【今回見た映画】

夫婦善哉 めおとぜんざい(1955日)

青い山脈(1949日)

続・青い山脈(1949日)

唄う六人の女(2023日)

憧れのハワイ航路(1950日)


サザエさん(1956日) ※実写版
劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅰ紀(2018日)

メッセージ(2016米)

ミッドウェイ(2019米)

ロッカーズ ROCKERS(2003日)





夫婦善哉   ★★★☆☆

1955日。121分。豊田四郎監督。織田作之助原作。森繁久彌。淡島千景。司葉子。浪花千栄子。


大正末期から昭和初期の大阪。


曽根崎新地の売れっ子芸者・蝶子は化粧品問屋の道楽息子で長男の維康柳吉と駈落ち。


柳吉は親から勘当されてしまい、2人は生活に苦労する。



白黒。


有名な作品なので見てみた。原作は未読。


柳吉役の森繁久彌は本作が出世作だったそう。ダメ男キャラで出てきたとは知らなかった。


昔の映画だけあって、今見ると男女の関係や女性の扱いなど隔世の感がある。





青い山脈   ★★★☆☆

1949日。93分。今井正監督・脚本(共同)。石坂洋次郎原作。原節子。木暮実千代。池部良。若山セツ子。杉葉子。藤原釜足。


ある片田舎の町。


海光女学校の転校生・新子宛のラブレターは女学生たちの悪戯だった。


島崎雪子ら教師、金物屋の息子で高校生の六助たちを巻き込んで騒ぎは大きくなってしまう。



白黒。


原作は石坂洋次郎。1949年、1957年、1963年、1975年、1988年の5回映画化されている。


藤山一郎と奈良光枝が歌った同じタイトルの主題歌は大ヒットした。


映画はどれも見たことがない。歌は聞いたことがあった。


「変しい変しい私の変人」というコミカルなシーンの元祖がこの映画だったとは知らなかった。


私はお笑い番組かマンガで知ったと思う。当時も、今回も笑ってしまった。


当時、映画館で見てた人にはさぞや受けたんだろう。



本作は東宝だけど、男女交際や女性の立場について語り合うところは吉永小百合など日活の青春ものと似たところがあると感じた。


内容というより、演出や台詞回しが。


当時はこういう理屈っぽい語りが受けたのか。それとも、当時の人には全然違って見えてたのかもしれないけど。





続・青い山脈   ★★☆☆☆

1949日。82分。今井正監督・脚本(共同)。石坂洋次郎原作。原節子。池部良。木暮実千代。若山セツ子。杉葉子。藤原釜足。


騒ぎは学園の民主化を求める動きになってついに新聞に掲載される。


そして、理事会が開かれることに。投票の結果、島崎雪子先生の主張が認められるものの、生徒たちの動きは収まらない。その夜に沼田医師が襲われる。


やがて、雪子や新子への理解が広がってくる。



白黒。


タイトルは「続」となっているが、前後編の扱い。

合計で175分。

今見ると間延びしてるし、120分くらいにはできるんじゃないか。

理事会のシーンなんかダラダラしてるし、縮めて1本にすればいいのに。

と、思ってしまうけど、当時はヒットしたそうだからこれでいいのか。

たぶん2本立てで上映したんだろうし。


「変しい」に続いて、今度は「脳ましい」。

「脳んで脳んで脳み死ぬ」。

また笑ってしまった。




唄う六人の女 ★★★☆☆

2023年。112分。石橋義正監督・脚本(脚本)。竹野内豊。山田孝之。水川あさみ。武田玲奈。竹中直人。


東京でフォトグラファーとして働く萱島森一郎は、父親が亡くなって相続した土地を処分するために4才で離れた実家を数十年ぶりに訪れる。


