【今回見た映画】
フェリーニのアマルコルド(1973伊・仏)
パラダイス・キス(2011日)
仕掛人・藤枝梅安(2023/2/3日)
仕掛人・藤枝梅安2(2023/4/7日)
映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(2024日)
言えない秘密(2024日)
君の過ち:ロンドン編(2026英)
宝島(2025日)
藁の楯(2013日)
BLEACHブリーチ(2018日)
フェリーニのアマルコルド ★★★☆☆
1973伊・仏。124分。フェデリコ・フェリーニ監督・脚本(共同)。ニーノ・ロータ音楽。ブルーノ・ザニン。マガリ・ノエル。プペラ・マッジオ。アルマンド・ブランチャ。
1930年代。イタリア北部の港町リミニで暮らす少年・チッタは、学校の友人たちといたずらに明け暮れている。
年上の女性グラディスカに恋をするけど相手にされない。
そんな町にもファシズムの足音が忍び寄り、チッタの周囲では様々なことが起こる。
そうして、忘れられない1年を過ごしたチッタは大人への階段を登りはじめる。
フェリーニ監督の自伝的な映画。
第47回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
ムッソリーニの巨大な肖像の扱いとか、批判や皮肉は感じられるけど、政治的な描写は控えめ。
重苦しい雰囲気の漂う時代だったと思うけど、当時の暮らしが軽やかに、笑いも交えて明るく描かれている。
南の国の太陽って、それだけで人の心を明るくすると思う。
同じ話でも、イギリスとか北の国が舞台だったら空はどんより曇って、それだけで暗い気分になったんじゃないか。
本作はストーリーよりもディテールを楽しむ映画だと思える。
以前に見た「気狂いピエロ」もそんな感じだった。
パラダイス・キス ★★★☆☆
2011日。116分。新城毅彦監督。矢沢あい原作。北川景子。向井理。山本裕典。五十嵐隼士。大政絢。賀来賢人。加藤夏希。
進学校で、学校と塾と家を往復するだけの退屈な日々を過ごす早坂紫は、ある時服飾専門学校生のジョージに学園祭のモデルに誘われる。
最初はあまりやる気のないまま参加した紫だったが、メンバーたちと取り組むうちに、真剣に取り組むようになっていく。
原作は、「NANA」が流行っている頃に一緒に読んだと思う。
映画化は見過ごしていたので、初めて見た。
北川景子がきれい。向井理がイケメン。目の保養になる映画だった。
仕掛人・藤枝梅安 ★★★☆☆
2023/2/3日。134分。河毛俊作監督。池波正太郎原作。豊川悦司。片岡愛之助。菅野美穂。小野了。高畑淳子。小林薫。早乙女太一。柳葉敏郎。天海祐希。一ノ瀬颯。椎名桔平。佐藤浩市。
江戸時代。品川台町で貴賎の別なく治療する評判の名医・藤枝梅安には金で殺しを請け負う仕掛人という裏の顔があった。
ある依頼で仕掛け(殺し)の標的となった料理屋の女房・おみのは、
梅安の忌まわしい過去を思い出させる因縁の相手だった。
原作は未読。作者の本は何冊か読んだ程度。
テレビドラマで有名な「鬼平犯科帳」「剣客商売」のシリーズを1、2冊と、美食エッセイを少し。
wikiによると、本シリーズは作者死去のため未完となっている。
同じ原作で、テレビドラマ「必殺仕掛人」(1972年。必殺シリーズの第1作)が作られている。
(必殺シリーズ第2作「必殺仕置人」(1973年)以降はほぼオリジナルストーリー。)
映画は本作の他、1981年に降旗康男監督・萬屋錦之介主演「仕掛人梅安」として映画化されている。こちらは未視聴。
テレビドラマの必殺シリーズは時々見ていた。
長く続いていたので、どれを見たのかは覚えていないけど。
本作は、役者は違うけどシリーズの雰囲気は感じられた。
話は分かりやすい。キャラも立ってる。
前後編のようなので、いいところで「続く!」となっているのかと思ったら、本作のエピソードはきちんと畳んでいた。
観客への配慮が行き届いた、親切設計だと思う。
話は変わって、豊川悦司って時代劇に合わない気がするんだけど、そんな風に思うのは私だけだろうか。
