【今回見た映画】

旅芸人の記録(1975ギリシャ)
ベスト・キッド:レジェンズ(2025米)
アウトローズ(2025米)
はちみつレモネード(2020日) 
虹色はちみつ(2021日)

ブルバード(2026スペイン)
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023日)
ゆきてかへらぬ(2025日)

交換ウソ日記(2023日)

虹の女神 Rainbow Song(2006日)




旅芸人の記録 ★★★★☆
1975ギリシャ。232分。テオ・アンゲロプロス監督・脚本。エヴァ・コタマニドゥ。ペトロス・ザルカディス。ストラト・スパキス。

第二次世界大戦前後、1939年前から52年のギリシャが舞台。

座長のアガメムノンが率いる旅芸人の一行は、唯一の演し物である19世紀の牧歌劇「羊飼いのゴルフォ」を上演しながら旅を続けている。

戦前の独裁政治、大戦中のドイツによる占領、戦後の左派右派の対立と内戦というギリシャの政治状況に翻弄されながら、彼らは旅を続ける。


232分(3時間52分)と、とんでもなく長い。

内容は悪くないけど、よくこんな映画を作ったものだ。

一つ一つのシーンがとにかく長い。

カットを挟まずにひとつのシーンを長回ししているのが本作の特徴だとか。

とてもゆったりした映画。こちらもそういう心構えで見ないといけない。

普通の、2時間前後の映画とは別物。


ギリシャの知識はほとんどなかったので、内戦とか占領とか、時代背景が興味深かった。

映像は全体的に暗かった。

ギリシャといえばエーゲ海と青空のイメージだったんだけど、そういうシーンはなかった。

イギリスとか北の方の、天気の悪い地方みたいだった。




ベスト・キッド:レジェンズ ★★★☆☆
2025米。94分。ジョナサン・エントウィッスル監督。ベン・ウォン。ジャッキー・チェン。ラルフ・マッチオ(兼・製作総指揮(共同))

17歳の高校生・リーは家族と一緒に北京からニューヨークに移住したが、北京での辛い記憶から周囲やクラスメイトとなじめず、やがていじめを受けるようになってしまう。

そんな時、数少ない友人のミアから助けを求められたリーは再び闘うことを決意する。


懐かしいストーリー。もちろん、細かいところは違うけど大筋は同じ。

シリーズものはそれで良いと思う。

第1作から3作まで主役だったダニエル(ラルフ・マッチオ)がミヤギ道空手の先生として登場する。

シリーズの歴史を感じる。


ミスター・ハン(ジャッキー・チェン)の台詞が印象に残った。

「いつ転ぶかは自分では決められないが、いつ立ち上がるかは自分で決められる」




アウトローズ ★★★☆☆
2025米。131分。クリスチャン・グーデガスト監督・脚本・原作(共同)・製作総指揮(共同)。
ジェラルド・バトラー。オシェア・ジャクソン・Jr。メドウ・ウィリアムズ。サルヴァトーレ・エスポジト。

休職処分中のロサンゼルス郡保安局刑事・ニックは、銀行強盗事件(前作)ののち逃亡したドニーの行方を追い、単身ヨーロッパへ渡る。

ニックはドニーを追う内に、世界最大のダイヤモンド取引所を狙う壮大な強盗計画に巻き込まれ、2人は共闘することになる。

「ザ・アウトロー」の続編。未視聴。

知らずに見てしまったので、最初は話がよく分からなかった。

後半は面白かった。

前作を見なくても大丈夫な続編映画もあるけど、本作は見ておいた方が良い映画だった。




はちみつレモネード ★★★☆☆
2020日。14分。梅木佳子監督・脚本。辻千恵。木内晶子。大久保藍。

彩瑛は高校生。シングルマザーである母親は、近所で評判の美人。

彩瑛は母親に反発したり疎ましく思いつつも、大人への好奇心と憧れからこっそり口紅を借りたりしている。

そんなある日、母親が体調を崩して病院に検査に行く。



どこにでもある日常を切り取った短編。

暖かい気持ちになるとともに、家族について改めて考えるきっかけになる。




虹色はちみつ ★★★☆☆
2021日。29分。梅木佳子監督・脚本。辻千恵。鈴木咲。森恵美。山下ケイジ。品田誠。大久保藍。

高校生の彩瑛はある日、育児放棄(ネグレクト)されていた少女・愛未を救い出す。

彩瑛もまた、幼い頃に実母から育児放棄され現在は養母の元で暮らしていた。

彩瑛は愛未を守るため、彼女を連れて香川県琴平町へと向かう。


梅木佳子監督が児童虐待のニュースに着想を得て制作した映画。

タイトルは、フランスでミツバチが菓子の廃棄物を集めたことで「虹色のハチミツ」ができたというニュースから着想を得たもの。

「子どもも家庭環境次第でどんな色にもなり得る」という願いが込められている。


梅木佳子監督の短い映画を2本、続けて見た。

本作は、よりシリアス。

親子、子供の心について考えさせられる映画だった。




ブルバード ★★★☆☆
2026スペイン。115分。ソニア・メンデス監督。イブ・ライアン。ミケル・ニソ。ビエル・アントン。アイナラ・エルゲラ。エンツォ・オリバー。

