【今回見た映画】
超人の名前「インフラマン」は、「赤外線(Infrared)」から取られた。
インフラマンは太陽光をエネルギー源として戦い、手から熱線・光線などの必殺技を放つため、「赤外線(熱や光を放つイメージ)」が選ばれた。
道路や水道、通信網などの「インフラストラクチャー(Infrastructure)」とは無関係。
そして人生はつづく ★★★★☆
1992イラン。95分。アッバス・キアロスタミ監督・脚本。ファルハッド・ケラドマンド。プーヤ・パイヴァール。
3万人以上が死亡した1990年のイラン地震の後、キアロスタミ監督は前作「友だちのちはどこ?」の出演者の安否を確認するために現地を訪れた。
本作はその訪問に基づくセミ・フィクション。
ドキュメンタリー形式で撮影されている。
以前に見た「友だちのうちはどこ?」(1987イラン。アッバス・キアロスタミ監督・脚本)が良かったので見てみた。
「友だちのうちはどこ?」のババクを探してコケルの村へ向かう監督(作中ではファルハッド・ケラドマンドが演じている)は、道中で出会った人たちに地震の様子やコケルの状況を尋ねる。
みんな、被害にあった家を修繕したり自分たちの用事をしながら監督に答える。
ドラマティックな演出は無いんだけど、何となく引き込まれてしまう。
自分も登場人物たちの隣にいるような感覚がしてくる。
テンポも良いし、見せ方がとてもうまい映画だと思った。
地震で身内が何人も亡くなった直後なのに、ワールドカップの試合が見たくてアンテナを直して立てている村人達は、ある意味とてもリアルで、逞しい。
見終わって、タイトルがぴったりだと思った。
そして人生はつづく。
我が身を振り返って、辛いことも、幸運なこともあるけど、元気を出していこう、と思えた。
最後に、コケルの村へ向かって車が急坂を登るシーン。
坂の途中で落ちそうな車を遠くから写しているシーンがコミカルで、何となくジブリのアニメ映画みたいだと思った。
K-19 ★★★☆☆
2002米・英・独・加。138分。キャスリン・ビグロー監督。ハリソン・フォード製作総指揮(共同)・主演。リーアム・ニーソン。ピーター・サースガード。クリスチャン・カマルゴ。
1961年7月、ソビエト連邦の最新鋭原子力潜水艦K-19が出港する。
新任艦長アレクセイ・ボストリコフと副長のミハイル・ポレーニンが対立する。
航海中のトラブルでK-19は核爆発の危機を迎える。
米ソ核戦争のきっかけになりかねない事態を、乗組員は被曝覚悟で防護服なしでの修理に挑む。
実話ベース。但し、史実と異なる脚色や設定変更がある(wikiより)。
酷いことだと思って見ていた。
映画としてはドラマティックに、美談仕立てにするのも分かるけど。
乗務員の反乱を抑える副官のリーアム・ニーソンが格好良かった。
2大スターの、豪華な共演。その割に、初めて見た。
ハリソン・フォード、リーアム・ニーソンの主演作はテレビでもよく見かけるんだけど、本作がテレビ放送されているのは見たことがない。
たぶん、新作の頃に1度や2度は放送されてるんだろうけど。
他の映画と同様に、もっと流れてもいい気がするけど、内容的に受けないんだろうか。
興行面を考えたら、刑事ものとかの方が無難だったのかも。
処女の泉 ★★★☆☆
1960スウェーデン。89分。イングマール・ベルイマン監督・製作(共同)。マックス・フォン・シドー。ビルギッタ・ヴァルベルイ。グンネル・リンドブロム。ビルギッタ・ペテルソン。
16世紀のスウェーデン。純真な少女のカーリンは教会へロウソクを届けに行く途中で3人組の羊飼いに殺され、衣服を奪われた。
羊飼いが偶然にもカーリンの家に泊まったことから父親のテーレは犯行を知り、羊飼いを殺害する。
テーレはその後、カーリンの遺体がある森へ向かう。彼は神の沈黙に涙し、この場所に教会を建てることを誓った。
テーレが森で娘の遺体を抱き起こすと、その下から清らかな泉が湧き出るのだった。
白黒。
昔の森は危険だったと聞くけど、実際にこうした事件もあったんだろう。
食事、衣服が粗末で、貧しさが伝わってくる。
皆、信心深い。羊飼い3人は除くか。下の弟はともかくとして。
47RONIN ★★☆☆☆
2013米・日。121分。カール・リンシュ監督。キアヌ・リーブス。真田広之。浅野忠信。菊地凛子。柴咲コウ。赤西仁。
赤穂領主・浅野内匠頭は敵対する吉良上野介と妖術使い・ミヅキの罠によって切腹させられる。
赤穂浪士を率いる大石内蔵助は、天狗の里で育った異邦人・カイを仲間に加えて吉良、ミヅと戦う。
時代劇+ダークファンタジー。
お金を掛けて、ニーズの無いものを作ったという印象。
キアヌ・リーブスを出すにしても、忠臣蔵をダークファンタジーにして観客に受けると誰が思ったのか。