(AIには思い切り否定されました)
仕掛人・藤枝梅安2 ★★★☆☆
2023/4/7日。119分。河毛俊作監督。池波正太郎原作。豊川悦司。片岡愛之助。菅野美穂。小野了。高畑淳子。小林薫。早乙女太一。柳葉敏郎。天海祐希。一ノ瀬颯。椎名桔平。佐藤浩市。
梅安は、相棒である楊枝削り職人の彦次郎と京都へ向かっていた。
道中で2人は彦次郎の愛する妻と子を死に追いやった仇と巡り合う。
梅安と彦次郎は、それぞれの過去と向き合い、精算しようとする。
前後編かと思ったら、話は独立していた。
どちらを先に見ても、片方だけ見ても問題なく楽しめる。
繰り返しになってしまうけど、親切設計だと思う。
映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ★★★☆☆
2024日。103分。中田秀夫監督。廣嶋玲子原作。天海祐希。大橋和也。伊原六花。平澤宏々路。伊礼姫奈。白山乃愛。番家天嵩。今濱夕輝乃。山本未來。渡邊圭祐。田中里衣。じろう(シソンヌ)。上白石萌音。
新米教師の等々力小太郎は、子供たちから店主・紅子が選ぶ駄菓子を食べれば願いがかなう不思議な駄菓子屋・「銭天堂」の噂を聞く。
やがて、銭天堂の駄菓子を買った人たちの様子がおかしくなる。小太郎が片思いする雑誌編集者・相田陽子も暴走してしまう。
実は、それはもう一軒の駄菓子屋「たたりめ堂」のせいだった。
小太郎は紅子とともに「たたりめ堂」の店主・よどみを追う。
ファンタジー。
原作についてwikiを見たところ
第3回(2022年)「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」第1位。
2024年6月時点でシリーズ累計発行部数は国内で450万部、全世界で850万部を突破している。
すごい本だった。
映画は天海祐希が良かった。インパクトがあって、キャラが立ってる。
「たたりめ堂」の上白石萌音も。
言えない秘密 ★★★☆☆
2024日。114分。河合勇人監督。京本大我。古川琴音。横田真悠。三浦獠太。坂口涼太郎。皆川猿時。西田尚美。尾美としのり。
トラウマを抱えてピアノが弾けなくなってしまった音大生の樋口湊人は、取り壊し予定の旧講義棟の演奏室でピアノを弾く内藤雪乃と出会う。
2人はお互いに惹かれていく。湊人はもう一度ピアノに向き合えるようになる。
しかし、雪乃は湊人に言えない秘密を抱えていた。ある日突然、雪乃は湊人の前から姿を消してしまう。
台湾映画のリメイク。
台湾映画のリメイク作品を見るのは「あの頃、君を追いかけた」以来。
「あの頃、~」は台湾版が抜群に良かったけど、日本版もなかなかだった。
そういえば、韓国版も製作するって記事を読んだけど、まだ見てなかった。
「あの夏、僕たちが好きだったソナへ」というタイトルになっているそうだ。
サブスクに入るかテレビで放送したら見よう。期待。
本作に戻って。
楽しい映画だった。
ピアノバトルのノリが台湾映画っぽい。
台湾版は見てないけど、邦画の雰囲気とは違うはず。
このエピソードは、台湾版だとたぶん違和感がないだろうと思う。
本作だと少々浮いてる気がする。
後半では突然、タイムトラベルネタをぶっ込んで来ている。
まさに“ぶっ込んだ”感じで、ちょっと唐突すぎる。
総じて、ストーリーはいいのに演出が時々チグハグになっている気がした。
ヒロインは古川琴音。
好きな俳優だけど、この映画には正直似合わないと思った。
演技は良かったけど。
この映画は、下手でもいいからアイドルとかを持ってきた方が合うかも。
でも、下手な人だと最後の一人芝居のところが辛いか。
もう一人の幼馴染み?みたいな子もヒロイン向きではない感じだった。これは余計なお世話か。
あくまで一視聴者の個人的な感想です。
不満ばかり書いてしまったけど、これはいわゆる「はまると悪口が出る」状態で、結構楽しく見ていた。
そして、最後は泣けた。(泣けたんかい)
あと、最後は「やっぱりこの役は古川琴音がいい」と感想が変わった。
手のひら返しだけど。(笑)
ロケ地の大学は、wikiによると静岡県立大学。きれいなキャンパスだった。
