【今回見た映画】

グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020日)

背徳の囁き(1990米)

北の零年(2005日)

北のカナリアたち(2012日)

北の桜守(2018日)


マーシャル・ロー(1998米)

獄門島(1977日)

さまよう刃(2009日)

半落ち(2004日)

T.R.Y.(トライ) (2003日)





グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜 ★★★★☆

2020日。106分。成島出監督。ケラリーノ・サンドロヴィッチ原作(太宰治「グッド・バイ」より)。

大泉洋。小池栄子。水川あさみ。橋本愛。緒川たまき。木村多江。皆川猿時。田中要次。池谷のぶえ。犬山イヌコ。水澤紳吾。戸田恵子。濱田岳。松重豊。


終戦直後。文芸雑誌の編集長・田島周二は優柔不断な性格が災いして何人もの愛人と別れられないでいた。


田島は親友の提案で、偽の妻を仕立てて愛人の存在がばれたことにして別れようとする。


妻役には金にがめつい担ぎ屋のキヌ子を雇った。


泥だらけの顔を洗うと、キヌ子は誰もが振り返る美しい女性だった。



原作は、太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」を元にケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の解釈で舞台化したもの。


原作は未読。


太宰はあまり読んでないけど、「人間失格」もモテモテのダメ男だったな、と思って見ていた。


映画は面白かった。大泉洋も良いけど、小池栄子の怪演がすごい。この人を見ているだけで楽しい。


ケラリーノ・サンドロヴィッチは、演劇は見たことないけど昔やってたインディーズバンド(「有頂天」。音楽は「KERA」名義)をよく聞いた。


懐かしかった。





背徳の囁き ★★★☆☆

1990米。115分。マイク・フィギス監督。リチャード・ギア。アンディ・ガルシア。


ロサンゼルス市警察のデニス・ペックは裏で悪事を働く悪徳刑事だった。


内務調査班(IAD)のレイモンド・アヴィラはデニスに疑惑を抱く。


デニスは相棒のヴァン・ストレッチを口封じのために殺害する。



予備知識なく見ていたので、実はリチャード・ギア演じるデニスの方が正義ってことも…と思ったけど、そんなことは全くなかった。


リチャード・ギアの悪役はなかなかよかった。


個人的には、この人は長髪の方が似合うと思う。


アメリカの警察はこんな悪い奴ばっかりか、と思ったけど、ドラマや映画なら日本も大差ないか。いや、やっぱりアメリカの方が多い気がする。


実際にはどうなのか知らないけど。





北の零年 ★★★☆☆

2005日。168分。行定勲監督。吉永小百合。豊川悦司。柳葉敏郎。石原さとみ。吹越満。寺島進。平田満。鶴田真由。石橋蓮司。石田ゆり子。香川照之。渡辺謙。


明治3年に起こった庚午事変の処分で、稲田家は明治政府により徳島藩・淡路島から北海道静内へ移住を命じられた。


静内の地を開墾すれば稲田家の領地となるという政府の言葉を信じて北海道へ渡った一同だったが、次々に試練に襲われる。



超大作。長い。


2000年代に入ってもこんな長い映画があったのかと思った。


と、書いたところで思い出した。「国宝」は174分あった。


いつになっても例外はあるということか。


本作は、長い映画にありがちな冗長さはそれほど感じなくて、話も面白かった。


ただ、時間を贅沢に使っているとは感じた。


全体的にゆったりしてる。


wikiによると、興行収入は27億3千万円。


よくこんな長い映画がヒットしたものだ。


(それを言い出せば、「国宝」は200億円を超えているけど。)


それほど話題になっていた記憶はなく、聞いたことがある程度だったけど、出演者も豪華だし実は話題作だったのかもしれない。





北のカナリアたち ★★★☆☆

2012日。130分。阪本順治監督。湊かなえ原作「二十年後の宿題」。吉永小百合。森山未來。満島ひかり。勝地涼。宮﨑あおい。小池栄子。松田龍平。仲村トオル。柴田恭兵。里見浩太朗。