日米で大コケだった。というより記録的な興行失敗だったそうだ。そりゃそうだろう。
なぜ誰も止めなかったのかと思うけど、wikiを読むと製作過程ではゴタゴタと迷走があったみたいだ。
日米両国でコケた理由は異なっていて、日本では「不評」。アメリカでは「無関心」。
忠臣蔵なんて知らないアメリカ人には、凡百のありふれた東洋風ファンタジーと捉えられ、スルーされたとか。
個人的には、これだけの役者を揃えたならちゃんとした時代劇が見たかった。
そこにキアヌ・リーブスが1人入っているくらいの違和感は許容するので。
遥かなる帰郷 ★★★☆☆
1997伊・仏・独・スイス。118分。フランチェスコ・ロージ監督・脚本。プリーモ・レーヴィ原作。ジョン・タトゥーロ。ラデ・シェルベッジア。ステファノ・ディオニジ。クラウディオ・ビシオ。
第二次世界大戦末期の1945年1月。
ドイツ軍のアウシュヴィッツ放棄により解放されたユダヤ人作家のプリーモ・レーヴィは、故郷のイタリア・トリノを目指してヨーロッパ各国を転々とする。
戦争により交通・通信網が完全に麻痺していたヨーロッパ。作者は8ヶ月もかけて故郷に辿り着く。
気が遠くなるような旅路だ。
レディドール/青い欲望 ★★★☆☆
1974伊。92分。ルイジ・コメンチーニ監督・脚本(共同)。ラウラ・アントネッリ。ミケーレ・プラチド。
修道院育ちの貞淑な少女・ユージニアは富豪のレイモンドと結婚する。
しかし、初夜の直前に2人が異母兄弟であることが判明する。
表向きは夫婦を装う2人だったが、ユージニアは欲望を持て余す。そんな彼女を誘惑くる者が出て・・
お色気コメディ。タイトルは「ラウラ・アントネッリの青い欲望」とも。
タイトルになるくらいだから人気だったのかと検索してみたら、1970年代に日本でも人気があった女優だそうだ。
予備知識なく見たけど、確かにきれいな人だった。
以下は検索したら出てきたこと。
「青い体験」(1973伊)が大ヒットした「イタリアのセックス・シンボル」。
ブリジッド・バルドー(BB)、クラウディア・カルディナーレ(CC)といったヨーロッパ系セクシー女優の系譜を受け継ぐ存在だった。
マリリン・モンロー(MM)は魅力がちょっと違い、直系とは言えない。(魅力について色々書いてあったけど割愛)
今でもサブスクで見られるのは、ラウラ・アントネッリの需要があるためか。
それ以外は特に見どころもないけど、それだけで見る価値が、ある人にはある。そんな映画。
先日見た「女性上位時代」(カトリーヌ・スパーク)と同じようなことを書いていますが。
ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬★★★☆☆
2011英・仏・米。101分。オリヴァー・パーカー監督。ローワン・アトキンソン。ジリアン・アンダーソン。ドミニク・ウェスト。ロザムンド・パイク。ダニエル・カルーヤ。リチャード・シフ。
前作「アナログの逆襲」で祖国の危機を救い、諜報機関「MI:7」のエースとなったジョニー・イングリッシュだったが、再び失態を犯して解雇されてしまう。
チベットの僧院に引きこもって修行していたジョニーへMI:7から復帰許可が届き、英中首脳会談で中国のジャン・ピン首相の暗殺計画を阻止するように命じられる。
「Mr.ビーン」で有名なローワン・アトキンソン主演。
ジェームズ・バンドのパロディ。
楽しい映画だった。
イギリス人はスパイ映画が好きなのか、たくさん作られてる。
以前に見た「キングスマン」シリーズも面白かった。
危険がいっぱい ★★★☆☆
1964仏。97分。ルネ・クレマン監督・脚本(共同)。アラン・ドロン。ジェーン・フォンダ。ローラ・オルブライト。オリビエ・デスパ。
アメリカでギャングの妻に手を出してフランスへ逃げ帰ってきたマルクは、大富豪の未亡人・バーバラに住み込みの運転手として雇ってもらう。
バーバラは愛人のヴァンサンと共に夫を殺害し、南米へ逃げる計画を立てていた。ヴァンサンは屋敷内の秘密の部屋に匿われている。
マルクはバーバラを誘惑してヴァンサンに代わって南米へ行こうとする。
バーバラの従姉妹で使用人のように働いているメリンダはマルクを愛するようになり、引き留めようとする。
事態は予期せぬ方向へ。
バーバラは誤解したヴァンサンに射殺され、マルクも襲われる。そこへ、マルクを追うギャングが現れる。
白黒。サスペンス。
話が凝っていて、引きつけられる。
この小さな空間と少ない登場人物でうまく作るなあと思った。
アラン・ドロンがイケメン。
ジェーン・フォンダがきれい。お父さん(ヘンリー・フォンダ)によく似てる。
原題は「Les félins」。直訳は「ネコ科の動物(複数形)」。
邦題は「太陽がいっぱい」(1960仏。ルネ・クレマン監督)を意識したもの。