君の過ち:ロンドン編 ★★★☆☆
2026英。123分。シャーロット・ファスラー監督。メルセデス・ロン原作。アシャ・バンクス。マシュー・ブルーム。イブ・マックリン。レイ・フィアロン。エンバ・ルイス。
スペイン映画「俺の過ち」「君の過ち」「私たちの過ち」3部作の英語版リメイク第2作。
前作「俺の過ち:ロンドン編」(未視聴)で、義理の兄妹であるニックとノアは結ばれる。
本作で、ノアはオックスフォード大学へ進学。
ニックはロンドンに残って父親の会社で働くことになり、2人は遠距離恋愛となる。
原作はアルゼンチン生まれのスペイン人作家メルセデス・ロン(Mercedes Ron)による小説『Culpables』三部作で、世界的なベストセラー。
ラブロマンス。コメディ要素はあまりない。
義理とはいえ禁断の愛ということで、2人は秘密にしている。
そこへ様々な試練が襲いかかる。
昔読んだあだち充のマンガを思い出した。
言葉や表現は日本のマンガや映画より直接的だ。
イギリス人(スペインかも)と日本人の感覚は大分違っていそう。
他にも、レース対決があったりストーリーは盛り沢山。
テンポも良いし、魅力はあるけど、細かい感覚が全然違うから日本ではそんなにヒットしないだろうと思う。
例えば韓国でリメイクしたら日本でも当たりそうな気がする。
あと、ストーリーには関係ないけど登場人物がイギリスらしくない。
いわゆる金髪碧眼の人は皆無。
原作に則ってスペイン人らしい人をわざわざ集めたのか、それともポリコレとかが影響してるのか。
そういえば、移民で人口構成が大分変わってるらしいから今のイギリスってこういう感じの人が多数派になったのか。
20:23年から、男の子の名前で一番多いのは「Muhammad」って記事を以前に読んだ。
(2022年までは「Noah」とか「Oliver」)
でもこれだとスペイン系は関係ないか。もう少し色んな記事を漁ってみようと思います。笑
宝島 ★★★★☆
2025日。191分。大友啓史監督・脚本(共同)。真藤順丈原作。妻夫木聡。広瀬すず。窪田正孝。中村蒼。瀧内公美。尚玄。ピエール瀧。塚本晋也。永山瑛太。
1952年。終戦後の沖縄で、米軍基地の物資を盗み住民へ分け与えていた孤児の4人組「沖縄アギヤー」のリーダー・オンが突然姿を消した。
メンバーで親友のグスクは刑事になった。
オンの弟・レイはテロリストに、片想いしていたヤマコは教師になり、オンの行方を探しつつそれぞれの人生を生きていく。
原作は未読。第160回(2018年下半期)直木三十五賞受賞作品。
「るろうに剣心」シリーズ(実写版。佐藤健主演)の監督ということで、期待して見た。
期待を裏切らない、良い映画だった。
ストーリーは面白くて、キャラも立っていた。設定や舞台にも惹きつけられた。
唯一、惜しいのは長すぎるところ。191分もある。
これだけ長いと、ヒットの阻害要因にしかならないと思う。
大きなプロジェクトだろうから、監督というよりはプロデューサーとかスポンサーとかを含めた全体の判断なんだろうけど、個人的には何か対策はなかったのかともったいない気がした。
前後編に分けるとか。少し削るとか。
見ていて、全てのシーンが絶対に削れないとまでは思わなかったし。
最近では国宝が175分もあるのに大ヒットしたけど、あれはあくまで例外だと思う。
ここまで書いて思ったけど、あるいは映画館よりサブスクで見る前提で作っているのかもしれない。
サブスクなら長くても好きな時に休憩出来るし。
実際、私もサブスク(アマゾンプライム)で見た。
個人的に、映画は本当は映画館で見るべきものだと思っていて、それが無理ならせめて途中で中断せずに出来るだけ一気に見ようと思っている。
今どき、そんな考えは古いかもしれないけど。
でも、本作はさすがに休憩を挟んだ。
Wikiを見たら、本作の興行収入は25億円もあった。
やはり、内容は面白いからそれだけの人が映画館に行ったんだろう。
見ているうちに、岩井俊二監督の「スワロウテイル」(1996年。Chara、三上博史他)を思い出してしまった。
