【今回見た映画】

僕だけがいない街(2016日)

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024日)
ビブリア古書堂の事件手帖(2018日)
点と線(1958日)
張込み(1958日)

星のフラメンコ(1966日)
海の沈黙(2024日)
ミュージアム(2016日)
チャタレイ夫人の恋人(1981英・仏・独・米)
去年の冬、きみと別れ(2018日)




僕だけがいない街  ★★★☆☆

2016日。120分。平川雄一朗監督。三部けい原作。藤原竜也。有村架純。石田ゆり子。及川光博。


ピザ屋でバイトする売れない漫画家・藤沼悟は「リバイバル(再上映)」と呼ぶタイムリープ能力を持っていた。


悟は能力を使って母親、友人の危機を救おうとする。



原作マンガは最初の部分を少し読んだ。アニメは未視聴。


映画はまだ原作が連載中に製作されたため、後半は大分違うそうだ。


話はとても面白かった。テンポも良く、引き込まれた。


ラストは切なくて泣ける。



悟役の藤原竜也、子供時代の子役俳優(中川翼)ともに良かった。


ミッチー(及川光博)は悪役も似合う。





ぼくが生きてる、ふたつの世界 ★★★☆☆
2024日。105分。呉美保監督。五十嵐大原作「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。

吉沢亮。忍足亜希子。今井彰人。ユースケ・サンタマリア。烏丸せつこ。でんでん。原扶貴子。山本浩司。河合祐三子。長井恵里。

宮城県の小さな港町で、五十嵐大は耳のきこえない両親のもとで暮らしていた。

幼い頃は、母の代わりに買い物や近所の人との会話の「通訳」をすることも日常だった。

しかし、成長するとともに「障害者の子」として特別視されることに戸惑いや引け目を感じ、母が疎ましくなってしまう。

20歳になった大は一人上京し、誰も自分の生い立ちを知らない都会でアルバイト生活を始める。


コーダ(きこえない親を持つ、きこえる子供)の話。

以前に見た「コーダ あいのうた(2021米他)」や「エール!(2015仏)」を思い出した。

こちらの方が地味だけど、リアルでぐっとくる。母親とのやり取りとか、ラストは泣ける。

吉沢亮は「国宝」と同じ人には見えないくらい、振り幅がすごかった。

聾者の役はわざわざ聾者の人が演じているそうだ。




ビブリア古書堂の事件手帖 ★★★☆☆
2018日。121分。
三島有紀子監督。三上延原作。黒木華。野村周平。成田凌。夏帆。東出昌大。

五浦大輔は祖母の遺した古書を持ち込んだことがきっかけで、篠川栞子が店主を勤める「ビブリア古書堂」で働くことになる。

栞子の持つ太宰治「晩年」初盤本が大庭葉蔵と名乗る謎の人物に付け狙われ、彼女の身にも危険が迫っていた。


原作は、最初のシリーズ(全7巻)までは読んだ。

1巻が話題になっていたので読んでみたらとても良かったので、それ以降は本屋で続編を見かける度に買っていた。

出る度に平積みになっていたから、相当売れていたんだと思う。

ドラマ、映画化したんだから当然か。


映画も面白かった。

役者は原作を読んだ時のイメージと違って、違和感があったけど。

それでも、黒木華とか主要キャラの演技が上手くて、気付いたら映画に入り込んでいた。

改めて、役者ってさすがだと思った。当たり前の事かも知れないけど。




点と線  ★★★☆☆

1958日。85分。小林恒夫監督。松本清張原作・脚本(共同)。加藤嘉。南廣。山形勲。高峰三枝子。志村喬。三島雅夫。


福岡市の郊外である香椎の海岸で官僚の佐山と料亭の仲居・お時の遺体が発見された。


警察は心中と判断したが、地元のベテラン刑事・鳥飼は他殺の可能性を疑い、捜査を続ける。



カラー。


原作は以前に読んだ。


推理小説の古典で、いつか読んでおきたい本だった。


トリックはとても良くできていた。


同時に、今読むと小説としては素朴で古臭いと感じた。


本格推理は、小説としての出来映えは二の次だったという話を読んだことがあるけど、こういう素朴なところが指摘されていたのかもしれない。


古さを感じるのはまた別として。想像だけど。



映画は、古さはさすがに感じたけど良くできていると思った。





張込み  ★★★☆☆

1958日。116分。野村芳太郎監督。松本清張原作。大木実。宮口精二。高峰秀子。田村高広。菅井きん。藤原釜足。浦辺粂子。芦田伸介。


東京・深川で強盗殺人事件が起こる。


逃亡した犯人・石川を追って、ベテラン刑事の下岡と若手刑事の柚木は佐賀県へ向かう。


逃亡中の石川が3年前に別れた恋人・さだ子に会いに来るはずだと睨み、2人の刑事はさだ子が銀行員の後妻として暮らす家の向かいの旅館に部屋を取って張込みを開始する。



「点と線」と同じ年の映画だけど、こちらは白黒。


原作は松本清張の短編。未読。


たぶん、本格推理もので小説としては素朴な作品だろうと推測する。


というのも、映画は途中が単調で退屈。


原作に沿ったストーリーなんだろうけど、2時間は長い。