森一郎と、一緒に訪れた東京の開発業者の社員である宇和島は、途中で事故に遭う。


目覚めた時、森一郎と宇和島は謎の「六人の女」たちによって、美しい村に監禁されていた。




ホラー。サスペンス。


気味が悪い話。


映像が美しい。ホラー的な、不気味な美しさ。


ストーリーは一応きちんとしているけど、さほど魅力的なものではなく、重視しているのは


雰囲気 > ストーリー


な映画。


雰囲気は、シーン毎の映像の美しさ、と言った方がいいかもしれない。





憧れのハワイ航路 ★★★☆☆

1950日。78分。斉藤寅次郎監督。岡春夫。美空ひばり。古川ロッパ。清川玉枝。吉川光子。花菱アチャコ。


岡田秋夫と山口五郎は貧乏暮らし。小さい飲み屋「うきよ」の二階に下宿している。


ハワイ生まれの岡田は父を残して来日し、戦争のため父の消息は掴めなくなっていた。


ある時、岡田は花売りの君子という少女を助けたことがきっかけで、姉の千枝子を好きになる。


千枝子たち姉妹は、「うきよ」の女将・みきが家出して別れた前夫との娘だった。


白黒。


タイトルを聞いたことがあったので見てみた。


主演の岡春夫が歌った同名のヒット曲を基にした映画。


美空ひばりが花売りの少女・君子役で出演している。


公開当時13歳。


演技はまずまずとして(台詞の声はすごくいい)、歌は既にとんでもなくうまい。


素人目にもはっきり分かるレベルの、まさに天才。


早熟で、子役の頃から売れたことは知っていたけど、確かに本作でも光っていた。


これはスターになるわけだ。





サザエさん ★★★☆☆

1956日。86分。青柳信雄監督。長谷川町子原作。江利チエミ。小泉博。藤原釜足。清川虹子。松島トモ子。仲代達矢。青山京子。若山セツ子。花菱アチャコ。音羽久米子。柳家金語楼。白川由美。ダーク・ダックス。


東京のある町に、磯野という一家が住んでいる。

家族は父母とうっかり者の長女・サザエ、わんぱくな長男・カツオ、おませな次女・ワカメ。


ある時、下宿を追い出された新聞社勤めの親戚・ノリスケが磯野家に下宿を申し込んできた。


家族会議の結果、受け入れることに。


サザエは雑誌社「女性クラブ」に採用され、間違えて出社した「山高商事」でフグ田マスオと出会う。


白黒。


原作の4コママンガは単行本を何冊か読んだことがある。


東宝版「サザエさんシリーズ」の第1作。(1961年(昭和36年)公開の「福の神 サザエさん一家」まで全10作が製作・公開された。)


アニメ版の人気が出たから実写映画が作られたのか、と思ったらこちらが先だった。


フジテレビのアニメは1969年 (昭和44年)10月5日より放映開始。


内容は結構似ていた。


江利チエミのサザエさんは、原作、アニメのイメージと近かった。


(どちらもそこまで詳しくはないけど、イメージの話ということで)


一方、アニメと違うのは父母で、波平・フネという名前は映画のクレジットにはなかった。(原作、アニメにはある)


性格も多少違って、父親はアニメより優しい。母親はおしゃべりでおっちょこちょいだった。


サザエさんは母親似か。(映画では)



全体的に、映画は原作のイメージに近い。


アニメは長いだけあって独自の部分が結構ある感じ。


原作4コマのネタが所々で差し込まれてるところなどは、映画とアニメの作り方がよく似ている。



ちなみに、原作の歴史はこんな感じだった。


福岡県の地方紙・フクニチ新聞社で1946年(昭和21年)4月22日から連載を始めた。


その後、色々と移って1951年(昭和26年)4月16日からは「朝日新聞」の朝刊に連載開始。


1974年(昭和49年)2月21日まで連載された。


(データは全てwikiより)