「スワロウテイル」は大好きな映画で、本作と内容は似てないんだけど、雰囲気に共通するところがあると思う。
検索してみたら、同じような感想をSNSに書き込んでる人がいるとか。
多くはないみたいだけど、それは「スワロウテイル」が30年も前の映画で、最近は話題になることもないからだろう。
藁の楯 ★★★☆☆
2013日。125分。三池崇史監督。木内一裕原作。大沢たかお。松嶋菜々子。岸谷五朗。伊武雅刀。永山絢斗。余貴美子。藤原竜也。山崎努。
元経団連会長で経済界の重鎮・蜷川隆興の孫娘が清丸国秀という男によって殺された。
蜷川は、逃亡中の清丸を殺した者には10億円の懸賞金を出すと表明。
仲間に殺されそうになった清丸は警察に出頭するが、護送中の警官や病院の看護師らに次々と襲われる。
原作者は「ビー・バップ・ハイスクール」を描いていた人だとか。
マンガの時はひらがな表記だった。(木内一裕→きうちかずひろ)
当時、クラスで貸してもらって読んだ。懐かしい。
仲村トオルと中山美穂で映画にもなっていた。
本作はキャッチーな設定で、想像する余地もあって引きつけられた。
実際に10億の懸賞金が出たら、自分だったら人を殺す気になるだろうかと考えてしまった。
殺そうとする人はゼロじゃないと思う。
この映画みたいなことにはさすがにならないと思うけど。
実行しようとする人はもっと少ない気がする。
実行したとして、成功するのかどうか。一般市民では難しいだろう。
未遂なら10億円は手に入らない。ハードルはかなり高い。
映画でもあったけど、警官や看護師ならあるいは。
でもこういう人たちは実行しようなんて思わないで欲しいけど。
仮に殺せたとして、逃げ切るのは難しそうだ。
逮捕されるとして、何年の懲役になるのか。10億もらったって、牢屋を出られなければしょうがない。
試しに「お金目的で殺人 刑期」と検索してみたら、無期懲役または死刑だと出てきた。
金銭目的の殺人に対する量刑は極めて重いとあった。
実際の犯行ではもっと色んな要素が入るだろうから、判決も変わってくるかもしれない。
例えば、「突発的な殺人 刑期」で検索してみたら量刑相場は5年から15年と出た。
目の前に清丸国秀がいて、思わず…ってことなら計画性はないと判断されるか。
個々のケースで振れ幅は大きそうだ。
ただ、犯行のデメリットはとても大きいとは言える。
まあ、犯行に及ぶ人はこんな風に色々と考える前に動いてしまうんだろうけど。
清丸を演じる藤原竜也のクズっぷりが良かった。
護送する警官が、こんな人間を守るのかと責められるシーンがある。
私も、守る価値があるのかと考えてしまった。
BLEACHブリーチ ★★★☆☆
2018日。108分。佐藤信介監督。久保帯人原作。福士蒼汰。杉咲花。吉沢亮。真野恵里菜。小柳友。田辺誠一。早乙女太一。MIYAVI。長澤まさみ。江口洋介。
霊が見える少年・黒崎一護は人の魂を喰らう巨大な悪霊・「虚(ホロウ)」に襲われる。
死神・朽木ルキアから力を譲り受けた一護は死神代行となって「虚」と戦う。
原作は昔、Kindleで3巻くらいまで無料になっていた時に読んだ。あまり面白くなかった。
なので、映画はそれほど期待せずに見た。
出だしはすごく面白かった。
失礼ながら、あのマンガがこんなに面白くなるのかと思った。
しかし、冒頭部が終わった辺りからつまらなくなった。
アイデアもないし、話が単調すぎる。
そういえば、マンガを読んだときもそう思ったんだった。
原作を超えるのは難しいか。
と、いうのが個人的な感想だけど、大ヒットしたマンガだから面白いと思う人が大勢いる訳だし、私の方が少数派で、相性が悪かったんだと思う。
役者はみんな良かった。
杉咲花は上手だった。
福士蒼汰は大根の印象が強かったけど、上手くなったように見えた。
杉咲花が相手役なのも良かったのかもしれない。
父親役の江口洋介も良かった。
ふと、昔のドラマ「ひとつ屋根の下」を思い出した。
またホームドラマを作ったら見たいけど、もうやらないかな。
吉沢亮、真野恵里菜はきれいだった。
MIYAVIの役は安っぽい。せっかくのイケメンがもったいない。
もう少しメイクとかCGとかでカバーしてあげればいいのに。