デッサン・スケッチ」

 

を木版画として残す作品もあります。ラフな線と淡い彩色で

 

構成された風景は、実在の風景をトレースしながらもどこか

 

漫画的な機知に富んでいます。モチーフは江戸時代の浮世絵師

 

「鍬形蕙斎(北尾政美)」先生の木版略画を使用、フレームに

 

浮世絵の風景を重ね合わせる事で新しい見え方を模索

 

両方のサイドフレームに東海道五十三次の木版を使用

 

モチーフの淡い山水画のディテールに合わせ、浮世絵の風景

 

を重ね合わせています

 

記号化した下部の型染和紙が彩り豊かな木々のように見えて

 

きます

 

上部のちりめんの黄色い花模様を「日輪」に見立て、左右で

 

違った時間軸を演出

 

中央のフレームは大正時代の木版扇画

 

中央のフレームは大正時代の染織木版和紙

 

下部の行き交う鳥の型染和紙が風景に奥行きを与えます

 

サイドの扇画が風景の稜線を支えます

 

中央のフレームに大正時代の木版

 

中央のフレームに富嶽三十六景の木版

 

略画は淡い色彩構成なので、下部の型染和紙の持つ温かみを

 

アクセントとして全体のバランスを取ります

 

上部のちりめん友禅和紙の持つ柄が、空の風景に見えてくる

 

ように配置

 

両方のサイドフレームに東海道五十三次の木版を使用

 

夕景に望む港湾のスケッチに馴染ませます

 

中央の舟が、フォーカスのように機能して面白いです

 

モチーフの夕景と富嶽の風景を合わせています

 

両サイドとも東海道五十三次の木版を使用

 

モチーフの遠景とフレームのフォーカスで全体の流れを

 

構成しています

 

夕景の風情を上部のちりめん和紙で表現

 

山の稜線と屋根が交わるように調節します

 

中央のフレームに随筆木版

 

中央のフレームに大正時代の木版

 

略画はしばしば複数のデッサンが一枚の画に展開される

 

ものがあるので、デッサン同士の色合いや形をサイドの

 

フレームでどのように補完していくのか

 

略画は形式にこだわらない分だけ自由度が高いですが

 

本来同じ風景上にないデッサンを、サイドのフレームによる

 

味付けで一連の景色として成立させるのかを思案するのも

 

楽しみの一つです