「絆フレーム」が最大の効力を発揮するのは、サイドのフレーム
に使用するパーツ柄を合わせる事で『見えていないフレーム部分が
鑑賞している方の想像力を刺激し、モチーフのバランスを無意識に
取ろうとする』事にあります
これら4作品をご覧になって、違和感を覚えた方は「元画」
の状態をご存じの方だと思いますが、この様に最初から
並べられると「こういった作品もあるのか」という錯覚を
覚えると思います
逆に、元画を知らない方に作品を見せると、自然と中央の
フレームに隠された部分にモチーフ同士のつながりを脳内で
補完していた事が分かりました
※こちらはアメリカ・フロリダにあるモリカミミュージアムで
アート作品のドネーションとしてオークション寄贈出品した
作品です。本来は逆位置のモチーフですが、サイドのフレームに
使用した文字列に意識が引っ張られているのが確認できます
約$250で落札頂きましたが、オーナー様に「本来は逆です」
と説明する必要と、作品の意図を延々と解説する必要が
生じましたが(笑) 結局、字の部分を中央にしたいという
事で、中のモチーフを入れ替えました。臨機応変に作品を
整えられるのも、フレームならではの利点であります
合わせている部分に意識を誘導する事で、整合性を取って
モチーフが一つの作品として見えてくる、想像力も大切な
「鑑賞する力」であると考えます。同時に作品を多角的に
捉え、豊かな発想力を養う「知育」の可能性も示唆しています
〇答え合わせ
中央のフレームにモチーフの山並みに連なるよう彩色と線の
パターンを収まりの良いカタチに仕上げています
北斎のモチーフに中央のフレーム、サイドのフレームも広重
の作品を合わせました。富士山の稜線に合わせて中央を
修正しながら貼り合わせています
モチーフの流れる角度に意識しつつ中央の木版パーツを
合わせています
中央のフレームは、騎乗した武者が渡河している木版画を
用い、荒々しい波浪のモチーフにフレームの波間を合わせ
繋がりに意味を持たせています
元々私はダリやマグリットといったシュルレアリズムの
作品が好きだったので、その手法を伝統古民芸部材で
構築・再現した作品でもあります