これならオリジナルのエピソードを入れるなり、工夫があってもいいと思う。


尤も、当時はこれで通用したのかもしれない。


60年近く前の映画に目くじらを立てても仕方ないのかも。





星のフラメンコ  ★★★☆☆

1966日。84分。森永健次郎監督。倉本聰脚本。西郷輝彦。川地民夫。松原智恵子。嵯峨善兵。汪玲。


商船学校の学生である西条英司は、幼い頃に自分を置いて去った母親を探すために東京に妹の久美を残して台湾へ旅立つ。



西郷輝彦の大ヒット曲をモチーフにした青春映画。


旅先で知った母の足跡、現地の女性との淡い恋、家族への思いなどが描かれる。



西郷輝彦は公開当時19歳。格好良い。年齢もあってか、可愛らしい感じもある。


いや、年齢のせいだけではないのかもしれない。


私が知っているのは、もうベテランになってからだけど、格好良いだけでなく愛嬌を感じさせる人だった。


この頃は橋幸夫、舟木一夫と共に「御三家」と呼ばれて大人気だったそうだ。





海の沈黙  ★★★★☆

2024日。112分。若松節朗監督。倉本聰原作・脚本。本木雅弘。小泉今日子。清水美沙。萩原聖人。村田雄浩。佐野史郎。田中健。三船美佳。仲村トオル。石坂浩二。中井貴一。


世界的に有名な画家・田村修三の個展で贋作が発覚する。美術館長の村岡は購入責任を追求され、追い詰められる。


同じ頃、北海道で体中に刺青を入れた女性の死体が発見される。


2つの事件から、かつて天才画家と言われながら表舞台から姿を消した津山竜次が浮かび上がる。田村の妻・安奈はかつて津山の恋人だった。


安奈は津山の消息を聞き、北海道の小樽へ向かう。



本作は実話ではないけど、1960年に起きた「永仁の壺事件」という有名な贋作事件から着想を得ているとのこと。


これは面白かった。先が気になって、引き込まれた。


本木雅弘は職人肌のキャラがよく似合う。



倉本聰脚本の映画を続けて見た。


全くの偶然だったんだけど、これまで意識したこともなかったので、実はたくさん書いている人なのか??と興味が出て検索してみた。


キャリアの長さからすると映画の脚本は多くはなくて、本作は36年振りだそうだ。





ミュージアム  ★★★☆☆

2016日。132分。大友啓史監督。巴亮介原作。小栗旬。尾野真千子。野村周平。丸山智己。田畑智子。市川実日子。伊武雅刀。大森南朋。松重豊。妻夫木聡。


警視庁捜査一課の沢村刑事は、雨の日だけに起こる猟奇殺人事件の捜査に当たっていた。


犯行現場に必ず残される謎のメモから、一連の殺人事件はカエルのマスクを被り、殺人アーティストを名乗る通称「カエル男」による犯行だと明らかになる。


カエル男は沢村の妻子を次のターゲットにしていることが判明する。沢村はカエル男を追う。



猟奇殺人犯だけあって、グロい映像もある。叙述トリック的な、誤解させる目的のものも含めて。


気持ちのいい話ではなかった。人を選びそう。


妻子が狙われるところは「セブン」(1995米。デヴィッド・フィンチャー監督。ブラッド・ピット)を思い出した。


カエル男役の妻夫木聡が怪演・快演。別人のようだった。





チャタレイ夫人の恋人 ★★★☆☆
1981英・仏・独・米。104分。ジュスト・ジャカン監督。D・H・ローレンス原作。シルヴィア・クリステル。ニコラス・クレイ。シェーン・ブライアント。

裕福な貴族であるクリフォード・チャタレイ男爵と結婚したコニーだったが、第一次世界大戦が勃発。

チャタレイ男爵はハネムーンもそこそこに戦地へ旅立ち、下半身不随となって帰還する。

男爵はコニーに貴族の愛人を作って子供を産むことを勧めるが、コニーは森番オリバー・メラーズと身分の差を超えて愛し合ってしまう。

コニーはついに離婚して家を出る。


「エマニエル夫人」で成功したジュスト・ジャカン監督と主演のシルヴィア・クリステルが再びコンビを組んだ映画。

有名な作品なので、タイトルは知っていた。

原作は未読。

本作の他にフランスで1955年に映画化されている。そちらは未視聴。

一度くらい見ておこうと思って見た。

今見ると、少々過激な恋愛もの。いや、不倫ものか。

原作の性描写は、イギリスでも日本でも問題になったそうだ。

原作が書かれたのは1928年。

こんな小説が出てきたら、世間はびっくりしただろう。

本作が傑作なのかどうかは分からないけど(今、本作を見ても当時の衝撃は想像し辛い)表現の自由を広げた作品なんだろう。




去年の冬、きみと別れ  ★★★☆☆
2018日。118分。瀧本智行監督。中村文則原作。岩田剛典。山本美月。斎藤工。浅見れいな。土村芳。北村一輝。

フリーライターの耶雲恭介は、盲目の美女が殺害され、天才写真家・木原坂雄大が死刑判決を受けた事件について調べ始める。

やがて、隠された真相が明らかになり耶雲は抜け出せない深みにはまっていく。


原作は未読。

怪しい真相が徐々に姿を表してくる展開に引き込まれた。

岩田剛典、北村一輝が印象に残った。特に、岩ちゃんは期待以上だった。

斎藤工も良かった。正直もっと見たかった。笑