転校生のハズリーは、孤独な青年ルークと出会う。

ルークは周りから外れて一人でマリファナを吸っている。

ハズリーは優等生のマットを振り切り、ルークに惹かれていく。


スペインのアイドル映画。多分。日本のアイドル映画とよく似てる。

主要キャラは美人、イケメン。

マットは好青年。大切にしてくれそう。でも、いかにも振られそうなキャラ。

ルークは危険な魅力がいっぱい。ぶっきらぼうだけど、実は繊細で優しい。心に傷を負っている。

邦画にしたら、配役まで浮かんできそうだ。




探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 ★★★☆☆
2023日。116分。内田英治、片山慎三監督。伊藤沙莉。北村有起哉。宇野祥平。久保史緒里。松浦祐也。竹野内豊。

新宿ゴールデン街にある小さなバーのママと私立探偵を掛け持ちする27歳の女性・マリコ。

ある時、FBIを名乗る3人組がバーを訪れ、アメリカへ移送中の地球外生命体を連れ去った天本という男性科学者の捜索を依頼する。

マリコは恋人で自称忍者・MASAYAの助けを借りて捜索を進めていく。


映画は6つのパートから成り、内田英治、片山慎三両監督が3パートずつ担当している。

SF、忍者、ヤクザが出てくるごった煮な世界観。

思ったより面白かった。

この混沌とした話、新宿が舞台というのはよく合ってると思う。




ゆきてかへらぬ ★★★☆☆
2025日。128分。根岸吉太郎監督。広瀬すず。木戸大聖。岡田将生。田中俊介。トータス松本。瀧内公美。草刈民代。カトウシンスケ。藤間爽子。柄本佑。

1924年(大正13年)・京都。

駆け出しの女優・長谷川泰子、後に天才詩人となる学生・中原中也は同棲していた。

1年後の1925年(大正14年)に2人は上京し、のちに日本を代表する文芸評論家となる小林秀雄と出会う。

親交を深める3人の付き合いは、やがて複雑な三角関係になっていく。


以前に見た小栗旬の「人間失格 太宰治と3人の女たち」を思い出した。

昔の作家を描くと雰囲気が似てくるのか。

狙う層が同じだから、過去作に寄せてるのか。

そんなことはないか。




交換ウソ日記 ★★★☆☆
2023日。110分。竹村謙太郎監督。櫻いいよ原作。高橋文哉。桜田ひより。茅島みずき。曽田陵介。齊藤なぎさ。板垣瑞生。

高校2年生の黒田希美は、学校イチのモテ男子・瀬戸山潤から告白される。

それは、移動教室の机に入れられた「好きだ 瀬戸山」とだけ書かれたルーズリーフの切れ端の手紙だった。

しかし、実は手紙は親友の松本江里乃宛てだったことが判明する。

希美は江里乃に気がないことを瀬戸山に言えないまま、手紙のやり取りを続けてしまう…。


原作マンガは未読。

ラブコメ。

普通は気付くだろ、というのは置いといて。

良い映画だった。

瀬戸山いい奴。高橋文哉がイケメン。

希美の気持ちは想像できる。

こんなシチュエーションに置かれることはないので、気持ちが想像できるだけ、だけど。


昔、当時のアイドルが出てる映画やドラマをよく見ていたのを思い出す。

録画したり、レンタルビデオで借りたり。

今はサブスクで簡単に見られて、今の中高生が羨ましい。笑


途中で、瀬戸山が希美のほっぺたをぎゅーっと摘まむシーンがあるんだけど、それを見て何となく最近の佐藤二朗と橋本愛のニュースを思い出してしまった。

(顎に触れたということだった)

もちろん、本作とは全く関係ないニュースだけど。

どの作品も、裏では色々な苦労があるんだろうと考えてしまった。

まあそれは、何の仕事でも同じか。




虹の女神 Rainbow Song ★★★☆☆
2006日。117分。熊澤尚人監督。桜井亜美原作。桜井亜美、齊藤美如、網野酸(岩井俊二)脚本。市原隼人。上野樹里。蒼井優。酒井若菜。鈴木亜美。相田翔子。小日向文世。佐々木蔵之介。ピエール瀧。田中圭。

映像制作会社で働く岸田智也は、大学時代の友人・佐藤あおいが留学先のアメリカで事故死したことを知る。

2人は大学時代に知り合い、あおいが映画研究会で制作する映画「THE END OF THE WORLD」に主要キャストとして出演したことをきっかけに、友人として付き合ってきた。


不器用な恋が切ない。

上野樹里がはまり役。

20年前の映画なので、みんな若い。

特に、市原隼人は今と全然違う。華奢で、可愛らしい男の子。

何となく、「君がいた夏(1988米。スティーブン・カンプマン監督。ジョディ・フォスター)」を思い出した。

そんなに似てないけど。

相田翔子が押し掛けてくる所は、ちょっと無茶苦茶すぎて笑ってしまった。

「本当のことを言ったら、付き合ってくれた?」という問いには、やっぱり「否」と答えてしまうかな。

本当のことが何であれ、嘘をついて結婚しようとする点で。

小さな嘘ならしょうがないかもしれないけど。この嘘は大きすぎる。笑


撮影の舞台は成城大学。熊澤尚人監督の母校でもある。