北海道最北端の離島・礼文島と利尻島で小学校教師を務める川島はる。


ある日、はるは生徒たちと行ったバーベキューで起きた事故で夫を失う。


はるは離島の6人の教え子を残して島を去った。


20年後。東京で働くはるの元に刑事が訪れる。教え子が事件の重要参考人として追われているという。


はるはかつての生徒たちと会う旅に出る。



雰囲気が高倉健の映画のようだった。


やはり、北と言えば健さんを思い浮かべてしまう。



wikiを読んでいたら、


北海道を舞台にした吉永小百合主演の「北の零年」(2005年。行定勲監督)、本作、「北の桜守」(2018年。滝田洋二郎監督)は「北の三部作」と呼ばれる。


ということだった。(多少要約してます)


ただ、シリーズものではないので特に繋がりはない。


本作の前に見た「北の零年」では健さんを感じなかったし。笑



原作は未読。湊かなえ作品は過去にはまって、何冊か読んだ。


本作でも、人間の嫌なところ、醜いところを容赦なく晒け出しているのはたぶん原作を活かしているんだと思うけど、さすが湊作品だと思った。





北の桜守 ★★★★☆

2018日。126分。滝田洋二郎監督。ケラリーノ・サンドロヴィッチ舞台演出。吉永小百合。堺雅人。篠原涼子。岸部一徳。高島礼子。永島敏行。笑福亭鶴瓶。中村雅俊。安田顕。野間口徹。毎熊克哉。阿部寛。佐藤浩市。


太平洋戦争末期。ソ連軍の樺太侵攻で北海道の網走へ命からがら逃げ延びた江蓮てつは、女手ひとつで2人の息子を必死に育て上げる。


時は流れ、アメリカで成功した次男の修二郎が帰国。てつと札幌で暮らし始める。


しかし、てつは戦時のトラウマによる幻覚に悩まされるようになる。


修二郎は母親のてつと共に、失われた記憶をたどる北への旅に出る。



吉永小百合演じる、昔の日本のお母さんといったキャラがよかった。


心に染みる映画だった。修二郎の気持ちが特によく分かる。笑


色々と考えてしまった。



時々入る、舞台劇のシーンはケラリーノ・サンドロヴィッチの演出。


先日見た「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020日。成島出監督)」に続いて、すごい偶然だ。



本作は吉永小百合の出演120本目の映画だそうだ。


出演者も豪華で、興行収入は12.7億円のヒット。


ちなみに、「北の三部作」では「~零年」が27.3億円、「~カナリア」が14.0億円。


どの作品も脇役は豪華ではあったけど、きちんとヒットしているのはすごい。


歳を取ってもちゃんと固定ファンがついている人だったんだと思った。




マーシャル・ロー ★★★☆☆

1998日。116分。エドワード・ズウィック監督。デンゼル・ワシントン。アネット・ベニング。ブルース・ウィリス。


ニューヨークでテロ事件が勃発。

FBI捜査官のアンソニー・ハバートらは捜査を開始するが、なぜか管轄外であるはずのCIAも加わる。


無差別爆破テロは続発し、大統領はついにニューヨーク市への戒厳令(マーシャル・ロー)を発令する。


デヴロー将軍率いる陸軍部隊が市内を占領し、テロ封じ込めの名目のもと、アラブ系市民を強制的に強制収容所へ連行する。



9.11の前に公開されたという、予見的な映画。


エンタメとしても、きちんと楽しませてくれる。


デンゼル・ワシントン(FBI捜査官)とブルース・ウィリス(陸軍将軍)は逆でもいいんじゃないかと思った。





獄門島 ★★★☆☆

1977日。141分。市川崑監督・脚本(共同)・製作(共同)。横溝正史原作。石坂浩二。司葉子。大原麗子。草笛光子。太地喜和子。浅野ゆう子。加藤武。内藤武敏。稲葉義男。松村達雄。大滝秀治。東野英治郎。三木のり平。佐分利信。