サザエさんのほかに、鉄腕アトムとかドラえもんとか、古いマンガは結構いろんなところで連載してる。


雑誌の事情が今とは違うからか。





劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅰ紀 ★★★☆☆

2018日。76分。福田雄一監督・脚本。中村光原作。山田孝之製作総指揮。松山ケンイチ。染谷将太。山野海。佐藤二朗。


イエスとブッダが東京・立川のアパートでルームシェアをしながら下界でのバカンスを楽しんでいる。



テレビドラマの再編集劇場版第1作。


テレビドラマは見たことがなかった。


原作マンガ、アニメも。


気になってはいたんだけど。


この映画で初めて触れたことになる。


福田雄一監督らしい、楽しい映画だった。たぶん、原作との相性も良いんだろうと思う。





メッセージ ★★★☆☆

2016米。116分。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。エイミー・アダムス。ジェレミー・レナー。フォレスト・ウィテカー。マイケル・スタールバーグ。


世界の12ヵ所謎の宇宙船が現れ、そのまま上空に静止し続ける。


言語学者のルイーズ・バンクスは政府の要請で調査を開始。異星人とコンタクトを続ける。


そしてついに、中国など開戦派の国々が攻撃を開始しようとする中、ルイーズは宇宙船に乗り込む。



SF。異星人とのファーストコンタクト。SFの王道的な、雄大なテーマ。


そんなテーマに真正面から取り組んだ作品で、見応えがあった。


テーマがテーマだけに、新鮮味を出すのは難しいし、比較対象となる作品もたくさんあるので成功へのハードルも高い。


勇気ある取り組みだったと思う。


正直なところ、出来を心配しながら見ていたけど。良い映画だった。観客の一人として、製作者に敬意を表したい。



余談ながら、こういう話の中にもエイミーと娘の家庭のネタを絡めるのが、いかにもアメリカ映画的だと思った。





ミッドウェイ ★★★☆☆

2019米。138分。ローランド・エメリッヒ監督。エド・スクライン。パトリック・ウィルソン。ルーク・エヴァンズ。アーロン・エッカート。ニック・ジョナス。豊川悦司。浅野忠信。國村隼。マンディ・ムーア。デニス・クエイド。ウディ・ハレルソン。


1941年12月7日、日本軍の真珠湾攻撃により太平洋戦争が始まる。


山本五十六提督ら日本軍は大戦力を投入した次なる戦いを計画する。


真珠湾の反省から情報戦に注力するアメリカ軍は、その目的地をハワイ諸島北西のミッドウェイ島と分析。


全戦力を集中させる。そしてついに、壮絶な戦いが幕を開ける。



超大作。


日本軍が負け始めるターニングポイントとなった戦いを描いている。


映画はよく出来ているけど、見ていて辛い話ではある。


この間見た邦画の「雪風 YUKIKAZE(2025日)」と比べて、戦闘シーンには圧倒的な差があった。


そのまま、資金の差なんだろう。プロジェクトの規模と言った方がいいのかも。


映画自体の出来を比べているわけではなく。


ふと、戦争時の彼我の物量にもこれくらいの差があったのかと考えてしまった。





ロッカーズ ROCKERS ★★★☆☆

2003日。105分。陣内孝則監督・原案。中村俊介。玉木宏。岡田義徳。佐藤隆太。玉山鉄二。麻生祐未。風間トオル。小泉今日子。佐藤浩市。鈴木京香。中井貴一。松重豊。モト冬樹。八嶋智人。はなわ。


陣内孝則が福岡時代にボーカリストとして活動していたバンドについて、自らメガホンを取って製作した自伝的な映画。



バンド名くらいは聞いたことがあった。


曲は聞いたことがないけど、映画で初めて聞いて懐かしい感じがした。


80年代のアレンジなんだと思う。音楽の技術的なことは詳しくないけど、何となくあの頃の空気感が再現されている気がした。


ストーリーはどこかで見たような内容で物足りなかった。


自伝なんだから、身を削ればもっと面白いエピソードがあるでしょうに。


中村俊介は格好よかった。陣内孝則もちょこっとだけ出てくる。