昭和21年、戦地からの引き揚げ船の中で亡くなった戦友・鬼頭千万太(きとうちまた)は、自分が島に戻らなければ妹たちが殺される、と臨終の言葉を残した。


彼の遺書を預かった金田一耕助は、獄門島と呼ばれるその瀬戸内海に浮かぶ孤島を訪れる。


島では網元の名家である「本鬼頭」と「分鬼頭」が激しく対立しており、不穏な空気が流れていた。


千万太の通夜の夜、俳句の言葉に見立てた奇怪な殺人事件が起こる。



石坂浩二主演、市川崑監督の金田一耕助シリーズ全6作中の第3作。


第1作 犬神家の一族
第2作 悪魔の手毬唄
第3作 獄門島
第4作 女王蜂
第5作 病院坂の首縊りの家
第6作 犬神家の一族(第5作からかなり後にリメイク)


1、2作の大ヒットを受けて製作されたそうで、確かに面白い。出演者も豪華。


独特で怖いし、気味が悪いので人を選ぶとは思うけど。


石坂浩二はボサボサ頭の着流し姿でもイケメン。


当時大人気だったそうで、今見ても魅力的。


この人目当ての観客も多かっただろうと思う。





さまよう刃 ★★★★☆

2009日。112分。益子昌一監督・脚本。東野圭吾原作。寺尾聰。竹野内豊。伊東四朗。伊東遥。酒井美紀。長谷川初範。


男手一つで愛娘の絵摩を育てて来た長峰重樹。


ある時、絵摩は未成年の少年グループによって残忍な方法で拉致・殺害される。


匿名電話で犯人の名前と居場所を知った長峰は一人を殺害し、銃を手に共犯者を追う。



少年法と被害者感情の乖離がテーマということで、エンタメとして楽しむ一方で考えさせられる話だった。



ただ、長峰の銃は空砲じゃなくてもよかった。個人的には。


これでは長峰がいい人すぎて、泣ける。



原作は150万部のベストセラー。


一体、何冊ベストセラーがあるんだという。すごい作家だ。





半落ち ★★★★☆

2004日。121分。佐々部清監督・脚本(共同)。横山秀夫原作。寺尾聰。原田美枝子。吉岡秀隆。鶴田真由。伊原剛志。高島礼子。樹木希林。西田敏行。柴田恭兵。


「半落ち」とは警察用語で、「一部自供した」という意味。


アルツハイマー病の妻を殺害して自首した元警部の梶聡一郎。


動機は妻からの「殺してくれ」という切実な懇願(嘱託殺人)だった。


梶は犯行について素直に供述するが、殺害から自首までの「空白の2日間」については頑なに語ろうとしなかった。



力作。とても見応えがあった。


法廷のシーンは圧巻。


その後、護送される梶に池上少年が「生きてください」と口の動きで伝えるシーンは泣ける。


寺尾聰を始め、役者もよかった。



原作は未読。


横山秀夫作品はこれまで「64」「クライマーズ・ハイ」を読んだ。


本作も機会があれば読んでみたいと思う。





T.R.Y.(トライ) ★★★☆☆

2003日。104分。大森一樹監督。井上尚登原作。織田裕二。黒木瞳。市原隼人。邵兵。今井雅之。松重豊。丹波哲郎。石橋蓮司。伊武雅刀。夏八木勲。渡辺謙。


20世紀初頭の上海。


三流詐欺師・伊沢修は騙した武器商人から殺し屋を差し向けられ、間一髪間一髪のところを清朝打倒を目指す革命家・関に救われる。


身を守ることを条件に関と組んだ伊沢は、日本軍から大量の武器をだまし取る大胆な計画を実行する。



原作は未読。


wikiによれば「ベストセラー」とのこと。


ただ、部数は書いてなかった。検索したら非公表だと出てきた。


メディアミックスで、かなり刷ったんだとか。


何だか胡散臭い。笑 本当にベストセラーなのか?って気もしてくるけど、映画のストーリーは面白かった。



織田裕二が若くてイケメン。


この人の若い頃はとても人気があって、良い役者だった。


(良い役者なのは今でも)


最近はヒットに恵まれないけど、また何か新作が見られるといいけど。